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2007年6月21日 (木)

「揆」解説ページ

5007053030705260 画像は、秋田の友達からのプレゼントです。
秋田で開催された「山野草展」からの1枚です。

さて、今週は論語から離れ、孟子の中から「揆一(きいつ)」、ということについての気づきと体験をお伝えします。

まずは、「揆一」と聞いてみなさんは何を連想されるでしょうか?

ひっくり返すと、
●「一揆」で、人民が集まって暴動をおこすこと。

時代劇などでよく見るシーンですね。
また、学校の授業でも習ったことですよね。

私が思い出すのは、
●愛知揆一元外相。経歴はこちら 

この方の名前の由来は、次の孟子の中の言葉から来ているのでは?と思いました。

それで、『孟子』 金谷 治 中国古典選9 朝日新聞社 離婁篇(りろうへん) の中から「揆一」についての章の読み下し文とその訳を引用してお伝えします。

孟子(もうし)(い)わく「舜(しゅん)は諸馮(しょひょう)に生まれ、負夏(ふか)に遷(うつ)りて、鳴条(めいじょう)に卒(おわ)る、東の夷(えびす)の人なり。文王は岐周(きしゅう)に生まれ、畢郢(ひつえい)に卒(おわ)る。西の夷(えびす)なり。地の相い去ることは千有餘里(せんゆうより)、世の相い後るるは千有餘歳なるも、志を得て中国に行えることは、符節(わりふ)を合わすがごとし。先聖も後聖も、その揆(みち)は一つなり。」

諸馮(しょひょう)、負夏(ふか)、鳴条(めいじょう)は、いずれも地名である。大昔の聖王舜は、そうした東方未開の地の人であった。また周の文王は、岐周(きしゅう)、畢郢(ひつえい)という西方の未開の地の人であった。時代の相違はもとより、土地の隔たりもこのように大きい。それにもかかわらず、2人の行ったことは全く一致する。時を隔て所を異にしようとも、聖人のしわざは同じ規準によっているのだ。

これを見て思ったことは、
トルストイの『アンナ・カレーニナ』の冒頭の書き出し部分と同じ!?

幸福な家庭はみな同じ、「その揆(みち)は一つ」!?

つまり、「揆一(きいつ)」という言葉で表現できる!?

と考え、その冒頭部分をコピーしてお伝えしようとしたのですが、何せ30年以上も前に読んだものでもあり、記憶も不確かで今はその本も手元にはない。

そこで、ネットを検索して、このホームページを知った。

それによると、「幸福な家庭はみな似通っているが、不幸な家庭は不幸の相もさまざまである」という書き出しから、その物語は始まる。

この書き出しの前半の部分、つまり幸せな家庭への「その揆(みち)は一つ」古今東西を通じて同じである!と思った。

さらに、このリンク先の記事を拝見して、日記、ブログ記事の良い文章、読み易い文章といわれるものにも共通する部分があると思った。

日記・ブログ記事、コラムなどを書く目的・目標はさまざまなれど、

・起こった出来事、事実を語り、
・それに対する自分の捉え方、気持ち、考え、行動など反応を明確にして、
・振り返る。すなわち他にどんな捉え方や選択肢が可能であったかを省みる。

そんな構成になっていて読む人を引きつけ、離さない手法がある。

「この揆(みち)も一つ」、「揆一(きいつ)」かな?

いや!「軌一(きいつ)」かな?

と思ったのですが如何でしょうか?

       <「揆」解説ページ 附録>

●文中でご紹介した『孟子』には、以下の解説が付されており、「揆一」ということについてよりご理解が得られるのでは?と考え、金谷 治氏の言葉を次にお伝えします。

「先聖も後聖も、その揆(みち)は一つなり」というこの自覚は、きわめて尊い。舜と文王とのしわざが割符(わりふ)を合わせたように一致するというのは、もとより、孔子の道とも合い、現在にも未来にも通ずる唯一真実の道があることを意味しているのである。聖人の道の一貫性、そしてその価値の不変性、それを確信すればこそ、孟子の立場は強固であった。

●【揆】を「角川新字源」で検索すると、
意味:形声。音符癸(キ)、もとめる意→祈(キ)。
①はかる(度)。はかりしる。②はかりごと。③みち(道)。やりかた。④つかさびと。官

熟語として、
【揆測(きそく)】=【揆度(きたく)】はかる。はかり考える。

この一行と、「一揆」として文中で紹介した意味が記載されていました。

もののついでという言葉を思い出し、
●【癸(キ)】についても調べてみました。

なりたち:会意。もと、3つの刃先があるほこを4つ組み合わせたが、のち、字形を誤って癸の形となった。借りて、十干(じっかん)の第10位に用いる。
形声字の音符になると、はかる(揆(キ))、めぐる(葵(キ))、とじる(闋(ケツ))、そむく(睽(ケイ))などの意を示す。

意味:①ほこ。②みずのと。十干の第10位。五行では、水。方角では北。③はかる(度)。揆。

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