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2011年4月29日 (金)

「作者」解説ページ

11030603ranten 画像は秋田の友人からのプレゼントです。

 「皆さ~ん、これっ!」
「ちょっと、これを見てください」と、
講師は私が作成した資料を手に、
会場の参加者に呼びかける。

 そして、「これはよくできている!」
「皆さん、こんなふうに作るのですよー。」
とほめることしきり。

 「でも、惜しむらくは、パソコンで作成している。」
「これを、鉛筆ナメナメしながら作ると、もっといいものができたのに…、惜しい!」
と、最初に賞賛した評価を下げる。

 んっ、
それでも、私は作者!?

なんとなれば、作った者だから…(笑)。

 そこで早速、このタイトルの熟語が出てくる一章を、
『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選4 朝日文庫の「憲問けんもん第十四」からの引用を主にお届けします。

 まずは、訓読です。

わく、
す者もの七人しちにんなり。

 次に、その現代訳です。

孔子が言った(先生の言葉である)。
「自らの理想とする環境を求めて、逃避、隠遁したものが7人いる」。

 続いて、吉川博士の解説です。

・古注では、前条とあわせて一章とし、
賢明な逃避を作なした者は七人ある、とし、
七人とは、
長沮ちょうそと桀溺けつできと丈人じょうじん
石門せきもんと荷簣かき、儀の封人ほうじん
および楚狂接輿そきょうしょうよであるとする。

その説では、「作」の字を「為也」と訓ずる。

・新注は、まえと連ねて一章とせず、また「作」の字を「起つ也」と訓じ、
「起ちて隠れ去る者、今ま七人」、ただし七人の名前は不明とする点、古注と異なるが、前条とつらなった内容であるとするのは、古注と同じである。

・全く別の説として、「作者」とは人間の生活の方法を創作した聖人であり、「七人」とは、
伏羲ふくぎ、神農じんのう、黄帝こうてい、堯ぎょう、舜しゅん、禹、湯とう、であるとする説が、北宋の張載ちょうさいの語録に見える(「張子全書」第十二)。
「礼記らいき」の「楽記がくき」の、「作る者を之れ聖と謂う」がその論拠である。
徂徠そらいも、張載ちょうさいの説をよしとする。

 おぉ~、
ここの「作者」と、冒頭の「作者」とでは、似て非なるもの!

 う~ん、困った~…(笑)。

 では、と、タイトルの語句を「角川新字源」にて検索すると、
次のような記載が。

【作者】さくしゃ ①制度をはじめてつくる人。〔礼・楽記〕「作者之謂聖」
②詩文や芸術品などを作る人。
③立ち去る者。一説に、行なう者。〔論・憲問〕「作者七人矣」

 おっ、
この意味①と③については、
前出のとおり吉川博士の解説にもみえた。

 それに、冒頭のエピソードは詩文でも、また芸術品と呼ばれるものとも縁遠いものではあったが、この②の意味によれば、
作者とは、「~など」を作った人であるから、
課題のスクリプト(答案)をつくった私も一応、作者!(笑)

 また幸いなことに?
「立ち去る」経験や、過去に「行なった」こととなれば、
その数は、五万とある!(笑)

 では、早速、
と意気込んだところで残念!
紙幅の残りが少ない。

 そこで、この続き、つまり自らの理想とする環境を求めて、
「立ち去った」体験や過去に「行なった」体験談については、
また後日のお楽しみ~♪

 では、あなたにお伺いします。

 あなたの周りの人で、賢明な作者、つまり、「自らの理想とする環境を求めて、逃避、隠遁した賢明な人」を1人、教えてください。

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