リンク集

« 危言危行(きげんきこう) | トップページ | 有隣(ゆうりん) »

2011年4月15日 (金)

「有隣」解説ページ

11030601 画像は秋田の友人からのプレゼントです。

 さて、とある地方選挙でのこと。

新人候補者の認知度を上げるために、
いやっ、正確には、支持者を増やすために、
我々支援者(運動員)は、何をどのようにするのか?
という話合いの席上での出来事。

 ある支持者から、「隣のユウリン荘を拠点にして、活動してはどうか?」という提案があり、
一同、異論がなさそうな雰囲気。

 この話し合いの様子を見聞きしていた、かの新人候補者が突然、激怒して言う。

「君たちは、隣のユウリン荘の意味を知っているのか!?」と。

 これが、タイトルの記事を書く発端となったのであるが…。

 早速、その一章を、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選3 朝日文庫の「里仁りじん第四」から、引用を主にお届けします。

 まずは、訓読です。

わく、
とくは孤ならず。
かならず鄰となり有り。

 次に、その現代役です。

孔子が言った(先生の言葉である)。
「徳のある人が孤立することはない。」
「きっと、よき理解者、同類が集まり来るものだ」と。

 続いて、吉川博士の解説です。

・道徳は孤独であることはない。
きっと同類を周辺にもつ、
という意味であるに相違ない。

・きわめて深い含蓄をもった言葉であると察せられる。

・鄰は隣とまったく同じ字。

 おっ、
鄰=隣?

 この字句の相違に気づいて、あらためて、
タイトルの語句を「角川新字源」にて検索してみた。

 その結果は次のとおり。

【有隣】ゆうりん/となりあり 自分の周辺に同類のものが集まり来る。〔論・里仁〕「徳不孤、必有隣」

 んんっ? 
論語の引用文の
「鄰」が「隣」となっている!

 では、ではと、その他の語句を検索してみることに。

【徳不孤】とくこならず 徳のある人はひとりぼっちになることはない。その徳に感化されて共鳴する者が必ずでてくる。〔論・里仁〕「徳不孤、必有鄰」

 おぉ~、
こちらの「となり」は「鄰」!
になっている。

 う~ん、なんでかなぁ~…?

 疑問を抱いた私――実は、コレクター(収集家)で、好奇心の強い私――は、冒頭の出来事の続きもそっちのけに、
更なる検索を続ける選択をする(困った者だ~ 笑)。

 まず、【鄰】を検索すると、
【隣】を見よ、と。

 それじゃあ~と、常用漢字の「隣」を見ると、

【隣】リン/となる となり 
[鄰]本字
・「なりたち」形声。もと、鄰と書いた。
音符邑(むら)と、音符粦(ならぶ意→儷レイ)とから成り、ならび合って親しい村、「となり」の意を表わす。

・「意味」⑤つれ。同類。〔論・憲問〕「里仁〕「徳不孤、必有隣」

 おぉ~ー、この論語の引用文にも、
本字の「鄰」ではなく、常用漢字の「隣」が使われている。

 ならば! 
吉川博士は、この章の解説にあたり、

「鄰は隣とまったく同じ字」という言葉を使う替わりに、
「鄰は隣の本字」といってくれればいいものを…(笑)。

 仮に、そのように書かれていたとしも、やっぱり私は、
この記事を書くに当たり、ここまでのプロセス(道順)を踏んでいた! (のかなぁ~…? 笑)

 では、あなたにお伺いします。

あなたの隣の人、つまり、よき理解者は誰ですか?

« 危言危行(きげんきこう) | トップページ | 有隣(ゆうりん) »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「有隣」解説ページ:

« 危言危行(きげんきこう) | トップページ | 有隣(ゆうりん) »

2024年1月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ