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2007年12月 6日 (木)

「知者と仁者」解説ページ

Hunoshinotaki 画像は、秋田の友達からのプレゼントで、岩見峡の伏伸の滝詳しくはこちらです。

この画像をクリックし、ポップアップ画像でご覧になられたところに、突然の質問で恐縮ですが、

これは、水でしょうか、山でしょうか?

なにー、これは滝やろ!?

それを、水でしょうか、山でしょうかとは、
お前は何が言いたいんや、
何を引き出したいんや、
どんな答を求めているの?

そんな声が聞えてきそうですね、
と、同時に、

しかし、水が流れているわなー、
それに、滝は山にあるものやしなー、

そんなことはどうでもいい、時間が勿体無いので速く結論を言え!
結論をー、ですか。

では、リクエストにお答えして、
実は、今週は友人から、次のようなメールをいただきました。

久しぶり(40年ぶり)に山に登りました。
山が健康にいいと聞き、自分でやってみました。
来年は富士山に登る話を進めています。

頂上で思ったことは、やはり健康にいい。
ふだんの生活では味わうことのできなかったものを
山の頂上で感じました。

このラブレターに対して、私は、次の孔子のことばに簡単な質問、

ホントは、下界では満足できない何かが、山や頂上にあったのでは?

という言葉を添えてお返しをした。

それに対する友人の返事と私の質問の意図は、今週末まで乞うご期待ということで、
今日は、友人に送った条の訓読とその現代訳や、解説をいつもの書籍を参考にしたり、引用しながらお届けします。

先ずは、『論語』 吉川幸次郎(著)  中国古典選3 朝日文庫の「雍也(ようや)第六」から読下し分を引用すると、

(し)(い)わく、知者(ちしゃ)は水を楽しみ、仁者(じんしゃ)は山を楽しむ。知者は動き、仁者は静かなり。知者は楽しみ、仁者は寿(いのちなが)し。

この訓読の後に、同書ではどのような言葉が続くかというと、

有名な条であり、含蓄に富む条である。私は安易な解釈を加えることを、さしひかえる。
<後略>

あっちゃー、
つっかえ棒が外されたー。

頼みの柱、支柱を外されたので、視点を変えて、『論語現代に生きる中国の知恵』 貝塚茂樹(著) 講談社現代新書を見ると、その現代訳として、訓読に付け足されたり、取って代わる言葉は凡そ2つ。

その1つは、
仁者は山を楽しむ。なぜなら、知者は動き、仁者は静止しているからである、
という「なぜなら」ということばの付記と、いま1つは、
仁者は「寿し」→仁者は「長生きする」という言い直しぐらいのものである。

これを見て、吉川博士の言葉に、なるほど納得するのであるが、さらに、貝塚博士は様々な解釈を下しておられる。
それらについては、後ほど安岡正篤翁の言葉をお届けするので割愛させていただき、次のことばのみを紹介します。

人生の理想・目的とは何かというと、1つは不老長寿、<中略>人生の生き方としては長生きすることが大事だ。余り道徳ではいわないけれども、道徳の基本になるのは無理な生活をせずに生きられるだけは生きるということです。

西洋人は青年を尊ぶ。中国人よりも西洋人はずっと能動的です。中国人は不老長寿で年寄りを尊重するし、福徳寿といって、幸福と徳と寿とのいっさいが目的であります。<後略>

また、『朝の論語』 安岡正篤(述) 明徳出版社によると、
「人間に確かに知者と仁者の2つの型を分けることができます。生理学的に申しますと」とあり、

知者は大脳皮質の発達した人であり、知能が優れ、理性が効き、よく物を観察し、理解し、批判し取捨いたします。

仁者は生命の全的統一の安定し発達した人で、情緒が豊かで物を愛し、人を容れ、自然と人生に同調して進歩します。

そんな2つのタイプの特徴を紹介した後に続けて、

「万物は無限の創造変化であります。水は変化に富んで、その中に冷徹なものがあり、永劫流転の影を映して、何となく澄んだ知性的なものがあります。」と、述べておられる。

昭和の碩学(せきがく)、安岡正篤翁の言葉を引用してお届けしたのですが、いかがでしたか。
暫く、その余韻に浸っていただいた後にお考えください。

あなたは、知者と仁者どちらのタイプですか?

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コメント

山の頂上に立てば充実感と安堵感を感じます。
頂上までの道程は大変だけど草花、景色、新鮮な空気をみながら自分の体力に合わせ無理をせず楽しみながら好い汗をかき山に登る・・・これ最高!
おにぎりも美味いし遠足気分で私は登ってます。
長寿より自分が精一杯生きたか、最後は満足したかが大事、幸せとか不幸とかは他人が判断できません。不幸のときもそばに幸せがあると思います。

繁ちゃん、コメントありがとう。

繁ちゃんは楽水、or楽山のどちらですか?
コメントからは、「楽山」と私は思いましたが・・・・。

今回の貝塚博士の解説を読んでいると、繁ちゃんと同じ!
貝塚博士と繁ちゃんの語り口は同じ、と私は思いましたよー。

達人のいうことは、みな同じなのですねー。

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