リンク集

« 有方(ゆうほう) | トップページ | 弘道(こうどう) »

2010年9月16日 (木)

「弘道」解説ページ

10052501 画像は秋田の友人からのプレゼントで
「塔のへつり」です。

 さて、ここで問題です。

この画像の岩肌に沿った道は誰が広めたのでしょうか?

 「なにぃー、道!?」
「この画像のどこに道があるんや!?」
とおっしゃるあなたのために、「へつり」という字句を
「広辞苑」にて検索すると次のように記されていました。

東日本で、山中の、岨道(そばみち)、絶壁や川岸などの険岨な路などをいう。福島県会津に『塔の岪(へつり)』という名勝がある。

 ほ~ら、ねっ!
「へつり」とは、「道」「路」という字句(意味)が確認できたでしょう。

 では、道と路はどのように違うのか?

ということで、「道」と「路」、それぞれの「なりたち」を
角川新字源」にて検索してみると次のように記されていました。

【道】ドウ トウ みち 長く通じている「みち」、ひいて、みちを行く、「みちびく」意を表わす。

【路】ロ じ 足でふみつらねるところ、「みち」の意を表わす。

 ちなみに、その意味を見てみると、それぞれに「道路」という共通の意味が記載されていました。

 また、「道」という字句のみにフォーカスして(焦点を絞って)その意味を見ると、

漢字の意味としては、名詞と動詞に別れ、その意味も儒家の言葉(解釈)から道家の教えまでと幅広く、

それに加えて、わが国の言葉の意味として、次のような記載までも。

・ むかしの地域区分の名。「東海道」
・ 北海道の略称。

 かように、「道」は広く、「長く通じている」のであったー(笑)。

しかし、いまここでは孔子の主張する「道」のみに限定して、
タイトルの熟語が含まれる一章を、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選4 朝日文庫の「衛霊公えいれいこう第十五」から抽出して、引用を主にお届けします。

 まずは、訓読、すなわち読下し文です。

わく、
ひとく道みちを弘ひろむ。
みちの人ひとを弘ひろむるに非あらず。

 次に、その現代訳(直訳)です。

孔子が言った(先生の言葉である)。
人間が道(道徳)を広めるのである。
道(道徳)が人間を広めるのではない。

 続いて、吉川博士の解説です。

人間は道徳的存在であり、道徳は人間のものである。しかし道徳は与えられた存在として存在するのではない。
人間がその努力によって不断に拡充することによって、拡充される。

人間が道徳を拡充するのであり、道徳が人間を拡充するのではない。

 う~ん、この吉川博士の解説はなんとなく難しそう。

道徳が人間を大きく(広く)するのではない。
つまり、道徳を身につけることによって人間は大きく(偉大な存在と)なるのではない。

不断の努力を重ね、大きな(偉大な)存在となった人間のみが、道徳を拡充することができるとも解釈できるし…。

 んっ? どうやら私は「道」に迷ったようで、
また、今夜も眠れない夜が…(笑)。

 そこで、タイトルの熟語を「角川新字源」にて検索すると、
少し拍子抜け!?(と思われる)いとも簡単な記載があった。

【弘道】こうどう 道を広める。〔論・衛霊公〕「人能弘道、非道弘人」

【弘道館】こうどうかん 水戸みと藩主の徳川斉昭なりあき(1800~1860)が創設した学校。

 「んんっ? なに!」
「弘道とは、『ひろみち』ではなくて、『こうどう』か!?」
とおっしゃるあなたへ。

 それは論語を愛読(暗誦?)していた時代のご尊父や、
祖父・曽祖父などの命名権を持つ人が、生まれた男の子に、
「道を弘める人になれ!」という思いを込めて、
この論語の一章から抽出し、名づけたものである、
と私は考えたのですが、いかがでしょうか。

 そこで、あなたにお伺いします。

あなたにとって、そもそも「道」とは何です?

« 有方(ゆうほう) | トップページ | 弘道(こうどう) »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「弘道」解説ページ:

« 有方(ゆうほう) | トップページ | 弘道(こうどう) »

2024年1月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ