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2008年6月 6日 (金)

「狂狷」解説ページ

Byoudouin_2  画像は秋田の朋友からのプレゼントで、
平等院です。

 おいっ、ちょっと来い!
と、お呼びがかかった。

 で、のこのことついて行くと、

お前、今朝、こんなことを言ったやろっ!
と、先ず、きた。

 続いて、
お前、そんな教科書に書いてあるような
綺麗ごとを言っても何もならん!

お前が言うようなことは中小企業では
どこもしよらんっ!

と、散々絞られた。

 その詳細は、また、週末をご期待ください。

 て、今日は『論語』 吉川幸次郎(著)  中国古典選4 朝日文庫 「子路第十三」からの引用を主に、漢文は割愛して、読下し文とその現代訳、ならびに吉川博士の解説を、見易く、読み易い形に加工してお届けします。

 先ずは、訓読、すなわち読下し文です。

(し)(いわ)く、
中行(ちゅうこう)を得(え)て之(これ)と与(とも)にせずんば、
(かなら)ずや狂狷乎(きょうけんか)
狂者(きょうしゃ)は進(すす)み取(と)る。
狷者(けんしゃ)は為(な)さざる所(ところ)(あ)る也(なり)

 続いてその現代訳、今回は、筆者の解釈をより多く加味した。

孔子が言った。
中庸の徳を身につけた人物を見つけ出して、その人と行動をともにすることができれば理想だが、それが叶わないとき、
その場合は、狂なる者、狷なる者と行動をともにするがいい。
狂者は、理想家で情熱・先取性があり、
狷者は、意思・節操がしっかりしていて妥協を許さないところがある。

 次は吉川博士の解説です。

・「中行」の語はここにしか見えないが、中和均整を得た行動、またそう行動する人間の意味に相違なく、要するに「中庸」というのに近いであろう。

・理想的でない場合は、判断と行動に無理を伴わなければならぬ場合であり、その無理を意識しての判断を示すものとして、「必也」の二字が次にあるのであろう。

・「狂者は進み取る」、普通人がやらないことをも、積極的に、果敢に行動する人物である。また、もう1つは意地っ張りで、かたくなな人物、「狷者は為さざる所有る也」、常識がしてもよさそうに思うことを、彼はしない。いずれも中庸の徳にははずれるけれども、はっきりした主体性を持つ点で、凡庸な常識人よりは、優れている。

・この条は、孔子の主張する中行、あるいは中庸が、主体性を持つ行動であらねばならぬことを、裏から示す。

・「孟子」の「尽心」篇には、この条についての祖述がある。

 おー、
困った~

 また「狂」についての意味が、吉川博士の解説と、次の「角川新字源」の意味とは葉必ずしも一致するといえない!

【狂狷】きょうけん:狂は、むやみに理想にはしって実行がともなわないこと。狷は、悪いことをしないように意志堅固なこと。狂も狷も、中庸の道には合わないが態度の方向が一定している行い。〔論・子路〕「子曰、不得中行而与之,、必也狂狷乎」

 で、ここは昭和の碩学、安岡正篤翁にご登場いただこう!
と、『朝の論語』明徳出版社を引っ張り出したり、
さらに、『孟子』 金谷 治(著) 朝日新聞社の「尽心篇 第七下」を見たり、
また、『孟子(下)』 小林勝人訳注 岩波文庫を引っ張り出したりと、
時間を費やした結果は次の通りであった。。

安岡正篤翁は「狂者を」「理想主義者」といい、金谷博士は「積極的な人」と訳し、小林勝人氏は「進取の気象に富んで志は大きいが行いはこれに伴わないこと」という訳を採用している。

 また。「中行」を「角川新字源」で検索したが遭遇できなかった。
で、広辞苑で検索すると、次のように記載されていた。

ちゅうこう【中行】:ほどよい行い。中庸の行い。

 それで、現代訳をそのように表現しようとしたが、な~んか薄っぺらい!

そんな思いがしたので、再び安岡正篤(述)『朝の論語』にご登場いただくと、次のように語っておられた。

いかなる矛盾、困難にもそれをよく処理して、どこまでも進歩向上することを「中」と申します。行為でありますから、中は中行であります。これがまたなかなかむづかしいものであります

 お~、すっきり!

 そこで質問です。

こんなとき、つまり、不一致な様々の解釈があった場合、あなたならどうします?

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コメント

人は中庸の徳を身につけた人物に指導してもらい模範的人格を身に付ける事は理想ですが、狂者や狷者の様に理想がはっきりし妥協しない生き方も又必要です。
人生は最後に満足するのが大切だと思います。
「類は友を呼ぶ」というように常に自分を確り見詰めていれば進む道は自ずと決まると思います。
人も色々、人生も色々まあ気楽にいきましょう。

繁ちゃん、
コメントありがとう!

中庸の徳を身につけた人物にお目にかかった記憶はありますか?

狂者や狷者には、遇う機会がありましたよね。

そんな経験・体験から「人生色々、人も色々」に気づいたのですね。

で、人生は楽しい!
素晴らしい!!
ですねっ。

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