リンク集

« 比周 | トップページ | 絶四 »

2007年7月19日 (木)

「絶四」解説ページ

Nikkoukisuge500707097画像は秋田の友人からのプレゼントで、森吉山を彩る「ニッコウキスゲ」です。

さて、「絶四」、
何のこっちゃあー!とお思いでしょうか。
それとも、、、、、、、。

「初めてこの熟語に遭遇した」という方のために、先ずは「角川新字源」を検索してみると、

【絶四】ぜっし。しをたつ。
・意(私意をさしはさむ)
・必(道理にかまわず是非やりたがる)
・固(固執する)
・我(自我をはる)
の四つがないこと。〔論・子罕〕とありました。

そこで、その論語「子罕篇(しかんへん)」にある「絶四」についての章を『論語』吉川幸次郎(著) 中国古典選3 朝日文庫から引用し、読み下し文とその意味、及び解説をお伝えします。

(し)、四(し)を絶つ。意(い)(な)く、必(ひつ)(な)く、固(こ)(な)く、我(が)(な)し。

孔子には、四つのものがなかった。
・主観的な恣意
・無理押し
・固執
・自己のみへの執着。

朱子が、4つのものは相関連してしておこる、私意は無理押しを、無理押しは固執を、固執は利己主義を生む、といっているのは、おもしろい見方である。

吉川幸次郎博士は、第一に主観的な恣意。第二には無理押し。第三に・・・・・などという表現方法を使い、四つの意味を説明してその直後に朱子の考え・見方を付け加えておられました。

また、貝塚茂樹博士は『論語現代に生きる中国の知恵』 講談社現代新書で次のように言っておられます。

先生は四つのことを絶対になさらなかった。
・私意がなかった
・押しつけがましいことがなかった
・自説に固執されなかった
・我を張られなかった

孔子はこういう我意、固執のあまりない人であったでしょうか。わたしは決してそうは思いません。学問では自分の学説、仁を中心とする学説にこりにこった人でした。

周公の理想の制度を現実の世界にもう一度出現させようとして、猛烈な政治運動を行った人でした。これが自説に固執したといえないはずはありません。

(この続きは<「絶四」解説ページ 附録>をご覧ください)。

この貝塚博士の言葉を聞いて(見て)、
オレも我意、固執のある人かな、と思った。

ある方からは、「持論を持っているとても熱心で個性豊かな人」と評されたり、
また、複数の知人からは、その話し方から「○○節」といわれたり、
「○○ワールド」と揶揄されたりするのであるから。

そんな気づきと体験談については、週末――明後日お伝えします。

<「絶四」解説ページ 附録>

●文中の貝塚博士の疑問について、同書では次のように結んでおられました。

孔子は弟子たちに「道にあたっては師に譲らず」とも教えています。学問・道徳の論議とその実践については、先生にでも遠慮せず、どんどん意見を述べ、また社会にたいしても自説を主張すべきだといっています。

しかし、学問・道徳に関して論議して、相手の説の方がよいと思えば、あっさりその説に従って、自説をかえなければいけない。「過っては改むるに憚(はばか)ることなかれ。」といったとおりです。

ですから、まして学問・道徳の論議とかかわりない日常の生活において、つまらぬ我意をはることは絶対に排せられるべきです。

日常接触している弟子たちの目には、孔子がこの意味では「意毋く、必毋く、固毋く、我毋し。」がまったく自然で、ちっともこだわりのない人間としてうつったのであります。

●昭和42年8月、日光で多くの教育者を前に、安岡正篤翁が「絶四」について語っておられる内容を、『論語の活学』人間学講和 安岡正篤 プレジデント社から引用してお伝えします。

孔子は四つのことを絶たれた。
・私意・私心というものがなく、
・自分の考えでことを必する、即ち独断し専行することがなく、
・進歩的で、かたくななところがなく、
・我を張らなかった。

これは論語を読むほどの人で知らぬ者のない有名な言葉でありますが、ことに固――かたくなということは一番いけない。

よく世間には、大変いい人なんだけれども、どうもかたくなでいけない、というような人がありますが、こういう人はともすれば、世の中を白眼視したり、他人のすること為(な)すことに文句を言ったりするものであります。

だから進歩がない。孔子もこの固ということを一番嫌ったようであります。

« 比周 | トップページ | 絶四 »

コメント

自説は主張すべきだと思っています。
しかし論議して、相手の説の方が良いと思えばそれは認め自説を変えなければいけません。
切磋琢磨しよい方向を冷静に見極めることが人として成長していく秘訣と思います。

繁ちゃん、コメントありがとう。

困るなぁー。
言いたいことを先に言われるとー(笑)
もう今週は、土曜日に書くことがなくなったー^_^;

ホント、年寄りの頑(かたく)なのはいただけませんよね!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「絶四」解説ページ:

« 比周 | トップページ | 絶四 »

2024年1月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ