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2008年10月16日 (木)

黙識(もくし)

Akasoba08101307 画像は、秋田の友人からのプレゼントで赤い蕎麦です。

 「紅葉始まる」というタイトルに、
次のメッセージと8枚の画像が添付されていました。

秋田は初冬の気配です。
朝は10℃を割りストーブを焚いてます。
先日、八幡平周辺を散策しました。
紅葉の見頃も今週いっぱいです。

八幡平、栗駒、鳥海山、駒ケ岳等は紅葉真盛りです。
で、近日中に栗駒にも行こうと思ってます。

 さて、おまえ少し、自己主張を控えー
少し、黙っとけ、知らん顔しとけ。
そのほうが、相手が余計なことまで喋ってくれる。

 あれは、誰の言葉やったかのー。
石坂泰三やったかなー、
ちょっと度忘れしたけど、その経済界の重鎮が、とある多弁な政治家、この名前も出て来んようになったかい、誰やったかのー。

 う~ん、合うとるか違うとるかわからんけどの、
わしは、中曽根という名に記憶があるんや。

 その中曽根に石坂がいうには、
「竜は下半身が雲に覆われて上半身だけ出しとるから、威厳や怖さ、畏敬の念があるんや」。

 それがどうや、
「竜が下半身を露出してパンツを履いていたら、お前どう思う?」

こういうて、石坂は多弁な中曽根を窘めたらしい。

 おまえも、よう考えてみぃー。

 それにな、「荘子」にも、
「知者不言、言者不知(知る者は言わず、言うものは知らず)」
といい、

「論語」には、
「知之為知之、不知為不知、是知也(之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らずと為す。これ知るなり)」
と、あるやろ。

 これは、日頃口数の少ない宮坂社長が、
日頃から少しばかり口数の多い東田に対して
比喩を駆使して教え諭した言葉であり、場面であった。

 「う~ん」、と唸る東田。
いつも話したい、喋りたい東田には耳の痛い話である。

 ややあって東田は、「しかし、……」
と、言いかけたものの、次の言葉を返す勇気を持ち合わせていなかった。

 この東田の言い分「しかし、」の後の言い訳、言いたかったこと、すなわち学んだ知識を披露したがる訳は次の通りであった。

 東田は、聴覚・視覚系に弱く、
したがって、人の話を聞いて記憶するとか、
人に話して、その自分の語る言葉を自らの耳で聞いて学習するなどという器用な男でもなく、
 また、見た・聞いた・知ったことを一瞬の内に映像として記憶するというタイプでもなかった。

 そんな東田が自らの強みを活かすためにとった戦術は、
その見た・聞いた・知ったことを実践の場で試す、
すなわち、日頃の業務や人間関係の場で自分の言葉で喋ってみる、使ってみて学ぶ、という手法であった。

 そして、実践で学んだことを自身の言葉や解釈に置き換えて、また実践の場で試す。
 その繰り返しによってスパイラルアップするという彼なりの戦略・戦術・手段・方法であった。

 すなわち、東田は自己の強みである触覚・言語感覚系を生かして、学びを深めるために学んだ知識を披露したがるのであった。

 「Speech is silver、silence is golden(雄弁は銀、沈黙は金)」
という言葉は、東田も習っていたし、そんな風土、環境に育った。

 そんな環境で育った東田ではあったが、
如何せん彼は賑やかなことが好きで、
人に影響を与えることを好む性格、性質ゆえか、
そんなこんなで学んだ知識を披露したがる。

 また、そんな彼を勇気付けるかのような知人の一言、
アメリカでは、「自分の知っていること、学んだことをシェアしないのは卑怯だと責められる」
ということを耳にした。

 その瞬間、
おっ、俺は孔子とはちゃう。
孔子のように賢くはない。凡人やっ。
 では、「黙識」、すなわち、沈黙のうちに、事柄をよく認識する必要などさらさらない。

 学んだこと、知ったことを分かち合おう、同定しよう!
しかし、それは師と仰ぐ宮坂社長の教えに背くことにもなる、
と、東田は悩むのであった……。

 が、ある日突然、
おっ、これこそ黙識!
そうやっ!黙ってこれら一連の事実や事柄を認識しよう。
これらの気づきを社長に言わなきゃいいんや。
社長に黙って認識すればいいんだっ!
ということに東田は気づいたのであった。

 そこで、あなたにお伺いします。
あなたがコミュニケーションで得たもの、得られたものと
「黙識」であなたが得たもの、得られたものは何ですか?

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