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2011年5月20日 (金)

「切問」解説ページ 

1105044kobushi 画像は秋田の友人からのプレゼントで
「こぶし」です。

 さて、七重の膝を八重に折り、
「そこを何とか、お教えいただけませんか?」
と泣きの涙で、たとえすがり付いたとしても、
相手は知らぬ顔の半兵衛ェー。

取り付く島がない!

 そこで、斯くなる上はと、
「実は、○○さんの紹介で…」と言った途端、

 「あぁ~、そうっ!」
「それを早く言ってくださいよ~♪」
「まぁー、どうぞ!」ってな体験、
あなたにはありません?

 えっ、
ない! 全~然!?(笑)

 今頃はネットがあるので、わからないことは皆無!
ですかー…。

 では、「切問」とは?(笑)

ということで早速、この熟語がある論語の一章を、
『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選5 朝日文庫の
「子張しちょう第十九」から、引用を主にお届けします。

 まずは、訓読です。

子夏しかわく、
ひろく学まなびて篤あつく志こころざし、
たしかに問いて近ちかく思おもう。
じんの中うちに在り。

 次に、その現代役です。

子夏しかが言った(子夏〈孔子の弟子〉の言葉である)。
「広く学んで、熱く志し、
わからないことや要点を訊いて(尋ねて)、身近なことに思いを及ぼす。
そうすることによって(その過程において)仁じんに気づく」と。

 続いて、吉川博士の解説です。

・広い対象について学ぶとともに、中心となる意志の方向の密度を高め、切実な問題意識を持って、自己の周辺の近いところから考えて行く。仁はおのずから、その中に内在し、発生する。

・「篤志」を古注の孔安国は、「厚識之(あつクこレヲしル)」と訓じ、「志」の字を記憶の意に読んでいるようであるが、いま従わない。

・「切問」の「切」を、「たしかに」と旧訓が読むのは不十分であるが、しばらくそれによる。

・宋の朱子の編集した名著、「近思録きんしろく」は、この条にもとづく書名である。

 う~ん、
「博学」はわかる。

 また、「篤志」についても、
「篤志家」という言葉を聞いた記憶があり、
それに、PCの仮名→漢字変換で現れる熟語でもある。
何とかなりそう!?

 そして、「近思」については、
「近思録」という朱子の手による書物の名を聞いた記憶が
古い過去にある。

 しかし、「切問」が…。

 そこで順に、これらの熟語を「角川新字源」にて検索することに。

【博学】はくがく 広く学ぶ。広い学識がある。

【篤志】とくし ①熱心に志す。〔論・子張〕「博学而篤志」
       ②手厚い心。親切な心。

【切問】せつもん わからない点をはっきりさせて、適切に問いただす。〔論・子張〕「切問而近思」

【近思】きんし 近く自分の身について考える。一説に、身近なことを考える。〔論・子張〕「切問而近思、仁在其中」

 んんっ?
肝心な「切問」が!

この辞書の意味と、吉川博士の解釈(現代訳)は異なる!?

 吉川博士は、「切実な問題意識を持って」と訳し、
一方、辞書は「適切に問いただす」とある。

・ 「切実」or「適切」?
・ 「問題意識」or「問い質ただす」、つまり「質問」?

 う~ん、どっちかな!?

 そこで、困ったときのネット頼み!(笑)

 「切問」、と検索エンジンに入力して得た答えは以下の通り。

・博く(ひろく)学んで熱心に理想を追い、切実な疑問を捕えて自身のこととして思索をこらす。学問の目的とする仁は、その中から自然に現われてくる(詳しくはこちら)

・まだ知らないことを身近な問題として取り上げ、熱心に問いただして考えること。
「切問」は熱心に問うこと。
「切せつに問いて近ちかく思おもう」と訓読する(詳しくはこちら)

・多くのことを身近な問題としてとらえ、自分のことのように熱心に考えること。(詳しくはこちら)

 おぉ~、さすが、論語の解釈は
「疑惑の(疑い・惑う)デパート!?」

 それぞれのカニが、それぞれの体に合わせた穴を、
つまり、自らの知識や体験に合わせた解釈を披露していらっしゃる。

 このネット検索の結果、私の脳裏に浮かんできたのが、
「じゃあー、『仁』とは何?」という素朴な疑問。

 それはさておき、要は、「切」と「問」を
どのように解釈するかだけの問題であるのだが…。

 ちなみに、【切】を「角川新字源」にて検索した結果、
「熱心に」という文言は見当たらないものの、次のような意味も。

意味⑪ まこと。ねんごろ。
意味⑬ かなめ。要点。

 蛇足ついでに、【切実】には次の意味が。

①ぴったりとよくあてはまっている。
②さしせまっている。

 つまり、「切実」には、
①「適切」と、②「痛切」の
2つの意味があるのですが…。

 とかく日本語は難しいぃ~♪(笑)

 えっ、
「お前が1人で難しがり、楽しんでいる!」
「ただ、それだけのこと!」
ですか~(^^♪

 では、あなたにお伺いします。

 あなたは問題が発生した(困った・迷った)とき、何(誰)に頼ります?

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