リンク集

« 南面(なんめん) | トップページ | 中庸(ちゅうよう) »

2012年8月14日 (火)

「中庸」解説ページ

12070206 私が発行しているNL(ニュース・レター)に、
論語「先進篇せんしんへん」第16章の一部を
引用して次のように記した。

 では、孔子は…、と論語を見れば、
「過ぎたるは猶お及ばざるがごとし」と、
あなたが何度か耳にしたであろうおなじみの一言、
中庸を説く言葉になるのですが…」。

 そしてさらに、そのNLには、
吉川博士の以下の解説を引用して、
中庸の黄金分割的な一点のイメージまでも図示した。

「人間の行動の基準としては、中庸の名で呼ばれる
黄金分割的な一点があり、それを超過するもの、

それに到達しないもの、みな最上の価値ではない、
という思想があること疑いを容れない」
という解説を著者は記しているのですが…、と。

 ちなみに、この記事のタイトルは
「営業vs検査」 ~とある対立~ 

という副題までつけて、6月1日に配信した。

 すると、ある読者から以下のような反応、
FB(フィードバック)が…。

ところで、中庸という言葉。

それはとても意味深い言葉であり、
まさに黄金分割的な一点の発掘なのでしょう。

が、私には学生時代の嫌な思い出があります!

中庸はノンポリだ!
事なかれ主義だ。

すなわち、後ろ向きの態度、姿勢として
非難の的にされたりしたものでした。

 んんっ?
中庸とは、ノンポリ!?

 そこで再び、「中庸ちゅうよう」についてのお話!

早速、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選3 朝日文庫の
「雍也ようや第六」 第29章からの引用を主に、始まり、はじまり~♪

 まずは、訓読です。

わく、
中庸ちゅうようの徳とくるや、其れ至いたれるかな。
たみすくなきこと久ひさし。

 次に、その現代訳です。

孔子が言った(先生のお言葉である)。
「中庸の道徳としての価値は、最上のものだ。
だが、その中庸の徳を持つ人が少なくってから久しい…」と。

 続いて、吉川博士の解説です。

・「中庸」という言葉が、儒家の極めて尊重する概念であったことは、もっぱらその価値を説く「中庸」という独立の文章が、孔子の孫である子思ししの作として、
漢代では「礼記らいき」四十九篇中の一篇となり、
さらにまた宋以降は、「四書」の一つとして、
極度の尊重を受けたことでも、示される。

・そうしてそれらについては、儒家のもっとも重要な思想の一つであるだけに、かずかずの論議が交わされているが、しばらく私の臆説をいえば、
中とは黄金律のように、もののあるべき道理として、最上のものであるが、最上の道理は、つねにものの中央にある、と考えられるとことから、中と呼ばれるのであり、また、庸とは、
常であって、偏頗でないもの、奇僻でないもの、
そうしてそれこそやはり最上の道理であることを、意味しよう。

要するに中庸とは、もっともすぐれた常識、を意味するというのが、私の感じである。

・ところで、この条の意味は、中庸の、人間の道徳の価値は、至上のものである。
しかるに、「民鮮すくなきこと久し」とは、
「礼記」の「中庸」篇にこの言葉をのせて、
「民鮮能久矣」、民能くすること鮮きこと久し、
というのと、意味は同じであって、その能力をもつ人間が、鮮とぼしくなってから、ずいぶんの時間を経た、というのである。

 んんっ?
中庸とは、「もっともすぐれた常識」…?

 う~ん、
常識は時代とともに変化するし…、
またそれは、ときには非常識に変わるし…。

 では、ではと、『角川新字源』を見れば、次のように。

【中庸】ちゅうよう ①中正で、行き過ぎや不足のないこと。中正の道。②書名。子思の作と伝えられる。四書の一つ。もと「礼記らいき」の一編。中庸の道について説く→四書

 おぉー、やっぱり!

ここでも、中庸とは、
ノンポリ、すなわち、ノン・ポリティカル

つまり、政治に関心のない人のことではない…。

 ちなみに、吉川博士の説く「黄金律」には、
以下の2つの意味が…。

【黄金律】おうごんりつ ①永久不変の道徳原則。
②美学上、大小二者の比が、大小の和と大との比に等しい比率。たとえば、長方形の二辺が八対五の長さがこれに近い。黄金分割ともいう。(『角川新字源』)

 おっ、
中=黄金律
黄金律=永久不変の道徳原則

 ならば、中庸とは、
人間が人間であり続けるための
普遍不朽のグランド・ルール!?

すなわち、いつの世にも変わらぬ道徳原則であり、
それは人間が人間である条件、否、原理・原則。

つまり、古今東西、老若男女を問わず、
不変の人間の道!
かな?

 では、あなたにお伺いします。

 あなたはノンポリ、つまり事なかれ主義者?

それとも、自分が信じた、「人としての道」を
愚直なほどに守り続けて行動する信念の人…?

 さ~て、
あなたは、どっち!?

 んんっ!?
もうひとつの選択肢、

すなわち、中庸の道があったぁ~…(笑)

« 南面(なんめん) | トップページ | 中庸(ちゅうよう) »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「中庸」解説ページ:

« 南面(なんめん) | トップページ | 中庸(ちゅうよう) »

2024年1月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ