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2007年9月 6日 (木)

「人焉廋哉(ひといずくんぞかくさんや)」解説ページ

Photo 画像は秋田の友人からのプレゼントで、鳥海マリモです。詳しくはこちらのサイトを

マリモは摩周湖だけのもの!
と思い込んでいました。

堰止めた川でさえも、様々な形の藻を見ることはできるのですが、それは、お世辞にも美しいとはいえませんね。

同じ太陽の光でも、もう一方の条件、水が違うとその見方、扱い方も変わってくるのですねぇー。
これは、人の見方、扱われ方も同様のようですね。

さて、今週は人間観察法!
すなわち、口給(こうきゅう)・口才の人であるか、つきあうべき人物であるからを見抜く!
その方法について、お知らせします。

といっても、例によって、『論語上』 吉川幸次郎(著) 中国古典選3 朝日文庫の為政篇(いせいへん)から訓読を引用し、同書からその訳、および解説を要約するのですが。

では、早速、

(し)(い)わく、其(そ)の以(もち)いる所(ところ)を視(み)、其(そ)の由(よ)る所を観(み)、其(そ)の安(やす)んずる所を察(さっ)すれば、人(ひと)(いずく)んぞ廋(かく)さんや、人(ひと)(いずく)んぞ廋(かく)さんや

孔子は、「その人の行動を視、その行動の動機を観察して、その行動の目的とするところを考察すると、その人間の真実は、かくそうとしても、かくしきれるものではない。」といった。

解説としては、次のように書かれていました。(一部割愛)

・其(そ)の以(もち)いる所(ところ)を視(み)るとは、その人の行動を観察すること。
・其(そ)の由(よ)る所を観(み)るとは、行動そのもののみでなく、行動の動機を観察すること。
・其(そ)の安(やす)んずる所を察(さっ)すとは、その落着くところ、というのだから、行動の目的とするところ、それを考察すると、解してよかろう。

・人間を観察する場合、以上の3つについて観察を重ねれば、その人間の真実は、おおうところなくあらわれる。

・其(そ)の由(よ)る所を観(み)るを動機と解したのは、新注によったのであって、古注は、これまでの経歴と説いている。

・視と観と察とは、大たい同じ意味であるが、それぞれの字の本来の意味から見て、観察の程度が、だんだん深くなるのだと新注は説く。

また、『論語現代に生きる中国の知恵』 貝塚茂樹(著) 講談社現代新書では、

・「視其所以」の訳として、「その以(もち)うるところを視(み)」と訓読し、「その人に友としてつきあっている人がどんな人かを見る」

・「観其所由」は「その由(よ)るところを観(み)」と訓じて、「経歴をすこしこまかに見る」と訳し、

・「察其所安」は「その安(やす)んずるとろを察(さっ)すれば」と訓じて、「その人がどこでおちつくか、そのおちつきどころ、つまり、行動の目的、それをよく調べてみなければならぬ。」というように訳している。

そして、貝塚博士のこの章の解説を、一部を抽出し、箇条書き的にすると以下のとおり。

・中国人は、他人のことばをすぐ信用しません。
・その人の行動によって、その人の人がらを判断します。

・人間観察の術に中国人ほど長じた国民はおりません。
・その人間観察法の秘術を一言で表わしたのが、この孔子の言葉なのです。
・日本人も、すこしこれを見習うとよろしいとわたしは思うのですが。

まったく!
わたしも日本人なので、その行動を観察し、その友を視、行動の動機を観察して、その行動の目的とするところを考察するなどということは、かつてしたことはない(と思う)。

しかし、そのような観察をされた体験ならある!
そんな気づきと体験は、今週末にお伝えします。

蛇足ながら【視】を「角川新字源」で検索すると次のようなことばも記載されていました。

【視而不見】みれどもみえず:心が注がれていないこと、物を見つめてもよく見えない。〔大学〕「心不在焉、視而不見、聴而不聞」とありました。

これは、「大学」の伝第七章にあることばで、

「心(こころ)(ここ)に在(あ)らざれば、視(み)れども見えず、聴(き)けども聞こえず、食(く)らえども其(そ)の味(あじ)わいを知らず(食而不知其味)」と読んで、かつて、1度や2度はお聞きになった言葉かと。

したがって、訳、意味の説明は必要ありませんね!

心が大事!
その心も正しい心でなければならない。

では、どのようにして「正しい心」を養うか!
それを、ちょっと考えて見ませんか?

ヒントは、1字で、今は忘れられたことば、死語となりつつある言葉です。

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