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2010年6月12日 (土)

「穿窬(せんゆ)」解説ページ

10052501 画像は秋田の友人からのプレゼントです。

 さて、このところ毎週木曜日と土曜日になると、
「必ず」といっていいほどメールが届く。

 「○○(記事のタイトル)にコメントがつきました」
とニフティから。

 「う~ん、また、Hサイトからかー…。」
と、メールに記載されているアドレスをクリックして
当該コメントを削除する。

 これって、たとえて言えば、「穿窬せんゆの盗とう」?
つまり、壁に穴あけ、牆ショウ(垣根)を越えてしのびこむ“こそどろ”?

でもない!?

被害は…、盗まれたものは何なのだろう…?

 ちなみに、車上狙いに遭った経験なら、私は2、3度あるが…、

という話は後日のお楽しみです。

 早速、いつもどおり、この難解な熟語(穿窬せんゆ)のある章を、
『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選5 朝日文庫の「陽貨ようか第十七」から、引用を主に肩のこらない程度に加筆、または割愛してお届けします。

 まずは訓読、すなわち読下し文です。

わく、
いろはげしくして内うちやわらかなるは、
れを小人しょうじんに譬たとうれば、
れ猶お穿窬せんゆの盗とうのごき与

 次に、その現代訳です。

孔子が言った(先生がおっしゃった言葉である)
「表面上は威勢がよくて、その実は、ひ弱で主体性のない人、
これを小人(つまらぬ人間)にたとえるとすれば、
それは小人の中でも最も卑しいところの“こそどろ”のような者であろうか」。

 続いて、吉川博士の解説です。

・表面だけははげしく、威勢がよくて、内実は、ぐにゃぐにゃと主体性のない人間、それは、賤民のなかで比率を求めれば、賤民の中でも最もみみっちぃ存在であるところの、こそどろのようなものだろか。

・古注の孔安国に、「荏じんrenは、柔じゅうrou也」と、同子音の語で解し、「穿せんは壁に穿あなあけ、窬は牆に窬あなあく」。

 おぉ~、
この章の吉川博士の解説(現代訳)はそのまま頂戴してもよさそう!

が、それでは穿窬せんゆの盗とう
すなわち「みみっちぃ“こそどろ”」になる。

 そこで、いつもどおり、「角川新字源」を引っ張り出してきて、
この章の熟語を検索してみた。

【穿窬】【穿踰】せんゆ かべにあなをあけたり、かきねを越えたりしてしのびこむ。〔論・陽貨〕「其猶穿窬之盗也与」

 おっ、
ヒット(あった)!

が、この意味、現代訳は断然、吉川博士の解説のほうがいい!

 そこで再び、他の熟語はないものか…と、これまたいつもどおり、
この章の漢文を上から順に見て、同書(角川新字源)とにらめっこしながら検索した結果、次の語句とその意味、および出典をゲットした(得た)。

【色厲】しょくれい/いろはげし 顔色が厳しく威厳がある。

【厲色】れいしょく 顔色をはげしくしていかる。血相を変える。

【荏】ジン・ニン 意味③やわらか。柔弱。〔論・陽貨〕「色厲而内荏」

 おっ、
そういえば!

「色厲而内荏(色いろはげしくして内うちやわらかなる)」ならぬ、
「厲色而内荏弱(厲色れいしょくにして内うち荏弱じんじゃくなる)」人が
私の身の周りにもいた!

誰とは言わぬが、たしか彼は烈火のごとく怒る。
が、その実、小心者で怖がりや、怯弱きょうじゃくな人でもあった彼。

 えっ、それって、おまえ(筆者)のことか!?
ですか…。

 う~ん、
痛いところを…(笑)。

 「弱い犬ほどよく吠える。」
といいますしねー…。

 では、あなたにお伺いします。

 あなたの周りには、「色厲而内荏(色いろはげしくして内うちやわらかなる)」人、現代風に言い換えれば、

「表面上ははげしく、威勢がよくても、その実、内面はひ弱で主体性のない」人、つまり、「穿窬せんゆの盗とうのごとき」人が何人います?

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