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2010年12月 4日 (土)

「艸創・討論・修飾・潤色」解説ページ

10100409_2 画像は秋田の友人からのプレゼントです。

 その秋田の友人曰いわく

「お前のブログ記事、あれな、ハッキリ言うて…」
と切り出した後で、次の言葉を言おうか言うまいか?
思案した彼は、しばらく間を置いて次のように続けた。

「『子曰く』などという段になるとな、ワシはもう読む気がせんようになるし、もう続きは読まん!」

 「それにな、毎月、お前が送ってくれるニュースレターよ、
あれもな、ワシは最初と最後を見るだけなんよ。」
と辛口のフィードバック(自己主張? 笑)を
私にプレゼントしてくれる。   

 この贈り物(フィードバック)を頂戴した私は、
「ありがとう」
とお礼を述べた後で、
「お返しにワシもあんたにプレゼントしていい?」
と尋ねたところで、う~ん、残念! 

紙幅の都合で、この続きは後日に譲らざるを得ない…。

 そして今日は、その彼が「もう読まん!」という、論語の一章を
『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選4 朝日文庫の「憲問けんもん第十四」からの引用を主にお届けします。

 まずは、訓読、すなわち読下し文です。

わく、
めいを為つくるに、
裨諶ひじんれを艸創そうそうし、
世叔せいしゅくれを討論とうろんし、
行人こうじん子羽しうれを修飾しゅうしょくし、
東里とうりの子産しさんれを潤色じゅんしょくす。

 次に、その現代訳(直訳)です。

先生(孔子)がおっしゃった(言葉である)。
ていのくにでは、政府の命令をつくるときに、
家老の裨諶ひじんがたたき台(原案・下書き)をつくり、
次に家老の世叔せいしゅくがその得失可否を議論・検討し、
外交担当の子羽しうがその言葉や文章に手を加えて、整えかざり、
東里とうりに住む子産しさんがいろどりを加えて、仕上げとした。

 続いて、吉川博士の解説の一部です。

・鄭のくににおける公文書のつくりかたの入念さをたたえた条である。

・「命」とは、重要な事件に際してつくられる政府の命令、宣言である。

いまの「尚書」すなわち「書経」にも、「説命えつめい」、「微子子命びししめい」、「蔡仲子命さいちゅうしめい」、「顧命こめい」、「畢命ひつめい」「冏命けいめい」「文侯子命ぶんこうしめい」など、「命」を篇の名とするものがある。

鄭のくにでは、そうした「命」をつくる場合、大変鄭重な手続きをかさねた。

・艸は草と同字。

・四つの段階としてある草創、討論、修飾、潤色は、今日の日本語として常識的に理解されるものを、あてはめてよいであろう。

もっとも草創については、古注に特殊な説がある。

すなわち「左伝」の襄公31年に、「論語」のこの条と似た記載があり、そこに「裨諶は能く謀る、野に於いて謀れば則ち獲、邑くにに於いて謀れば則ち否しかせず」、野外でものを考えればうまくゆき、都の中でうまくゆかない、とあるのを引く。

皇侃おうがんや邢けいヘイの疏では、それらをさらに引き伸ばし、草創とは野外の草の中での創作の意とするが、奇僻の説であるのを免れまい。

・朱子の新注に、「草は略也、創は造也」というように、ざっとした草稿を原案としてかんがえること、とするのが、よろしいであろう。

・要するに鄭の政治がうまく行っている一端として、文章を作るにも家老たちがよく協力したことを、たたえたのである。

 おっ、
なるほど!
「要するに」かー。

これは収束(まとめ)にもってこいの文言!
である。

 では、では.要するに、
冒頭の秋田の友人と私の会話中に、
私が言おうとして言わなかったこと。

 それはニュースレターにしても、またブログ記事にしても、私は、
「艸創・討論・修飾・潤色」のプロセスを経て発行・投稿するということである。

 しかし、それらのプロセスを、私ひとりで行うが故に、
主観的な記事になる可能性は大~~いにあり~(^^♪
なのである~(汗;)。

 それゆえに?
読者からのフィードバックや評価・批評・判断も
また賛否両論なのであるが…(笑)。

 そこで、あなたにお伺いします。

 あなたが、この記事を10点満点で評価するとすれば、
さて何点です?

   <「艸創・討論・修飾・潤色」解説ページ 附録>

 ちなみに、タイトル他の熟語ほかを、「角川新字源」にて検索した結果、次ぎのように記されていた。

【草創】そうそう ①文書の下書きを作る〔論・憲問〕②物事のしはじめ。物事をしはじめる。

【討論】とうろん ①得失可否をくわしく議論する。〔論・憲問〕「世叔討論之」②意見を出し合い、議論をたたかわす。

【修飾】しゅうしょく ①ことばや文章に手を加えて、整えかざる。〔論・憲問〕「行人子羽修飾之」。意味②~④は割愛。

【潤色】じゅんしょく ①つやを出し色をつける。②美しくかざる。③文章などをかざって、いろどりを加える。〔論・憲問〕「東里子産潤色之」

【行人】こうじん ③賓客の接待をつかさどる官。〔論・憲問〕「行人子羽修飾之」。その他の読みおよび意味は割愛。

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