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2008年3月20日 (木)

「言不盡意」解説ページ

Ran0803034_2  画像は秋田の友人からのプレゼントです。

 お前、そういうけどなー、
言うてもわからん!

ダメなやつぁー、駄目じゃ!

 ナンボ言うてもダメな奴ぁーダメや、
どなん言うてもわからん。

 わしゃー、もうアホらしゅうなった!
言う気がせんなった!

とお嘆きのあなた、
こんな一文はご存知でしたか?

 「言は意を尽くさず」
1度ならずともお聞きになられたのでは?

 では、
「天何をか言わん哉。四時行わる、百物生ず。天何をか言わん哉。」
という一節はいかがでしょうか。

 それは、初めてやっ!

と仰(おっしゃ)る方のために、『論語』 吉川幸次郎(著)  中国古典選3 朝日文庫 「陽貨(ようか)第十七」からの引用を主に、一部を割愛したり、解釈を付け加えたり、読みやすく加工して、訓読とその現代訳、ならびに吉川博士の解説をお届けします。

 先ずは、読下し文、すなわち訓読です。

(し)(いわ)く、
(われ)(い)うこと無(な)からんと欲(ほっ)す。
子貢(しこう)(いわ)く、
(し)、如(も)し言(い)わずば、即(すなわ)ち、小子(しょうし)(なに)をか述(の)べん。
(し)(いわ)く、
(てん)(なに)をか言(い)わん哉(や)。四時(しじ)(おこな)わる、百物(ひゃくぶつ)(しょう)ず。天(てん)(なに)をか言(い)わん哉(や)

 続いて、その訓読です。

孔子が言った。
「私はもう、なにも言うまいと思う」。
これを聞いた子貢が言った。
「先生が、もし、何もおっしゃらなければ、私たち弟子は何を祖述したらいいのですか、祖述すべきものがなくります」。
これに応えて、孔子が言った。
「天は何もものを言わない。しかし、四季は移り変わり、諸々(もろもろ)の生物は生成・化育する。しかし天は何も言わない」。

 次は、吉川博士の解説です。

・「易」に、「言は意を尽くさず」というように、言語は、実体の部分的な指摘でしかない。言語の指摘が、実体を懸命に追跡、模写しようとすればするほど、指摘にもれたおおわれざる部分が増加するというおそれが、孔子にはあったのではないか。

・「子、如(も)し言わずんば、即ち、小子何をか述べん焉」と、子貢はいうけれど、自分の言葉が、弟子たちの祖述によって一層ゆがめられ、一層実体から遠ざかるのに、孔子はおそれを抱いたのではないか。

・実体は、言語の指摘を超えて混沌とし、混沌としている故にこそ、秩序が存在し、運行し、進展する。天と万物の関係は、何よりもそれを示す。天何言哉。

 うーん、
冒頭にご紹介したマネジャーの発言も、
孔子同様に、
言葉ですべてを言い尽くすことはできない、
言えば言うほど、真意や、やって欲しいことが伝わらない、

というもどかしさが、言葉として口をついて出たのかもしれない。

 では、どのようにすればいいのか!
という答えは、週末にお届けします。

 そこで、質問です。
あなたが、言いたいけど、言えば言うほど相手に伝わらない!
という、その相手に、あなたの伝えたいことは何ですか?

  <「言不盡意(げんはいをつくさず)」解説ページ  附録>

 「易」に、「言は意を尽くさず」というように云々(うんぬん)、という吉川博士の解説は理解できましたか?

 あまりにも難解!
と思ったので、『易』 本田 斉(著) 中国古典選2 朝日新聞社の「繋辞上伝(けいじじょうでん)」を開いてみた。
その第十二章には次のようにあった。
 
 <前略>
子曰。書不盡言。言不盡意。
(し)曰く、書(しょ)は言(げん)を尽(つく)さず、言は意を尽さず。

孔子が自問自答していう、文字に書かれたものは言いたいことを述べ尽くし得ない。ことばは心に思うことを言い尽くし得ないものである。
 <後略>

 また、「角川新字源」には次のように記載されていた。
【言不尽(盡)意】げんはいをつくさず:ことばは心に思っていることを言いつくさない。〔易・繋辞〕「書不盡言、言不盡意」

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コメント

お前ナンボ言うてもダメな奴ぁーダメや。
何度も言い続けつことで解るとか直ることが有ると思います。一度言ってもだめなら言い方を変えたりし何度でも言うことで理解してくれると思う。
子は親を見て育つと言うように、何を言わなくても見て育つ場合も有ると思います。
言葉が要らない場合も沢山あるけどはっきりと言葉で言って聞かせるのも必要と思います。

繁ちゃん、コメントありがとう!

そうっ、
繁ちゃんの言うとおり!
と私も思っていたけど、もう一つ大切なことがありました。

その詳細については、今週末の記事に書き込みますので暫くお待ちください。

今週末の記事も見てもらえると嬉しいで~す。

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