リンク集

« 大道(たいどう) | トップページ | 誨(かい) »

2008年11月27日 (木)

「誨」解説ページ

Ootakiyamakouen20811165 画像は秋田の友人からのプレゼントで、
大滝山公園(2枚)のうちの1枚です。

 「ちょっと教えて欲しいのですが、……。」
という言葉を聞けば、
・少しお伺い(質問)したいことがある。
・お話や見解をお聞きしたい。
・自分の理解が充分か否かを確認したい。
・自分の知りたいことをお聞きしたい。
などというふうに私は考えますが、いかがですか。

 また、小学校3年生のときは○○先生に教わった。
中学校の担任だった××先生の教え方は、私には合わなかった!
という場合も同じ「教」の字を使いませんか。

 そして、そのように教わった(習った)。
そんな気がするのですが……。

 ところが、目から鱗!?
今日は、そんなお話です。

 では、そんな「おっ」という驚きの章を、『論語・』 吉川幸次郎(著) 中国古典選3 朝日文庫の「為政第二」から、引用を主に訓読(読下し文)とその現代訳、ならびに吉川博士の解説を読みやすく、わかりやすい形に加工してお届けします。

 では早速、訓読、すなわち読下し文です。

(し)(いわ)
(ゆう)、女(なんじ)に之(これ)を知(し)ることを誨(おし)えん乎(か)
(これ)を知(し)るを之(これ)を知(し)ると為(な)し、
(し)らざるを知(し)らずと為(な)す。
(これ)(し)る也(なり)

 次に、その現代訳です。

孔子が言った。
(ゆう)よ、おまえに認識とは何であるかを教えてあげようか。
認識しえたことを、認識したとし、
認識の外にあることは、認識の外にあるとする、
それがほんとうの認識なのだよ。

 続いて、吉川博士の解説です。

・由というのは、弟子の子路(しろ)の実名である。

・女(じょ)の字は汝(じょ)とおなじく、二人称である。

・由、と呼びかけられている子路は、「史記」の列伝によると、孔子より九つだけ年少であったが、本来は、遊侠の徒であり、弟子のうち、一番やんちゃな情熱的な人物であった。

情熱的な人物のつねとして、奇矯な行為と思索とを好み、認識のかなたにあるものに、一足とびに跳びつこうとする傾きがあったことは、これからあとのいくつかの条が、示すとおりである。

・このやんちゃな、しかし孔子にはかわいかったらしい弟子に対し、孔子は、この条では、由よ、と、その実名を呼びかけ、認識とは何事であるか、したがって学問とは何事であるかを、おだやかな調子で語っている。

 んんっ、
吉川博士の解説には、冒頭の「教」と「誨」についての違いが説明されていない。

 では、と、「角川新字源」を検索してみると次のように記載されていた。

【誨】カイ
・なりたち:形声。言と、音符毎バイクワイ(なかだちする意→媒バイ)とから成り、わからないことをなかだちして「おしえる」意を表わす。

・意味:①おしえる(をしふ)。ていねいにおしえさとす。〔論・為政〕「由、誨女知之乎」→付・同訓異義。②おしえ(をしへ)「訓誨」

 いつもは、ここで終了!
それ以上の検索、つまり自学自習を怠っていた。

 しかし、今回は
「知之為知之(之を知るを之を知ると為し)
「不知為不知(知らざるを知らずと為す)
ということでもあるし……、と思い、
同訓異義には、どのように書かれているのかと見てみると、
「おしえる(をしふ)」として、次の3つの語句が記載されていた。

【誨】かい:当面の指図・指南をいう。「教」のほうは、つねづねの指導をいう。〔論・為政〕「誨女知之乎」

【教】きょう:上から下に教える。教えて納得させる。教化。

【訓】くん:人の気持ちに従って導き教える。また、物事の道理やすじ道をゆっくり説きいましめる。〔後漢・陳寔伝〕「呼命子孫正色訓之」

 おー、
なるほど!
冒頭の「おしえ」は、「誨」と「教」の使い分けが正解かー。

 んっ、
「訓正」という名前の同級生がいた。

 彼は、人の気持ちに従って導き教え正すために、この世に生を受けたのか!
といえば、少し大仰。
では、彼は名付け親の意図をどのように認識していたのかな?

 ところで、
あなたは、ご自分の名前の由来をご存知ですよねっ。

« 大道(たいどう) | トップページ | 誨(かい) »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「誨」解説ページ:

« 大道(たいどう) | トップページ | 誨(かい) »

2024年1月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ