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2010年2月11日 (木)

「不踐迹(あとをふまず)」解説ページ

0911291 画像は秋田の友人からのプレゼントで、
二条城です。

 1万円で城主!
いかがでしょうか。

 さて、「あのバカがー。」
「どこかの誰かの言葉を真に受けやがってー。」

 「おまえなー、
なんでもかんでも変えたらええー、ちゅうもんやないぞ!」

「それは、伝統や。会社の歴史や!」

「そんな大事なもん、除けたらええー、いうもんと違うぞ!」

「ここまでくるのに、みんなどれだけ苦労したと思う?」

と憤懣やるかたない様子のTさん。

 そこで今日は、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選3 朝日文庫の「先進第十一」から、「不踐迹あとをふまず」という言葉が出てくる一章を同書からの引用を主に、肩のこらない程度に加筆、また割愛してお届けします。

 まずは、訓読、すなわち読下し文です。

子張しちょう、善人ぜんにんの道みちを問う。
いわく、「迹あとを踐まず。亦またしつに入らず」

 次に、その現代訳です。

弟子の子張が善人の道、つまり善人の生活態度、あり方について孔子に尋ねた。
孔子の答え。「ふるい慣習に盲従はせず、少しは創造的なとこがあること。さればといって、いちばん奥深いところにも達しない」

 続いて、吉川博士の解説の一部です。

・助辞「亦」が、このように、さればといって、の意味に使われることは、しばしばあり、肯定してよい。

・「室」とは、奥の間の意味であるから、もっとも深奥な部分には達しない、という比喩であることも、たしかである。

・「不踐迹」の三字の解釈は、不安をまぬがれない。

 おっ、
あの吉川博士にして、ご自分の解釈に不安?

 そこで、いつものとおり手持ちの「論語」に関する本を探すも残念!
この条については掲載されているものが見当たらない!

 では、では、と「角川新字源」を検索すると、次のように記載されていた。

【不踐迹】あとをふまず 前人の行いに従わないで、自分の考えのままに行う〔論・先進〕

 おぉ~、
ほぼ同じ!(安堵~ 笑)。

 そこで、この部分については、吉川博士の現代訳のほうがいい!
と判断した私はそのまま引用した。

 が、問題はそのあと!
すなわち、「不入於室(室に入らず)」 の現代訳である。

「室とは、奥の間の意味である」ということも、また、室が「もっとも深奥な部分」ということについても私は(あなたも?)理解できる。

しかし、この現代訳については、いささか理解に苦しむ。

 (それで?) 吉川博士は、
「そもそもまた『善人』とは、いかなる概念なのか。」と切り出したものの、
<中略>
「ある範疇の人間を規定した概念であるとせねばならぬが、概念の内容は、つきとめにくい。」といっておられる。

 そしてその後、「『迹』を生活の法則、ことに教養の法則と解するのであって、その法則に従わなければ、やはり深奥に到達しえない、『迹を踐まざれば、亦た室に入らず』と読む」という劉宝楠りゅうほうなんの「正義」説を紹介しておられる。

 ちなみに、「亦えき」という語句に、
「さればといって」という意味があるか否かについて「角川新字源」の助字解説を見た。

が、ドンピシャ一致に遭遇できず!
残念。

 しかし、そこには、「それでもなお」 という意味が記載されていた。

 そこで、先進的、創造的、革新的である善人であっても、それでもなお、深奥に到達することはできない、と考えれば(解釈すれば)、私にはスッキリ感が残る。

 蛇足ついでに、「さればといって」を「広辞苑」で検索すると、

されば【然れば】1.《接続詞》①上の文をうけて、次の論を展開させるのに用いる。そうであるから。それゆえ。

 んんっ、
助辞が接続詞に変化している!
なんでー(素朴な疑問 笑)。

 それはさておき、これでは前後の意味がつながらない。

「さればといって」の後半部分、つまり、「といって」がつくことによって意味が異なる?
疑問に思うも、広辞苑にはその記載がない。

 そこで、「新明解国語辞典」を検索すると、次のように記載されていた。

されば【《然れば】1.(接)①それ故に。「されば(だから)と言って」

 おぉ~、
納得!

今夜はぐっすり眠れそう~(笑)。

 では、ここで問題!
すなわち、あなたに質問です。

 もし、あなたの夢が叶わない、つまり、あなたの描く理想像どおりにならないことがあるとすれば、

それは、従来どおりのやり方や法則に従わないゆえに?

それとも、創造性が少し、足りないだけなのでしょうか。

 さればといって、今のやり方、行動の変容を起こす気も、
また、その必要性をも、あなたは感じない?

 いや、いや、その必要性に気づいてはいるものの、
その気づきを行動に変えることが難しいぃー。
ただ、それだけなんでしょうか?

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