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2008年8月28日 (木)

「切切偲偲」解説ページ

Iwaotogiri08070709 画像は秋田の友人からのプレゼントで、
イワオトギリです。詳しくはこちら
「駒ケ岳の花 その1」として、先月の7日に届いたうちの1枚です。

 しかし、リンク先の花とは少し異なるみたい。
いろんな種類があるのかな?

 「Nさん、Sですけど、今日、はがきを見てびっくりしたの。」
「それで、今、慌てて電話しているの。」
「じつは、その日時、私は都合が悪いの。」
「その集合時刻に、私はK町のTというお客さんの所へ行く約束をしているのよ。」

 切切と、延々と、特急列車で行く日帰りの旅に参加できない(参加したくない?)というSさんからの電話が前日の夜入った。

 困った!
既に、前々日にチケットを購入済みである!

 と、筆が進み始めたところで残念!
紙幅の都合で、この続きは来週までのお楽しみです。

 そこで、今日はその予告編として、

タイトルの擬態語が出てくる次の論語の章を、『論語』 吉川幸次郎(著)  中国古典選4 朝日文庫 の「子路第十三」から、引用を主に、多少の加工を施した訓読と現代訳、ならびに吉川博士の解説をお届けします。

 まずは、訓読、すなわち読下し文です。

子路(しろ)(と)うて曰(いわ)
何如(いかん)ぞ斯(これ)(これ)を士(し)と謂(い)うべき
(し)(いわ)く、
切切(せつせつ)偲偲(しし)怡怡(いい)(じょ)たり、
(し)と謂(い)うべし。
朋友(ほうゆう)には切切(せつせつ)偲偲(しし)
兄弟(きょうだい)には怡怡(いい)

 次に、その意味、すなわち現代訳です。

子路がたずねた。
どんな条件を有していれば、士ということができますか。
孔子が答えた。
厳しさと優しさを併せ持つ人、
そのような人を士と評価してよい。
友達とは、励ましあい
兄弟間では、おだやかな愛情を示す、
そんなバランス感覚を持った人なら、士ということができる。

 続いて、吉川博士の解説です。

・「士」とは官吏の意であるが、現実に官吏でなくとも、官吏となる資格のあるものも、「士」と呼ばれる。

・孔子の答えの「切切偲偲」、および「怡怡」、ともに擬態的な形容詞であって、古注に引く馬融は、前者を、「相(あ)い切責する貌(かたち)」、つまり励ましあう形容とし、後者を、「和順の貌」、おだやかな愛情の形容、とする。

・いささか想像の説を述べれば、「切切偲偲」はつねに四字で一組となる擬態語としてあり、孔子はそれに「怡怡」を付け足したのではあるまいか。

そして、そうつけたしたのは、「切切偲偲」と、かたいだけではいけない、「怡怡」とやわらかなところがなければならぬ、それを施す対象は、前者が朋友に対してを中心とし、後者は兄弟に対して中心とするけれども、というのでなかろうか。

吉川博士はこのように結んでおられる。

 では、吉川博士の解説と他の書籍や辞書との違いは?
と、まず、「角川新字源」にて「切切偲偲」を検索したが見当たらない。

で、個別に検索すると次のよう記載されていた。

【切切】せつせつ:①ねんごろなさま。ていねいなさま。〔論・子路〕「朋友切切偲偲」(意味②③④は割愛)

【偲偲】しし:善をはげましあうさま。 〔論・子路〕「朋友切切偲偲」

 また、孔子が堅いだけではいけない、柔らかな所がなければならぬとして、付け足したといわれる「怡怡」を検索すると次の通り、吉川博士の解説と一致していた。

【怡怡】いい:楽しむさま。和らぎ喜ぶ。〔論・郷党〕

 しかし、「相(あ)い切責する貌(かたち)」というのが、私には気になる。

それを吉川博士は、「励ましあう形容」としているのであるが字面からは私にはそのように見えない。

 で、検索した結果は次の通りであり、いかにも「かたそうな」イメージである。

【切責】せっせき:①きびしくとがめる。②きびしく催促する

 さて、ここで吉川博士の解説を表面的に整理するとつぎのようになる。

朋友(他人)には「切切偲偲」、すなわち厳しく、
兄弟(身内)には「怡怡」、優しく。

 んっ、
本当にこれでいいの?

という疑問が残り、他の書籍を検索したが、残念!
この章に関しては記載がある他の書籍を持ち合わせていない。

 唯一、「広辞苑」には

せつせつ【切切】①ねんごろなさま。心のこもっているさま。また、情のせまるさま。浄、天神記「恨みの念力切切偲偲として」。「窮状を切切と訴える」。(意味②は割愛)

とあった。

 では、あなたにお伺いします。
あなたが、いま切切と訴えたいこと、それは誰に対して、どんなことですか?

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