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2006年11月18日 (土)

完璧

Ranten_1 秋田の友人から画像のプレゼントです。

こちらが「蘭展」の写真です。

Tawarazu1_1こちらは筆者の生まれ育った所です。

ここから12km先の高校へ3年間、毎日(サボりながらも!)秋田の友人と自転車で通いました。

さて、福家コーチのコラム「完璧」詳しくはこちらを拝見してその出典を記事にしてみようと思いました。

『史記』(しき)詳しくはこちらの中にその記述のあったことは記憶にあるが、さてどのように手繰り寄せようかと考えた。

先ず、最初に自分のリソース、持ち物の中から朝日文庫の中国古典選『史記』を引っ張り出して調べた。
しかし、手掛かりになるものは「事項索引」でも「語句索引」でもなく、「人名索引」が巻末にあるだけであった。

次に視点を変えて、自分の利用できるリソースを考えた。
強力な武器「インターネット」があるではないか!

早速、検索エンジンで「璧を完うする」と入力した。
結果、簡潔に理解しやすく書かれた記事、「刎頚(ふんけい)の交わり」詳しくはこちらにまで記述の及んだものまであり、諸賢の力作を拝見して感心をした次第であった。

と、同時に、こんなに便利なものがあったのでは「思考力」が衰えるのではないか!?
楽して手に入る情報は血肉に果たしてなるのだろうか!?
ハウツーものだけで、この世を渡り歩くのに必要な思考力、精神力、忍耐力は身に付くのだろうか!?

と、いう余計な老婆心(老爺心?)と、人はアウトプットすることによって始めて知識が身に付く、という教えを実践するために司馬遷の名著『史記』の中から朝日文庫の「廉頗藺相如列伝」(れんぱ・りんしょうじょ・れつでん)詳しくはこちらを引用して記事にすることを選択しました。

また、これは福家コーチが筆者に「完璧」という記事を書いては!?というお誘い、言外の言葉、アドバイスか!?とも考えました。

物語はこうである。

<前略>

(ここ)に於て王、召見す、藺相如(りんしょうじょ)に問うて曰く、「秦王(しんおう)、十五の城(まち)を以て寡人(かじん)の璧(たま)に易(か)えんと請う。予(あた)うべきや否(いな)や」と。相如曰く、「秦は強くして趙(ちょう)は弱し。許さざるべからず」と。王曰く、「吾(わ)が璧を取りて、我に城を予えずんば、奈何(いかん)せん」と。相如曰く、「秦、城を以て璧を求むるに、趙、許さずんば、曲(つみ)は趙に在り。趙、璧を予えうるに、秦、趙に城を予えずんば、曲は秦にあり。之の二策を均(くら)ぶるに、寧(むし)ろ許して以って秦に曲を負わしめん」と。王曰く、「誰か使いすべき者ぞ」と。相如曰く、「王、必ず人なくんば、臣願わくは、璧を奉じ往きて使いせん。城、趙に入りて、璧、秦に留まらん。城入らずんば、臣請う、璧を完(まっと)うして趙に帰らん」と。趙王、是に於て遂に相如を遣わし、璧を奉じて西のかた秦に入らしむ。

そこで王は、藺相如を召しよせて会い、かれにたずねた、「秦王は十五の城をわたしの璧と交換してもらいたいといって来た。与えるべきだろうか。」「寡人」は君主の自称。
相如はいった、「秦は強く趙は弱うございます。承諾せぬわけにはまいりますまい。」
王「秦がわが璧を奪い、こちらに城をくれなかったら、どうしよう。」
相如「秦が城を代償として璧をくれといいますのに、趙がきかなければ、責任は趙に有ります。趙が璧を与えたのに、秦が趙に城をくれなければ、責任は秦にあります。この二つの策をくらべてみますと、むしろ願いをきいて秦に責任を負わせた方がよろしいでしょう。」
王「して、使者には誰をたてればよかろう。」
相如「王さまにどうしても人がないなら、それがしが璧をささげて使者にたたせていただきましょう。城は趙の手に入り、璧は秦にのこされることでしょう。城が手に入らねば、璧を守りぬいて持ち帰りたいものです。」
趙はそこで相如を派遣し、璧をささげ持って西のかた秦にのりこませることにした。

<後略>
この後に藺相如が命を賭けて「璧を完う」し、趙に帰国した奇策、言動をお伝えできないのが残念です。
詳しくはネットにて無料でご覧になることができるサイトもあります。が、お薦めはこちら(『史記二』 田中謙二・一海知義(著) 中国古典選19 朝日文庫)です。

見事な会話ですね!
それに会話を通して人を信じること。
信じて認められ、任されると人は命を賭して完璧をなそうと努力をする、智慧を出す。ものなのですね。

参考までに「完璧」を『角川新字源』で検索してみました。それによると、、
①戦国時代、趙の藺相如が璧を持って秦に使いして、その壁を無事に持ち帰った故事。
転じて、借りた物を無きずで返すこと。(史・廉頗藺相如伝)「臣請璧帰趙」
②転じて、完全で欠けたところのないこと。
と、ありました。

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