リンク集

« 文章 Part1 | トップページ | 文章 Part2 »

2008年7月 5日 (土)

「文章 Part2」解説ページ

 文化事業を行う団体には特典がある!と聞いて、
「実は、~」と、言ったら、暫く待った後に、
「それは該当しません。対象外です」と。

 で、その説明書である別表をよくよく見ると、私のやろうとしている文化事業は対象外であり納得した。

 しかし、その気になれば、特典の対象となるかもしれない。
と、思われる条項が次のように記されていた。
「その他、財団が特に必要と認めた事業」
というどこにでも書かれている特別条項である。

 で、その特典を得る望みは放棄したが、
次のような「文章」はこの特典の対象に該当しそうである。

 その内容について、『論語』 吉川幸次郎(著)  中国古典選3 朝日文庫 「泰伯(たいはく)第八」からの引用を主に、訓読、すなわち読下し文と、その現代訳、ならびに吉川博士の解説をお届けします。

まずは、訓読、読下し文です。

(し)(いわ)く、
(おお)いなるかな堯(ぎょう)の君(きみ)たるや。
巍巍乎(ぎぎこ)として、唯(ただ)(てん)を大(おお)いなりと為(な)す。
(ただ)(ぎょう)(こ)れに則(のっと)る。
蕩蕩乎(とうとうこ)として、民(たみ)(よ)く名(な)づくること無(な)し。
巍巍乎(ぎぎこ)として、其(そ)れ成功(せいこう)(あ)り。
煥乎(かんこ)として其(そ)れ文章(ぶんしょう)(あ)り。

 次は、その現代訳です。

 孔子が言った。
堯の、君主としてのありかたは、「大」であった。
高大なさまとしては,、かの天、すなわち大空のみ大であるが、
堯こそは、その天の偉大さ、高大さ、雄大さを自己の法則として保持した。
また、堯の政治の広大なさまは全てに行きわたり、人民はそのありがたさを意識することさえなかった。
かつ、堯の政治は、高大な政治的道徳的業績をうちたてた。
と、同時に堯の政治は煥(かがや)かしくも、文化をもったものであった。

 続いて吉川博士の解説です。

・堯(ぎょう)の事跡は、「尚書」の「堯典」に見え、優れた道徳的能力者であったこと、天象を観測して、暦をととのえたこと、微賤の身分にあった舜(しゅん)を、後継者として抜擢したことなどが、記されている。今日の古代史家からは、歴史でなく伝説であるとして扱われているが、孔子の頃には、かえって既に、歴史として意識されていたらしい。

・「大哉」の「大」の字は、偉大、広大、雄大など、大の字の含みうる全ての意味をもっているとしてよい。

・「唯天」「唯堯」の「唯」の字は、その下に来る主格、すなわち、ここならば、「天」、「堯」を、極度に強調して、「ただそれのみは」、あるいは、「それこそは」と、強く押し出す言葉である。

・「蕩蕩」は、古注に包咸(ほうかん)を引いて、「広遠之称」と説く。おだやかに、ひろびろと行きわたる形容である。

・古注に引く包咸は、「能く其の名を識(し)る無し」、つまり人民は主権者が堯という名であることを知る者がなかった、という意味に説くようであるが、「名」の字は、言語、文字の意味に用いられることがあるから、新注に、「亦天の、言語を以って形容す可からざるが如きなり」という方が、よろしいであろう。新出の鄭玄(じょうげん)の注も、「民能く名(い)う無しとは、其の然(しか)る所以(ゆえん)を知らず」とする。

・「其有成功」の「成」とは、完成、「功」とは仕事を意味する。

・「煥」は、「明なり」と古注に注する。

・巍巍乎(こ)、蕩蕩乎(こ)、煥乎(こ)の「乎(こ)」の字は、形容詞に添加されて、リズムをととのえ強める助字である。

 こんなふうに書かれていたので、次の語句についていつもどおり、「角川新字源」を検索してみた。

【巍巍】ぎぎ:高大なさま。〔論・泰伯〕「大哉堯之為君也、巍巍乎」

【蕩蕩】とうとう:広大なさま。〔論・泰伯〕「蕩蕩乎民無能名焉」

【煥】カン:意味(形声。音符奐クワン①あきらか。光かがやくさま。〔論・泰伯〕「煥乎其有文章」

【文章】ぶんしょう:②礼楽(礼節と音楽)や制度など、国の文化を形成しているもの〔論・泰伯〕「煥乎其有文章」

 へー、
【文章】とは、単に
④文字を連ねて1つのまとまった意味を述べたもの。
① あや、もよう。かざり。

という意味のみならず
先に紹介した③内にある徳が外にあらわれたもの。威儀・文辞など。〔論・公冶長〕「夫子之文章、可得而聞也」の他にも、

② 礼楽(礼節と音楽)や制度など、国の文化を形成しているもの。という意味があり、私が諦めた文化事業を行う団体としての特典には値するが、残念!年代が遥かに遡る。

 で、今週の気づきと体験あれこれは、知らないことが、まだまだ一杯ある!世の中は広い!ということでした。

 こんな至極当然なこと、あなたは既に気づいていましたねっ!

« 文章 Part1 | トップページ | 文章 Part2 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「文章 Part2」解説ページ:

« 文章 Part1 | トップページ | 文章 Part2 »

2024年1月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ