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2007年8月 2日 (木)

「侃侃」解説ページ

Hakusansyajin500707094_2 画像はハクサンシャジンで、秋田の友人からのプレゼントです。

さて、先週は大まかで簡略すぎる記事を書いたまでは許されたが、画像の花の名をまちがえてしまった。

「立てばシャクヤク、座ればボタン」といわれるほどに有名な花、シャクヤクとシャクナゲとを間違えたのでは、そのタイトルが、いかに「大簡」とはいえどもシャレにならない。

そこで、過ちは改めるべし、と思い修正をした。

そして、そのプロセスを経て新たな知識と気づきが生じた。

それは、本来の自己の持つ鷹揚さと、多くの人が1度は陥るであろう慣れからくる気楽さ、この2つが今回の間違いの大きな要因であり、特に後者の要因がより大きいと思った。

そこで、友達からもらったコメントに答えるかたちでその気づきを表現してみた。

もちろん、それは、友達からのコメント、
「気楽に行くと言う言葉が好きです。(投げやりではなく、なる様になるのだから)」
という言葉を意識してのことではあったが。

果たして、私のこの気楽さと、友達の主張するそれは一致しているであろうか?

さらに、これから紹介する論語にあることば、「侃侃(かんかん)」とは一致するであろうか?

その結論は今週末の記事に譲るとして、先ずは侃侃というタイトルに到るまでの経緯(いきさつ)から。

友人から、「気楽に行くと言う言葉が好きです」というコメントをもらい、

「論語には、われわれが日常遭遇する現象や問題がことごとく原理的に説明されている」という安岡正篤翁の言葉(『論語の活学』プレジデント社)を信じて、「気楽」という言葉を自家薬籠中物(じかやくろうちゅうのもの)にしようと考えた。

そして、「気楽」という熟語を「角川新字源」で検索してみた。

結果は、期待はずれであった(記載されていなかった)。

そこで、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選5 朝日文庫の事項索引および語句索引を見たが、
気楽という語句はもちろん、
「気」に関する条を見ても、
「楽」で検索しても、「気楽」に相応(ふさわ)しいと思われる章には遭遇できなかった。

そこで考えたこと、それは、孔子とその周辺においては「気楽」という言葉とは無縁か!ということと、論語には「日常遭遇する現象や問題が何でも載っている」と言う強い思い。

後者のような視点に立ったとき、はじめて、新たな(古い)記憶がよみがえった。

ギンギン、カンカン、コウコウとか、コウコウ然(ぜん)などという響きの良い言葉が浮かんできた。

その記憶の糸を手繰(たぐ)り寄せていくうちに『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選3 朝日文庫 「郷党篇(きょうとうへん)」にある次の章に行きついた。

その訓読と意味、および解説を同書からの引用を主に要約すると、

(ちょう)にして下大夫(かたいふ)と言う、侃侃如(かんかんじょ)たり。上大夫(じょうたいふ)と言う、誾誾如(ぎんぎんじょ)たり。君(きみ)(い)ませば、踧踖如(しゅくせきじょ)たり、与与如(よよじょ)たり。

その意味は、

朝議の場において、君主の出御(しゅつぎょ)を待つまでの間、孔子は家老の一人として、家老のうち下位の者と会話するときは、おだやかな言葉つき、また家老のうちの上位の者との会話は、的確を旨とした。やがて君主が出御してのちは、自由さを失わない慎重敬虔さと威儀に適(かな)ったもののいい方をした。

その解説として、

・「朝」とは、群臣が朝集所にあつまったときのことである。
・「君在ませば」とは、太陽が出て君主が出御してのちのこと。
・「侃侃(かんかん)は和楽の貌(かたち)、誾誾(ぎんぎん)は中正の貌(かたち)」といい、
・踧踖(しゅくせき)は、「恭敬の貌」、「謙譲の貌」、慎重敬虔の意味である。
・与与(よよ)は、「威儀適(ほど)に中(かの)う貌」であるという説と「温和の貌」。

こんなふうに記載されていました。

それで、この侃侃=和楽=気楽と考えたのですが果たして如何でしょうか?
その結論は週末、明後日をお楽しみに!

<「侃侃」解説ページ 附録>

● 「朝」について、同書には次のような、より詳しい解説が記載されていました。

太陽がまだ出ず、ものの色がはっきりしはじめた頃に、群臣は宮中の朝集所にあつまり、君主の出御を待つ。やがて太陽がさし昇るとともに、君主が奥むきから出て臨席する。
<中略>
この朝の字ではじまる前半部分は、参集して、君主の出御を待つまでの間のことであり、その間に家老たちは、いろいろと予備の打ちあわせをするのである。

●文中の見慣れない熟語で、2通りの意味が記載さていた言葉について、その意味を「角川新字源」で調べてみました。

・【侃侃】かんかん:強くまっすぐなさま。剛直。一説に、和らぎ楽しむさま。[論・郷党]「朝与下大夫言、侃侃如也」

・【踧踖】しゅくせき:おそれつつしむさま。[論・郷党]「踧踖如」

・【与与】よよ:②威儀の整っているさま。落ち着き、ゆったりしたさま。[論・郷党]「君在、踧踖如也、与与如也」

与与には、「①草木のしげっているさま。③行ったり来たりするさま。」という別の意味も記載されていました。

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コメント

慣れからくる間違い多いに有り。
こうだと思っている事が違っていても受け入れないことも有ります。

私の気楽 平常心で思いのまま生活する。
      考え過ぎなくて行動する。
       気持ちを楽しくする。(満足な気持ち)
       

繁ちゃん、コメントありがとう!
承認(慰め)も!(笑)

繁ちゃんが自分で思っている「気楽」感、了解です。
私から見た、繁ちゃんの「気楽」感は週末をお楽しみに!

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