リンク集

« 「過猶不」解説ページ | トップページ | 轍鮒の急 »

2007年2月22日 (木)

「轍鮒の急」解説ページ

今週は「荘子」の中から、「轍(わだち)の鮒(ふな)」の説話とコーチングの体験談をお話します。

その記事の詳細は週末までお待ちいただきたく、お願いします。
そこで、今日はその予告編として書籍の紹介と語句の解説をお届けします。

先ずは書籍の紹介です。
●『荘子雑篇・上』(福永光司(著) 中国古典選16 朝日新聞社 昭和53年11月発行)アマゾンへ
この本は、「庚桑楚(こうそうそ。道家の思想家)篇」、「徐無鬼(じょむき。魏の国の有道者)篇」、「則陽(そくよう。有道者公閲休(こうえつきゅう)を登場させるための単なる脇役)篇」「外物(がいぶつ。己の外にある物の意)篇」、「寓言(ぐうげん。『荘子』の後序(あとがき)哲学を要訳する性格を持つ)篇」の5篇からなる。
「雑」とは雑多であるとされるとおり、一時一人の作ではなく数人の思想家によって執筆されたものである。
その文章の多くは対話の形式をとり、荘子の難解な思想や、しち面倒な哲学論議も少なく、問答、言葉のやり取りに妙味がある。
5篇の全ては、漢文に続いてふり仮名の読み下し文と解説があり、荘子の問答の面白さが堪能できるとともに、故事・俚諺(りげん。ことわざ)の出典をも知ることができる一冊。

●『ザ・ゴール』アマゾンへ
著者であるエリヤフ・ゴールドラット氏が10年近く努力に努力を重ねて開発した生産スケジューリング・ソフト、「OPT」の売上げを増やすために、「製造とは何なのか」について、氏の手法を伝えるために書いた本。
この本を読んで、その内容を実行しただけの工場の方が、何千万円という高い金を払って「OPT」を導入した企業よりも短期間で高い成果を上げたので、そのソフトの販売を止めざるを得なくなったといわれる本でもある。
内容は、「制約条件の理論」(TOC)として全体最適化を説き、スループット(製品を売ることによって得られる利益の割合)を増やして、在庫と経費を減らす。
その経験知を教授(ジョナ。モデルは著者自身)が、工場の所長(主人公アレックス。ゴールドラット氏の指導を受けた多くの企業の工場長がモデル)に「TOC」の原理を少しずつヒントを与えながら考えて実行させる。
その結果、工場の生産性が大幅に改善し、工場管理の手間が削減できて家族と過ごす時間を増やすことが可能になり、職場と家庭のダブル危機・課題を解決するというストーリ。
ボトルネックを起している「NCX-10」といわれる自動機と「乾燥炉」は何処の工場でも思い当たるふしがあり、ボトルネックを解消して全体最適化を図り、スループットを増やす。その改善プロセスとしてのコミュニケーションも参考になるベストセラー。

●荘子「外物篇」
「外物(がいぶつ)」とは、己の外にあるもの、すなわち人間の欲望の対象となる事物事象の一切をいう。
この篇は、人の世に身をおいて外物に心乱されず、人知人欲に己の本性を傷つけられない無為自然の生き方、すなわち「世に遊んでかたよらず」、「人にしたがって己を失わない」そんな荘子的自由人の処世を解説する。
「外物不可必」(がいぶつはひっすべからず。自己の外にある世間の事物にこれこそ絶対確実だ、と頼みにできるものは何ひとつない)と始まる。

« 「過猶不」解説ページ | トップページ | 轍鮒の急 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「轍鮒の急」解説ページ:

« 「過猶不」解説ページ | トップページ | 轍鮒の急 »

2024年1月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ