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2008年2月28日 (木)

「権道(けんどう)」解説ページ

Ran0802093画像は秋田の友人からのプレゼントです。

ワシ、この会社辞めるけん!

オーナーと共に、志を同じゅうして、ここまで一所懸命やってきたけど、もう我慢できん!

彼(オーナー)の考えや、やること為すことには、もう、ついて行けん!

とは、とある人の言葉であった。

これっ!
よく見聞きするはなしですよね。

では、それについて、孔子が原理的に説明していることはご存知ですか?

〔子罕(しかん)第九〕にあるこの章の紹介を、『論語の活学』 人間学講話 安岡正篤(講演録) プレジデント社から引用しながら、漢文と訓読、その現代訳、ならびに解説を一部割愛・要約し、読みやさ・理解しやすさに意を注いでお届けします。

子曰、       子(し)曰く、
可與共學、   与(とも)に共に学ぶべし、
未可與適道。  未だ与(とも)に道を適(ゆ)く可(べ)からず。
可與適道、   与(とも)に道を適(ゆ)く可(べ)し、
未可與立。   未だ与(とも)に立つ可(べ)からず。
可與立、     与(とも)に立つ可(べ)し、
未可與権。   未だ与に権(はか)る可(べ)からず。

孔子が言われた
共に並んで学ぶことはできても、
共に道をゆくことはできない。
共に道をゆくことはできても、
共に立つことはできない。
共に立つことはできても、
共に臨機応変、自由に問題を処理することはできない。

・「道」は、もちろん道徳の「道」であるが、必ずしもここでは道徳に限る必要はない。

そもそも道とは、これによらなければ、人間が存在できないもの、生活し行動してゆくことができないもの、そこで道という。我々が常に歩く道も、いかに生きるべきかという道も、根本は同じものである。

・一堂に会して共に学ぶということは、志(こころざし)さえあれば誰でもできることである。

・しかし、同学だから同窓だからというて、一緒に道が歩けるかというと、そう簡単なものではない。
同じ家族でも、同級生・同窓生でも、それぞれ違う道をゆこうとする。

・その難しい道を共にゆくことができたとしても、共に立つことができない。

立つということは、1つのところに静止することである。安立することである。

結婚は1つのところに共に立つことであるが、明けても暮れても、しかも一生をかけて、1つの家に共に暮らすということは、とうてい軽薄な考えでできることではない。

・「共に立つ」ことができるからというて、共に権(はか)るということは実に難しい。

「権」はいろいろの変化に応じてゆくという意味です。

人世のことは千変万化ですから、常に権(はか)らなければいけない。ところが人間はこれがうまくできないために、大昔から今日まで相(あい)も変わらずに問題を起こしておるわけである。

結婚も同じこと、せっかく恋愛をして結婚したが、即ち共に道をゆき、共に立ったのは良いが、さて複雑な世の中に処して共に権(はか)ってゆく段階になると、夫婦の考え方や為(な)さんとするところが違って、いろいろ問題が起る。

(が)や欲があるうちは、亭主と女房の言うことが反対になる。女房の欲するところ亭主に不満である、ということになってうまくゆかない。

この安岡正篤翁の最後の一言で、冒頭の一節がご理解いただけたであろうか。

それでは、離職を決意した男に話を戻すと、彼は30年近くの長きにわたり、オーナーの女房役を努めてきた。

しかし、そのオーナー、つまり亭主役には、その女房役の言動が鼻につくようになった。

で、定主役であるオーナーは、「与に権(はか)る可(べ)からず」という判断をくだす。そして女房役との離縁を画策するようになったのである。

が、残念!字数の都合により、この続きは週末までお待ちください。

そこで質問です。
あなたが、相手とうまくゆかない本当の要因は何ですか?

<「権道」解説ページ 附録>

・【権道】けんどう:臨機応変の方法。よい意味では、正道・常道を用いえないときにやむをえず用いる方法。悪い意味では、正道・常道に反する方法。

角川新字源」には、このように記載されていたが、その出典は見当たらなかった。

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コメント

人生の道は進み出せば後戻りは出来ない。
道には分かれ道が何度もある、それを見極め進む。分かれ道には夢に向かう道、人それぞれの欲望の道、定めの道と色々と有るが最後は自分の選んだ道に満足出来るよう分かれ道を選択しよう。
選択は親、友人、妻、子等相談しても良いが最終的には自分で決めて進む事だと思う。

繁ちゃん、
コメントありがとう。

多岐亡羊、すなわち「亡羊之嘆」ですかー。
分かれ道、迷い道、それに後戻りの道も、一杯ありましたね。

しかし、繁ちゃんが語ると言葉に重みがありますねー。

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