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2010年6月 3日 (木)

「苟合」解説ページ 

Yukiwarisou10032003_2 画像は秋田の友人からのプレゼントです。

 「眉毛は断然お前の方が格好いい!」
「しかし、鼻はオレの方が高いし、格好エェーやろ?」

「身長はオレの方が高いし、体重はまぁー、相子(勝負なし)か。」
「頭(顔)は、俺の方はちっちぇーけど、お前の顔(頭)は大きめで長いし…。」
などと相手の顔のつくりを観察しながら、自らの顔のパーツと比較して評価を下すS君。

その狙い、目的は、どちらが女子高生に「モテる」かを決めよう!
というものであった。

 さて、その結論、決着やいかに!?

それは…、45年前のS君にお聞きいただきたく(笑)。

 えっ、
その話とタイトルの「苟合こうごう」とは、どうつながるんや!?
ですか? 

 はい、それはご覧になってのお楽しみ!
 
 では、はじまり、はじまりぃー。

ということで、
いつもどおり、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選4 朝日文庫の「子路しろ第十三」からの引用を主に、肩のこらない程度に、加筆、または割愛してお届けします。

 まずは、訓読、すなわち読下し文です。

、衛えいの公子こうしけいを、善く室しつに居ると謂う。
はじめ有るに曰わく、苟いささか合あつまる。
すこしく有るに曰わく、苟いささか完まったし。
さかんに有るに曰わく、苟いささか美し。

 次に、その現代訳です。

孔子が衛の国の荊けいという貴族を評して、「身分に合った生活に順応している」と言い、その彼の発言を引用して次のようにほめた。
「財産がやっとできかけたとき、『どうにか、よせあつめました』と彼は言い、
さらに、少し格好がつく程度になると、『どうにか、一人前になりました』と言い、
また、財産を多く持つようになると、『どうにか、立派になりました』と言った」と。

 続いて、吉川博士の解説の一部です。

・衛の公子荊は、他の文献に見えないが、公子というからには、衛の君主と同族で、荊を名とする貴族である。この条は、その私経済に対する態度をほめた。

・「謂」の字は、いつもの如く批評としての「いう」を意味する。

・「善居室」の「室」とは、住宅を中心とする不動産、「居る」とは、その処理を意味するごとく読める。

「居」は元来、すわる意味であるが、顔淵第十二に政治の要諦を説いて、「之れに居りて倦む無し」という「居」の字が、そうであるように、忍耐を伴った持続的な処理を、意味しうる。

・「苟」の字を、いささか、と読んだのは、道春点、後藤点の訓を用いた。以下同じ。まあ、いささか、どうにか、の意である。

・「合」の字は新注のごとく、「聚あつまる也」と訓ずるがよかろう。

・徂徠いう、「美なりとは、文采有るを謂う也」。文化人らしい生活となったというのである。

・謙遜でありながら、身分に応じた経済生活を拒否しないのを、ほめたのである。

 んっ、
冒頭のS君の言葉(顔のパーツの比べあいと「苟合」との関係は?

 はい、パーツが「いささか、あつまった」のが、顔であり、
少しく整った、すなわち欠けたパーツのないのが完まったき顔で、
さかんに整ったのが美形、つまり、好男子、イケメン!

と言えば、格好がつく、つまり辻褄が合いますかねー…(汗;)・

 えっ、まだ何か物足りない!?

 はい、タイトルの熟語についの記載ですね。

 では、ではと、『角川新字源』を検索していくうちに、生来の悪癖(?)の1つ、つまり瑣末なことにこだわる性格がよみがえり、またまた肩がこることに…。

 その瑣末な詳細と顛末については、週末をお楽しみに! 

 では、あなたにお伺いします。

 あなたが「苟合こうごう」、つまり「いささか集まった」と感じているものは何です?

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