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2008年7月17日 (木)

「坦蕩蕩」解説ページ

Iwakagami08070404  画像は秋田の友人からのプレゼントで、
イワカガミです。

 ○○さん、調子が悪ければ、休んでもいいですよ。
具合が悪くなったら、いつでも抜けていいですからね。

 このS氏の発言の真意は?
果たして、S氏のこの言葉にはどんな意味、意図があったのか?

 多少の病を押してでもクラスに参加したい!
貢献したい!という意図を踏みにじるかのようなS氏のの発言に、私は唖然とした。

 S氏が、そんな人物であることを見透かしたかのように、私の友人は、事前にキャンセル!
彼の先見の明に脱帽!

 そんなS氏が、「EQ」についてのレクチャーをする!というのであるから、
「しまった!また、誤った!」
と、私はS氏の第一声を聴いて感じた。

 その予感が図らずも的中した。

 S氏には、感情がない!
言葉には抑揚がない。

 彼、S氏は相手の発言に、逐一、自分の解釈を加え、「たんたん」と話す。

 S氏の会話の端々には、参加者の発言に対しての嫌気や不快感を示すさまは聞き取れる。しかし、親身さや、一所懸命さは聞こえてこない。。

 この、「たんたん」という語句を「広辞苑」で検索すると、

・たんたん【坦々】地面・道路などが平らかなさま。転じて、変化なく平凡に過ぎるさま。坦然。「―たる大道」「―とした暮らし」

・たんたん【淡々・澹澹】①あっさりしたさま。執着のないさま。淡白なさま。「―と語る」②水の静かに動くさま。

その他にも、3つの熟語が記載されていた。

 で、上記の2つに該当する熟語を論語の中から検索した。
その結果、遭遇したのがタイトルの熟語であった。

 早速、『論語』 吉川幸次郎(著)  中国古典選3 朝日文庫 の「述而第七」からの引用を主に、多少の加工を施して、その章の訓読と現代訳、ならびに吉川博士の解説をお届けします。

 まずは、訓読、すなわち読下し文です。

(し)(いわ)
君子(くんし)は坦(たん)として蕩蕩(とうとう)
小人(しょうじん)は長(とこしな)えに戚戚(せきせき)。

 次に、その意味、すなわち現代訳です。

孔子が言った。
君子は、おだやかにのびのびとしており、
小人は、いつでもこせこせしている。

 続いて、吉川博士の解説です。

大変含蓄のある言葉である。

 新注に引く程子が、
・「君子は理すなわち道理に循(したご)う、故に常に舒(ゆる)やかに泰(やす)し、小人は物に役(ひ)かる、故に憂い戚(いた)むこと多し」といい、

 仁斎の「古義」に、
・「君子は毎(つね)にわがみを検束せんと要(ほっ)す、故に其の心返って寛広なり、小人は自ずから放縦を好む、故に長(とこしな)えに戚戚たるを免れず」

 徂徠の「徴」に、
・「君子は命(めい)すなわち人間の運命と使命とを知る、ゆえに坦蕩蕩、小人は命を知らず、故に長戚戚」
というのは、いずれも事柄の一面をいうに過ぎぬであろう。

 このように吉川博士は結んでおられる。

 この件を見た私は、、個人的に程子の言を好む。
次に徂徠の命、すなわち、運命やミッションという解釈にも頷く。
最後に、仁斎のいう注釈であるが、意味は大略理解できる。

 しかし、「検束」とは?聞きなれぬ熟語である。
で、今回も「角川新字源」のお世話になることにした。

【検束】けんそく:①自分の身をひきしめる。〔司空図・詩〕「検束酬知四十年」②他人を取りしまる。

 なるほどー、
しかし、ここにも、1つの熟語に対して異なる意味がある。

 ちなみに、『論語現代に生きる中国の知恵』 貝塚茂樹(著) 講談社現代新書では、この論語の章を、

「君子は平穏でのんびりとしているが、小人は永久にくよくよしている。」という現代訳を付した後に、
貝塚博士は次のような解説を加えておられる。

 「君子は理想を持っているからその気分はひじょうに平穏ですが、小人は理想がなく、そしていつも道徳的にもみじめな暮らしをしているので、気分はいつもめいっているというのです」

 では、あなたに質問です。
あなたがあくせくしているその理由、根源は何ですか?

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