リンク集

« 友と朋友 | トップページ | 益友と損友 »

2007年5月17日 (木)

「益友と損友」解説ページ

50画像は、4月下旬に、秋田の友達が撮影した上高地の風景です。

さて、先週は「友と朋友」というタイトルでしたが、本文は「朋」、同級生のことのみに終始しました。

そんな片手落ちの記事になったことを反省をしているときに、「友(仲間)は喧嘩のできる間柄で、また信頼のできる間柄。でも義理と人情を持っていること。」というコメントが朋友から届きました。

それで、例によって、その拠りどころとなる章を論語に求めてみた。

そして、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選5 朝日文庫から「季氏篇(きしへん)」にある章を抽出して、その読み下し文と解説を引用し、本文記事の予告編としてお伝えすることに決めました。

孔子曰わく、益者三友(えきしゃさんゆう)、損者三友(そんしゃさんゆう)、直(なお)きを友とし、諒(りょう)を友とし、多聞(たぶん)を友とするは、益(えき)なり。便辟(べんぺき)を友とし、善柔(ぜんじゅう)を友とし、便佞(べんねい)を友とするは、損なり。

「直き」とは、剛直な人物。「諒」とは、誠実な人物。「多聞」とは、博識な人物。それらを友人とするのは

利益である。逆に次の3つのものを友とするのは損失である。「便辟」、むつかしいこと、いやなことを、避けたがる便宜主義者。「善柔」、人ざわりがよいだけの人間。「便佞」、口さきだけの便宜主義者。

以上の解説のほかに、「直きを友とすれば、則(すなわ)ち其の過(あやま)ちを聞き、諒を友とすれば、則ち誠に進み、多聞を友とすれば、則ち明(めい)に進む」と、益者を友としたときは、そんな効果、得があるとする新注の解説をも紹介している。、

そして、この章の解説の終わりには、「損者三友の方の訳は、大体古注にもとづきつつ、常識で加減した。完全に正解であることを、保証しない。」という解説があったので、その加減のほどを「角川新字源」で確認した。

先ずは、益者三友の方のことばの「なりたち」と意味は、
【直】なりたち:象形指事。もと目に直線をそえて、まっすぐに見る、ひいて、まっすぐ、「ただちに」の意を表わす。
【諒】なりたち:形声。言と、音符京(ケイ)キャウ→リャウ(はかる意→量)とから成り、相手の意を思いはかる。転じて「まこと」の意を表わす。
【多聞】:見聞が多い。博学である。また、その人。〔論・季氏〕「友直、友諒、友多聞、益矣」

続いて、損者三友の方のことばの意味は、
【便辟】:こびへつらって、人のきげんをとる。また、その人。
【善柔】:顔つきがおだやかであるが誠意のない人。〔論・季氏〕「友便辟、友善柔、友便佞、損矣」
【便佞】:口先がうまくて、心に誠がない。

以上のような、「なりたち」と意味を知り、あらためて解説と比較してみると、益者三友の人物像については、ほぼ同様の意味、意訳であるが、損者三友については、確かに、加減の跡を窺い知ることができた。

因みに、剛直とは、「気が強くて正しい」。
また便宜とは、「つごうがよいこと、また、つごうのよい機会、処置」と、「角川新字源」にはそんな意味が載っていましたので、「便宜主義者」とは、自分に都合の良い考えや、行い、処置をする人、と考えたのですが如何でしょうか?

« 友と朋友 | トップページ | 益友と損友 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「益友と損友」解説ページ:

« 友と朋友 | トップページ | 益友と損友 »

2024年1月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ