リンク集

« 口給 | トップページ | 速成 »

2007年8月16日 (木)

「速成」解説ページ

5007080602画像は秋田竿灯(かんとう)祭りの様子です。
秋田の友達からのプレゼントで、メールに添付して8月6日に送っていただきました。

さて、「速成」とは、

そうなんです!
こんなことばまで論語には載っているのです。

そして、安岡正篤翁のいわれるとおり、速成についての現象や問題が原理的に説明されているのです。

その章を紹介する前に、まず、「角川新字源」で、速成の意味を調べてみました。

【速成】そくせい:すみやかになしとげる。はやく仕上げる。

どうやら読んで字の如しのようで、いつものような論語の篇名とその章の記述はありませんでした。

では、何で「口給(こうきゅう)」の次が、「速成」なの?
または、やっぱり、あいつ(筆者)はプロモーター・タイプだから思いつきで、あちこち話題が飛ぶんだぁー。

そんな疑問や納得?が読者の皆さんにはおありでは。

それに、『易上・下』 本田 済 中国古典選1・2 朝日新聞社アマゾンへには前の卦(か)と後の卦の続くわけが書かれています。すなわち、どんな理由でこの卦が先の卦に続いたのかという解説が各卦の冒頭に記述されている。

それで、読者は納得ができるし、理解がしやすい。

また、『考える技術・書く技術』 バーバラ・ミント(著) ダイヤモンド社アマゾンへには、

「主たる考えをまず述べることで、読み手はなぜそういう考えとなるのか書き手に対して疑問を持つことになます。そこで、ピラミッドを一段下りてその疑問に答えていけばよいのです。この疑問と答えのプロセスを繰り返せば、あなたはすべての考えを読み手に伝えることができます。」とある。

そこで、口給(こうきゅう)、つまり、「くちだっしゃとか言い逃れ」という記事のあとに速成、すなわち、「すみやかになしとげる。はやく仕上げる」という熟語の記事を書く選択をしたのかといえば、それは、どちらもその元、原因は同じかな?と考えた。

そして、現代の問題の依って来る原因はこの速成にあるのでは?と考えた。

そこで、孔子はこの速成ということについてどのように述べているのかな?という興味が起こり、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選4 朝日文庫アマゾンへ 憲問篇(けんもんへん)を見てみた。

その訓読と訳、意味を同書から引用してお伝えすると、

闕党(けつとう)の童子(どうじ)、命(めい)を将(おこの)う。或(あ)るひと之(こ)れを問うて曰(い)わく、益(えき)する者(もの)(か)。子(し)(い)わく、吾(わ)れ其(そ)の位(くらい)に居(い)るを見る也(なり)。其(そ)の先生と並び行くを見る也。益(えき)を求(もと)むる者に非(あら)ざる也(なり)。速成(そくせい)を欲(ほっ)する者也(なり)

闕党(けつとう)という土地の1人の未成年の童子が、「命を将(おこの)う」、玄関番として来客の言葉の取り次ぎをしていた。
まめまめしそうな子供であるので、ある人が孔子にたずねた。あれは、いっぱし向上進歩しましょうか。
孔子はいった。いや、あれは、おとなとおんなじ場所に坐っている。子供らしく隅っこに控えてはいない。先生すなわち年長者とあるくときにも、あとに立たずに、肩を並べて歩いている。
向上を欲する者ではない。子供のくせにおとなの真似をしたがり、速成を欲するとっちゃん小僧だよ。

こんなふうに書かれていました。

これを見て、同様の思い、体験と気づきがあることを思い出した。

その気づきと体験は週末にお伝えするとして、とりあえず今日は「速成」記事を書こうと思った経緯(いきさつ)についてお伝えしたのですが如何でしたか。

<「速成」解説ページ 附録>

●本文中の『論語』には、訓読のあと、すなわち現代訳の前に次の解説が付されていました。

・「闕党」とは地名である。

・家かず五百軒の地域を「党」と呼ぶ。

●参考までに次のことばについて「角川新字源」を検索してみました。

・【闕党】けつとう=【闕里】けつり:地名。孔子の住んでいた所。山東省曲阜(きょくふ)の城内にあった。

・【童子】どうじ:①こども。童児。②こどものめしつかい。僮子(どうし)③ひとみ。瞳子(どうし)

・【将命】しょうめい:意味1.将軍の命令。
意味2.めいをおこなう:命令を承って取り次ぐ。将は奉の意。[論・憲問]「童子将命」

・【先生】せんせい:①さきに生まれる。また、その人。年上の人。②父兄[論・為政]「有酒食先生饌」③老人で学問を教える人。転じて、教師。師匠。④学問や技芸にに長じている人の敬称。⑤他人をからかう気持ちで呼ぶことば。

・【益】エキ ヤク
なりたち:皿から水があふれているさまにより、あふれる意を表わす。溢(いつ)の原字。転じて「ます」意に用いる。

意味:①おおい。みちあふれる。②ます(増)。多くする。「増益」③ためになる。役にたつ。[論・憲問]「益者与」④もうけ(儲)「利益」⑤ますます。いよいよ。「愈益(ゆえき)」⑥易(えき)の六十四卦(か)の1つ。風雷益。上を損じ下を益するさまにかたどる。

« 口給 | トップページ | 速成 »

コメント

速成:速やかになしとげる。
石橋を叩いて確認するのも良いが、立ち向かい速やかに成し遂げる。失敗してもめげずバイタリティ溢れた気持ちがいいです。
技術者は尊敬します。しかし年長者の経験者としての実績も重んじます。

繁ちゃん、コメントありがとう。

繁ちゃんは、「速成」の効果と危険性を経験から熟知している。

そして、「速やかならんと欲すれば、達せず。小利を見れば大事成らず。」という孔子の言葉も知っている。

それで、速成の危険を予防する方法についてもコメントとして書き込んでくれた!

私のこの解釈は的を外していますか?

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「速成」解説ページ:

« 口給 | トップページ | 速成 »

2024年1月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ