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2011年6月 3日 (金)

「異端」解説ページ

1105042kikuzakiichige 画像は秋田の友人からのプレゼントで、
キクザキイチゲ(菊咲一華)です。

 今月早々に、その秋田の朋友から、
「納得するまでよく調べること仲らしく思います」
というコメントを頂戴した。

 そこで、「その彼の期待を裏切らないように…(笑)」
と己にプレッシャ~をかけた私は……。

 その顚末(一部始終)は、以下をご覧アレェ~(笑)。

 まずは、タイトルの語句がある論語の一章を。

『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選3 朝日文庫
「為政いせい第二」からの引用が主です。

 はじめに訓読です。

わく、
異端いたんを攻おさむるは、
れ害がいあるのみ。

 次に、その現代役です。

孔子が言った(先生の言葉である)。
「正統でない教えを研究することは、
君子の道を損なうだけだ」と。

 続いて、吉川博士の解説です。

・異端とは異端邪説という言葉があるように、正しくないことがはじめからはっきりしている学説をいう言葉であると、ふつうには理解されている。

・異端を攻おさむるの攻おさむとは、研究することであって、異端の説を研究することは、斯れ害あるのみ、百害あって一利なし、とするのが、この条のふつうの読み方である。

・異端という言葉は、「論語」のこの条のみに見え、その確実な意味を帰納しうべき更なる使用例が、他の書に見えない。

・仁斎が、古いにしえの方語ほうごならん、というように、当時の俗語であり、従って、異端という二字の結合が、異の字、端の字が、ふつうに示す意味の範囲を、はるかに上回った意味を、もっていないとはいえぬ。

・もっとも慎重な態度をとれば、この条の本来の意味は、わからない。

 う~ん、またか~…(笑)。
吉川博士は、また難しい解説(解釈)をしておられる。

究極は、「この条の本来の意味は、わからない」と。

 そこで、タイトルの熟語を「角川新字源」にて検索してみることに。

【異端】いたん ①正統でない教え。聖人の道でない別の学説。〔論・為政〕「攻乎異端、斯害也已」
②国(日本語の意味) ア)自分の信じる教えと違う教え。イ)時世にいれられない思想や学説。

【異端邪説】いたんじゃせつ 聖人の教えに反した正しくない学説

 おぉ~、よかった。
吉川博士の解説と一致!

 さらに、疑り深い(好奇心の強い? 笑)私は、
「攻おさむとは、研究することである」か否かについても検索してみた。

 【攻】コウせめる の「なりたち」を見ると

ボク(たたく)と工コウ(のみ)とから成り、のみを打って物を作る、「おさめる」、転じて「せめる」意を表わす。

意味②おさめる(おさむ)。研究する。

 おっ、ピッタシ!(笑)

 ちなみに、以下のような熟語まで掲載されていた。

・【攻学】こうがく 学問を研究する。
・【攻究】こうきゅう 修めきわめる。研究。

 何とかの1つ覚えで、「攻」は「せめる」のみ! 
と信じて(思い込んで? 笑)疑わなかった私は、
また1つ利口になってしまった~(^^♪

 それに比例するかのように、またまた屋根(頭髪)がさびしくなってしまったのであるが…(笑)。

 その屋根のほころびも忘れ、「方語ほうご」が「俗語」であるかどうかと検索するも残念!
遭遇できない(記載が見当たらない)。そこで、

・【方】ほう 意味21..まさに。ちょうどそのときに。いま。
・【方言】ほうげん 特定の地方だけに使われることば

の「方」かな? とも考えた私は、吉川博士(徂徠)の「当時の俗語」という解説を考慮すれば、前者かなぁ~…。
それとも、両方を併せ持つ意味なのかな?

などと考えてはみたものの、「方語ほうご」については曖昧にしたまま、

「異の字、端の字が、ふつうに示す意味の範囲を、はるかに上回った意味を、もっていないとはいえぬ」とおっしゃる吉川博士の言葉が気になった。

 そこで、それぞれにはどんな意味があるのか?
時間を投資することに決定!(笑)

 まず、【異】の「なりたち」を見ると次のように。

もと、人が、甶ふつ(田は誤った形。おにの面)をかぶって、神がかりになって立っているさまにかたどり、常人と「ことなる」また、思いもよらぬ意を表わす。

 また意味は?
と見れば、これが実に多い!

「多すぎる~」と泣き叫ぶ内なる声にも耳を傾けず(笑)
転載すると以下の通り。

①ことなる。ア)ふつうと違う。「異常」 イ)同じでない。変わっている。ウ)よその。エ)めずらしい。オ)すぐれている。
②ことなること。
③ことにする(ことにす) ア)別々にする イ)区別する。ウ)特別にする。
④あやしい(あやし)。へんな。不思議な。「怪異」
⑤あやしむ。うたがう。
⑥わざわい。「天変地異」
⑦むほん。

 次に、【端】の意味は? と見れば、
まず、「なりたち」として次のような文言が。

立と、音符耑タン(平らかの意→単)とから成り、姿勢をよくして立つ、ひいて「ただしい」意を表わす。また耑に通じ、「はし」の意に用いる。

 なにっ!?
端とは、「はし」「はした(半端)」の意味だけではなく、
もともとは、「正しい」かぁ~。

 また1つ賢くなってしまった~(^^♪

 そういえば!
「端正」(正しい)という熟語も記憶に残っているし、
「端厳」(正しいことば)という熟語まである!

 では、異端とは、正しいとは、異なること!?

それとも、常人と「ことなる」正しさ?
つまり、神がかり的な正しさ?

 言葉を換えれば、常人が理解できない正しさ!?
それゆえに、それは「邪道」「邪説」になるのかなぁ~…?

 さて、ここまで様々な語句を連ね、帰納的な解釈を加えて
記事を書き終えた今日の私の気づきは、

「脳ある鷹は爪を隠す」というに…。
朋友の一言で、またまた私は木に登ってしまった~(笑)。

 これって、ひょっとして異端児の所行?
ならぬ、「傷いたん爺じい」の考え・為すところ(言動)かな?(笑)

 では、あなたにお伺いします。

あなたが今歩んでいる道は、王道おうどうそれとも覇道はどう

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