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2008年1月 3日 (木)

「敬忠」解説ページ

Photo 画像は秋田の友人からのプレゼントです。

その彼から、新年早々に次のようなことばを頂戴した。

あけましておめでとうございます。
今年も、心身ともに健康で、夢を追いかけ、楽しい1年を過ごしましょう。

早速ですが、ニュースレターの件、
「エッジを効かすとは上司という有利な立場を使って“力強く言う”ことです。」
「エッジは刃、鋭さ、有利という英語です。」 とありますが、

私の考えは、上司は部下に基礎(基本)をしっかり教え、努力させ、責任を持たせる。
物事は基礎をしっかり身に付け、そして工夫し、完成する。
それが大切だと思っています。

今年も四方山話で言いたいことを言い合いましょう。

これは、年明け早々に配信した私のニュースレターについてのFB(フィードバック)であるが、彼の主観的なFBは、私に2つの気づきをもたらしたありがたいメールでもあった。

まずその1つは、そのニュースレターで私が伝えたかったのは、上司と部下、つまり、相手とあなた(読者)は「一体化」していませんか?

相手とあなたは違いますよ。
その違いに気付いて、違う相手に、間違いなく確実にやって欲しいことをリクエスト(要求)する。

それを確実にするための1つのスキルとして
「これは、上司は本気だ!何があってもぜったいやらなくっちゃ!」
と相手(部下)に思わせる、気づかせるための一言を短く、かつ、力強く言う、

「上司としての威厳や自信、信頼、強みが感じられるような言い方をする」という表現を使うべきところを、直訳して、
「上司という有利な立場を使って“力強く言う”」ということばを使用したために誤解を受けたようである。

それに気づいた。

そしていま1つは、正月も早3日、今日は木曜日で記事の投稿日でもある。

しかし、今日は記事の投稿、その前段階である記事を書くこと自体も放棄しようか、書くとするならどんな記事を書こうか?などと逡巡していたところでもあった。

その私の心理を見透かしたかのような彼からの便りであった。

それで早速、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選5 朝日文庫の事項検索をして、「教え」に関する章の中から抽出したのが、タイトルの熟語である。

因みに、「敬忠」を「角川新字源」で検索すると、次のように記載されていた。

【敬忠】けいちゅう:つつしみ深くて真心をつくす。忠は、まごころ。〔論・為政〕「使民敬忠以勧、如之何」

その章の読下し文と現代訳、ならびに解説を、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選3 朝日文庫からの引用を主にお届けします。

季康子(きこうし)、問(と)う。民(たみ)をして敬忠(けいちゅう)にして以(も)って勧(すす)ましむるには、之(こ)れをいかん。子(し)曰(い)わく、之(こ)れに臨(のぞ)むに荘(そう)を以ってすれば則(すなわ)ち敬(けい)。孝慈(こうじ)なれば則(すなわ)ち忠(ちゅう)。善(ぜん)を挙(あ)げて不能(ふのう)を教(おし)うれば則(すなわ)ち勧(すす)む。

現代訳は次の通りである。

季康子(きこうし)という若い家老が問うた。
「人民を敬虔に忠実に、そうして活発に自発的に仕事をするようにするにはどうしたらいいでしょうか?」
孔子が答えた。
「為政者がきちんとした態度で人民に望めば、人民は敬虔になり、為政者が親に孝行であり、人々に慈(いつく)しみ深ければ、人民も自然に忠実になる。また、善人を抜擢して、能力の乏しいものを親切に教え導いてやれば、活発に仕事をするようになりましょう。」

「使民敬忠以勧、如之何」(民をして敬忠にして以って勧ましむるには、之をいかん)という問いは、現代のマネジャーや指導者層、親御さんの問題でもある、そんなふうに考えると論語がより身近に感じられる。

斯くいう私自身も同様な悩みを抱えていたときがあった。

そんな私の気づきと体験は週末にお届けするとして、次は、同書に掲載されていた吉川博士の解説を要約して紹介します。

・季康子(きこうし)というのは、魯(ろ)のくにの家老である。その父季桓子(きかんし)は、魯のくにの内閣で、かつて孔子と同僚であった。父が死に、季康子がそのあととりとして、家老の筆頭となったのは孔子60歳のときであった。

・季康子は顔淵篇(がんえんへん)でも、孔子に3度、政を問うているが、孔子の答えの1つは、「政なる者は正なり。子帥(ひき)いるに正しきを以ってせば、孰(たれ)か敢えて正からざらん」、であった。

・当時の魯のくには、あまり希望ある状態にあったとは思えない。若い家老は、当惑してこの問いを発したのかも知れぬが、そうした現実に反発して、より一層理想的な言葉を吐きつづけたのが、孔子であるように見える。

・この章は、正しさを人にむかってのぞむならば、まず自ずからを正せ、という教えである。

さて、冒頭の「エッジを効かす」についての言い換えであるが、吉川博士の言葉をお借りすると、

「相手にやってほしいとのぞむならば、まず自ずからの本気度を言動で示せ」、
という抽象的な表現方法を使用していたならば読者にも違和感なく受け入れられたであろうか。

そこで、あなたに質問です。

あなたは、相手に必ずやって欲しいことをリクエストするとき、どんなスキルや手段・方法を使いますか?

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コメント

【敬忠】つつしみ深くて真心をつくす。忠は、まごころ。
真心を持って接すれば相手に受け入れて貰う一番の近道だと思います。
自分の心を見せるのだから相手にもその心が見えるのだと思います。
幼馴染は心を見せ合いながら付き合えるので一生の友でいれるのだと思います。

繁ちゃん、コメントありがとう。

繁ちゃんには、「敬忠」がヒットしたのですね。
幼い頃からそんな教育を受けて育ったので。

ですから、まごころを無理に表現しようとしなくても
相手に自ずと伝わるのですね。

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