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2010年3月 4日 (木)

「束脩」解説ページ

Ranten1002061 画像は秋田の友人からのプレゼントで、
「ブルーメッセあきた」にて開催された
「世界の蘭フェア(展示会)」とのことです。

 さて、かつて「草魂」という熟語で名をはせた、
いや、「投げたらアカン」というCMで茶の間でも有名になった、
といったほうが、わかりやすい方もいらっしゃるかも?

 その鈴木啓示氏(元近鉄バファローズのエース)が講演会場で語った言葉。

 オールスターに選ばれて出場した新人の年に、
とある有名選手にカーブの投げ方を「教えてください」
とお願いしたところ、
「『教えて欲しかったら銭をもってこい!』と言われた」と。

 おっ、
そいえば!

今夜来てねと 甘えても
   金もって来いでは 恋じゃない

という歌謡曲もあった~(笑)。

 そこで、今日は「束脩そくしゅう」という言葉の紹介です。
束脩と銭・金がどのようにつながるのか?

 早速、その熟語が出てくる一章を、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選3 朝日文庫の「述而じゅつじ第七」から、引用を主に、他の書籍をも参考にして、肩のこらない程度に加筆、または割愛してお届けします。

 まずは、訓読、すなわち読下し文です。

いわく、「束脩そくしゅうを行おこのう自り以上いじょうは、
れ未まだ嘗つて誨おしうること無くばあらず」。

 次に、その現代訳です。

孔子が言った。「入学金として一束のほし肉を持ってきた者に対して
私は教えてやらなかったということはない(入門を拒まなかった)」。

 続いて、吉川博士の解説です。

・束脩とは、いまもその意味につかわれるように、先生への謝礼である。

脩の字は、月にくづきがついていることによっても分かるように、細長いほし肉であり、束脩とは、その一束である。

朱子の注に、一番かるいものであったというが、恐らくそうであったろう。

・束脩は、束修とも書かれており、束帯修飾、きちんと礼服を着て挨拶をすること、という説もあるが、前説(謝礼としてのほし肉 筆者注)ほど勢力をもたない。

 吉川博士は、以上の解説のほかに、この章の現代訳として次のように述べておられる。

とにかくそうした一番かるい謝礼でも、それをもって来た限りの者に対し、私はつねに何かを教えてやる。教えてやらないと言うことは無い。それ以上の関係にあるものには、なおさらである。

 う~ん、
現代訳をどうしよう?
吉川博士の解説をそのまま引用しようか。それとも…、と
思案しながら、とりあえず、「角川新字源」を検索した。

そして、次の結果を得た。

【束修】【束脩】そくしゅう ①束ねたほし肉。むかし、訪問または入門のとき進物に用いた。〔論・述而〕「自行束脩以上、吾未嘗無誨焉」②転じて、入学のとき納める謝金。入学金。③束帯修飾の意で男子の服装を整えること。十五歳以上をいう。④心身を引きしめ整える。

 おぉ~、
吉川博士の解説と一緒!
とりあえず、一安心。

 が、同書にはこの章の返り点がついた全文は記されてはいたが、その現代訳までは載っていない。

 そこで、手元の「論語」に関する書籍を4、5冊見てみた結果、
『人間孔子』 李長之 守屋 洋(訳) 徳間文庫にのみ、その現代訳と訓読が掲載されていた。以下のように。

「規定の入学金として一束の乾肉をおさめさえすれば、たとい相手がどんな人間でも、わたしは入門を拒まなかった<束修ソクシュウヲ行ナウヨリ以上ハ、吾イマダカツテ誨オシウルコトナクンバアラズ>」

 おっ、
この現代訳のほうが、私にはヒット!
ならば、読者にも?
と考えて、私はこの章の現代訳を上記のとおりとした。

 それはさておき、冒頭の鈴木氏の言葉を裏付けるかのような逸話(物語?)がネット(『ウィキペディア(Wikipedia)』)に掲載されていた。
そこには次のように。

「教えて欲しければ銭もってこい」と言われ、それまでの尊敬心から一転して敵愾心を燃やすようになる。後に金田がロッテの監督になった際、ロッテ相手に勝ち星を稼ぎロッテキラーとなる。

 おぉー
「教えて欲しかったら銭をもってこい!」
といった相手の名前まで! 
それも実名でー。

 う~ん、
あの講演を聞いたとき(20数年前)、鈴木氏は相手の名前まで口を滑らせていたかなー?

それに、その相手への敵愾心てきがいしん(相手に対する憤りや憎しみから発する、強い闘争心。「広辞苑」)までも語っていたかいなー?

 おっ、そういえば!
鈴木氏も、何かそのようなことを語っていた!
そんな記憶が私にもよみがえってきた。

 そこで、あなたにお聞きします。

 上司や周りの人々からの金銭にまつわる発言がきっかけで、敵愾心を燃やし、実績を挙げたあなたの経験談を私に教えてください。

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