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2010年12月24日 (金)

先生(せんせい)

1011294 画像は秋田の友人からのプレゼントで、
今年10月末の「白川郷」のたたずまいとのこと。

 「お願いがあるんですけど」
と、相手の話を途中でさえぎり、

「私のことを先生、と呼ぶのをやめていただけません?」
とリクエスト(要求)するSさん。

 会話の相手が考える間も、またいぶかる間もなく
「Sと呼んでいただけませんか」と、
相手の戸惑いに応えるかのようにリクエストするSさん。

その理由(訳)を説明することもなく、またリクエストを受けた相手も、
その理由を尋ねもしなかった。

 このSさんの発言、すなわちそのリクエストの訳(理由)は、

① 会話の相手が、年上の人、すなわちSさんよりも先に生まれた人であった。

② Sさんは、「先生に饌せんす」といわれる人、つまり論語の「為政いせい第二」にいうところの「父兄」ではなかった。

③ Sさんが老人で、学問を教える人。転じて、教師。師匠といわれる立場の人でもなかった。

④ Sさんは学問や技芸に長じている人、つまり国家試験に合格し、専門職として、一部の人々の間では著名な人ではあった。が、

⑤ 「先生」という言葉は、日本語として用いる場合には、
「他人をからかう気持ちでよぶことば」でもあり、

それを忌避きひ、つまり、Sさんは嫌がって避けた?

 以上、『角川新字源』に記載されている、
「先生」という熟語に関する全ての意味を転載し、
それぞれの意味に、多少の脚色、つまり手を加えたのではあるが…。

 何かしら欠如しているようで、いまいちすっきりしない!

 う~ん、
Sさんのリクエストの真相(心境・思い)やいかに!?(笑)

 その真相を探る前に、これまた
「先生」 と呼ばれることを嫌がった男の話を1つ。

 「あのな、ワシを先生と呼ぶ奴とは、わしは付き合わんけん!」
士業を生業なりわいとしている同級生のS君が突然いう。

 この彼の発言は、親しい同級生7,8人が集まった酒席の場でのこと。

 彼は、オフィス、つまり彼の事務所においては、
使用人(従業員)からも、またクライアント(相談者)からも、
「先生」と呼ばれている身であり、またその立場(職業)でもあった。

 が、彼は親しい間柄、つまり同級生から、
「先生」と呼ばれることを拒否した。

 この彼の発言、つまり拒否(忌避)した理由についても、
誰一人として、
「何でや!? 何でお前を、『先生』と呼んだらアカンのや!?」
と聞く(尋ねる)者はいなかった。

 さて、何で(どうして)でしょうか?(笑)

 ここからは私、すなわち筆者の解釈ではあるのですが…。

 「先生」という言葉の解釈、つまり「先生」という言葉の意味に対して、それぞれ(各々)が持っている解釈や先入観には個人差がある。

 また、私的な場で「先生」と呼ばれると、
オフィスでのこと、つまり仕事を思い出す。

 そうすると彼の立場上、自由な発言や発想、言動が制約される
(職業柄)。
したがって、楽しい場での雰囲気が壊れる懸念がある。

 それで、「一個人、一人の同級生として扱って欲しい!」
という彼の思いや意図があってのことであったであろう(と思う)。

 では、冒頭のSさんはといえば、

 んんっ?
SさんとS君!
2人は同じ、すなわち同一人物?

 いや、いや、たまたま同じ頭文字を持つ人たちであり、
異なる職業を生業とする人たちでもある。

 では、同じ頭文字を持つ人々の考えや発想は同一!?
といえば、あまりにも短絡的で、身も蓋も無い!(笑)

 しかし、どちらも(ご両人とも)
「先生」という言葉には違和感を覚える。

その訳は、『角川新字源』に記載されている冒頭の意味①~⑤までの意味の他に、

「堅苦しさ」という先入観や思い込み、また、

「この人(この職業の人)は、こうあるべきである」
「なのに、この人は…!?」
などという世間一般の非合理的なビリーフ、つまり「思い込み」があることを彼らは熟知していた。

 そして、その彼らの一挙手一投足と、世間一般の人々の思い込みとのギャップ、それらを、とやかくとりあげ、問題(話題・噂)にされることを彼らは嫌った!?

 おっ、
そういえば!

その心理を逆手にとる、つまり、相手に自分の役割や立場を意識(自覚)させて、行動の変容を起こさせるという発想や手法があった!

 具体的には、相手をその役職や職名で呼んで、その気にさせる。

つまり、その立場に相応しい言動を、自ら選択するように仕向けるという方法・手段である。

 んんっ?
それで(そのときの経験・体験を思い出し)、SさんとS君は
「先生」と呼ばれることを忌避、つまり嫌がり、拒否した!?

のかな~…、などと考える私は、
あまりにも飛躍的で想像力(解釈)がたくまし過ぎる先生!?(笑)

 では、あなたにお伺いします。

 あなたは、「先生」と聞いて、
どんなイメージ、姿を思い浮かべます?

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