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2011年4月 1日 (金)

「危言危行」解説ページ

2011020804ranten 画像は秋田の友人からのプレゼントです。

 「おまえ、今朝の朝礼で、
『会社の経営状況がどうなっているか、みんな知っとるか?』

『経理担当者はそれがわかる数字を発表すべきだ!』 
と言ったらしいやないか!」

眉間にシワを寄せ、怒りの程度を表現する経営者のTさん。

 「しまった! まさかチクリにあうとは…。」
と心の奥の方でつぶやいた私は、

「えぇー、おっしゃるとおりです。」
「私は社員のやる気と問題意識を高めるために、
職席上、当然の発言、いやっ、提案をしたまでのことですよ。」
「それがどうかしました?」

という顔つきで、私は平静さを装いながら、

しかし、上記のような言葉は決して口に出さず(笑)、
顔の表情と態度で自分の気持ちと思いを相手(Tさん)に伝える。

 それに応えるかのような、Tさんの叱正、言葉は!
と調子に乗りかけたところで、今日は、「解説ページ」の日。

 この続きは後日のお楽しみに譲ることに…、残念!(笑)

 早速、タイトルの熟語がある一章を、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選4 朝日文庫の「憲問けんもん第十四」からの引用を主にお届けします。

 まずは、訓読です。

わく、
くにみちれば、
げんを危たかくし、行おこないを危たかくす。
くにみちければ、
おこないを危たかくし言げんは孫ゆずる。

 次に、その現代役です。

孔子が言った(先生の言葉である)。
国家に道徳(正しい道)があるときは
ことばを正しくし、行いを正しくする。
しかし、国に道徳がない(乱れている)ときは
行いを正しくして、言葉は控えめにする。
(それが君子―エリートだ。)

 続いて、吉川博士の解説の一部です。

・旧訓の古注系統の和訓が、「言を危はげしゅうし、行を危はげしゅうす」と読むのは、古注に引く包咸の「危は厲也」にもとづくが、必ずしも、激烈、矯激の意味ではないのに、そう誤解されるおそれがあるから、いま「たかくす」と和訓する。

・鄭玄の説の逸文に、「危は猶お高こうといわんがごとし」、新注に、「危は高峻也」。

・「孫」は遜と同じ。

・古注には、この条の意味を説いていう、「行いを厲にして俗に随わず」。
よい時代ならば、そうして選良(エリート)としての責めをはたす。

しかし悪い時代ならば、「言を順にして以って害に遠ざかる」。身の危難をまぬがれる。

・新注に尹氏を引いて、「君子の身を持するは、変ず可からざる也」。
言に至りては、則ち時有りて敢えて尽くさず、以って禍を避くる也」。

またいう、「然らば則ち、国を為おさむる者、士をして言孫ゆずらしむれば、豈に殆あやうからず哉」。

つまり文化人の言論が自由でない状態、それを為政者がつくること、それこそ危険である。

 おっ、やった~♪
この記事を書くに当たっての、私に都合のいい言葉が~(^^♪

 私の主張、それは、
「社員の自由な発言を規制・阻止する経営者のいる企業は、それこそ危険である!」

 えっ、
「お前のような調子者を野放しにしている方がよっぽど危険だ!」
ですか~…(笑)。

 ちなみに、タイトルの語句を、「角川新字源」にて検索した結果は次の通りです。

【危言危行】きげんきこう ことばを正しくし、行いを正しくする。一説に、きびしい言行をする。〔論・憲問〕「邦有道、危言危行」

 う~ん、
私は、この「角川新字源」の解釈(意味)を採用して、現代訳としたものの、少々不安。

 言葉足らずで、この現代訳の意味が伝わり(わかり)難い。
不適切! かな?

と考えた私が思いついたのは「理想像」、すなわち、あるべき姿!

それはとりもなおさず、「正しい道」、つまり「理想像」である。

 そこで、国に秩序が有るときは、「理想像(正しい道)」に向かって突き進む言行を。

そして国家が乱れているときは、「理想像」は胸の奥に収めて、言行は慎重に、また柔軟にする。

それがエリート(選良)のとるべき道、すなわち選択肢である!

 こんな孔子の声が、私には聞こえてきた!

と言えば、それは少々大仰、いやっ、妄想である(笑)。

私が単に、そのように感じた(考えた。思った)、つまり、ただ単に思いついただけのことであるが…。

 それはさておき。

 あなたにお伺いします。

 いまのあなたに求められている言行は、どんなことです?

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