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2007年7月26日 (木)

「大簡」解説ページ

Hana500706304画像は秋田の友達からのプレゼントです。

さて、先日、『チーズはどこへ消えた?』 スペンサー・ジョンソン 扶桑社を読んだ。

この94ページほどの本は、2000年11月30日が第1刷の発行日であった。
そして、私が(正しくは娘子が、であるが)市立図書館から借りてきたものは、2001年1月25日 第5刷発行日のものであった。

多くの方がお読みになったものと想像します。

寓話に仮託しての主張は、今更でもないでしょうが、
「変化をどのように捉えて対処するか」の一語に尽きるかと。

その内容の一部を同書から抽出してお伝えすると、

●「チーズ」とは、仕事、家族、財産、健康、精神的な安定・・・・・・などなどの象徴で私たちが人生で求めるもの。

●私たちの「チーズ」はつねにどこかへもっていかれ、消えている。これまでは忠実な社員がいればよかったかもしれないが、いまは「従来の物事のやり方」に固執しない柔軟な人材が必要なのである。

●ネズミも人間も私たち自身が持っている面、――単純さと複雑さ――を象徴していることに気づけば、

物事が変化しているときは単純なやり方をしたほうがいいということがわかるであろう。

ネズミたちは単純な物の見方をするために変化に直面したときうまく対処しているが、小人たちのほうは複雑な頭脳と人間らしい感情のために物事を複雑にしている。その結果、小人たちは動けないし、動こうとしない。

●変化に対応するためには、次のような思考・行動が要求される。
 
 ・物事を簡潔に捉え、柔軟な態度で、素早く動くこと。
 ・物事を複雑にしすぎないこと。
 ・恐ろしいことばかり考えて自分自身を失わないこと。
 ・小さな変化に気づくこと。
  ⇒そうすれば、やがて訪れる大きな変化にうまく備えることができる。
 ・変化に早く適応すること。
  ⇒遅れれば、適応できなくなるかもしれない。
 ・最大の障害は自分自身の中にある。
  ⇒自分が変わらなければものごとは好転しない。

大まかには、以上のようであるが、この中で私のお気に入りは、
「物事を簡潔に捉え、柔軟な態度で、素早く動くこと」という部分の
「簡潔」ということ。

「柔軟」については、先週の「絶四」記事でお伝えしたとおりであり、
「素早く動くこと」、これは「敏行」記事で既に明確になっている。

そんな訳で、「簡潔」という熟語を『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選3 朝日新聞社の中から探したが発見できなかった。

それで、次に「簡」の一字で調べてみると3章あることがわかった。

その中から、「簡潔」に相応しいと思われる章を「雍也(ようや。弟子の名)篇」から探し当てた。

それから、その章を次のように音読みしながら、「簡」に関する熟語を「角川新字源」で検索してみた。

「居敬而行簡」、「居簡而行簡」とあるので
まず、「行簡」という熟語の存在を確認したが「角川新字源」には記載されていなかった。

次に、「居簡」を調べてみたが同様であった。

そして、「無乃大簡乎」という音読から「大簡」という熟語を検索すると

【大簡】たいかん①おおいにいさめる。[左伝・成八]大諫たいかん②大いに簡閲する。おおいに見て調べる。③たいそうおおまか。簡略すぎる。[論・雍也]

とあり、やっと「チーズ」――求めていたもの――に遭遇した。
それで、この記事のタイトルを「大簡」とした。

んんっ!この単純で非能率的な方法、つまり試行錯誤を繰り返しながらチーズを探す、というやり方たは?

そう!ネズミたちのやり方!!

ということは、オイラの前世はもしかしてネズミ!?

そんな気づきと体験は週末にお伝えするとして、先の「大簡」に関する章の訓読とその意味を同書から引用すると、

仲弓(ちゅうきゅう)、子桑伯子(しそうはくし)を問(と)う。
(し)(い)わく、可(か)なり。簡(かん)
仲弓曰わく、敬(けい)に居(い)て簡(かん)を行(おこな)い、以(も)って其(そ)の民(たみ)に望(のぞ)む。亦(ま)た可ならず乎(や)。簡に居て簡を行う。乃(すなわ)ち大(はなは)だ簡なる無(な)からん乎(や)
子曰わく、雍(よう)が言(げん)(しか)り。

仲弓が子桑伯子についての批評をもとめた。
孔子は、「結構である、大まかでほがらかである」と答えた。
仲弓は、「自分の個人生活の立場としては、敬虔な態度を保持しながら、大まかな政治を行って、人民に望むというなら、はなしはわかりますが、個人生活の立場が大まかな上に、大まかな政治を行うというのは、大まかすぎはしませんか。」と孔子の答えに、全面的には賛成しなかった。
孔子は、「そうだ、お前のいうとおりだ。」といった。

<「大簡」解説ページ 附録>

●『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選3 朝日新聞社の解説には、

・子桑伯子(しそうはくし)とは、どういう人物かわからない。ただ問答の内容から見て、支配者の階級に属する人物であったように、想像される。

・この問答の中に見える無乃の二字は、現代中国語の莫不是、つまりなになにではありませんか、であり、
(すなわ)ち・・・・・・無からんや、と訓ずる。<後略>

●「角川新字源」には、「行簡」、「居簡」という熟語は存在しませんでしたが、

【居敬】きょけい:うやうやしい態度で身を処する。[論・雍也]「居敬而行簡」<後略>という熟語は確認できました。

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コメント

物事を簡潔に捉え、柔軟な態度で、素早く動くことに同感します。
ネズミのような単純な物の見方をし変化に対処し前向きに行く。
私は単純な性格でデジタル方式です。二択です
良い、悪い・有る、無いといった具合です。

気楽に行くと言う言葉が好きです。(投げやりではなく、なる様になるのだから)

繁ちゃん、コメントありがとう!
それに承認と、客観的なFBも!!

あまり複雑に考えない、大賛成!です。

しかし、二択は脅迫になるかも?
繁ちゃんは強いから大丈夫でしょうが・・・・・。

「気楽」いいですねぇー。
次はそのタイトルに近しいものを探してみます!

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