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2012年8月25日 (土)

「郷原」解説ページ

12070208 画像は秋田の友人からのプレゼントです。

 さて、ここに2人の男が。

一方は、いつも調子のいいSさん。たとえば、
「今、俺もそう言おうと思とったんよぉー」とか、

「○○さんの言う通り! そりゃあ、□□の方が悪い!」
などと調子よく言う。

また、その当事者(相手)側の方に行けば、
「□□さんの言う通り! それは○○の方が悪い!」
と、調子よくのたまう。

 このお調子者、八方美人のSさん(仮称)と、
片や、自他共に認める風見鶏のHさん(仮称)。

 では、ここで問題です。

あなたの周り(企業・コミュニティ)においては、
この八方美人のSさんと、風見鶏のHさんとでは、
どちらが有害なのでしょうか…?

 ちなみに、広辞苑を見ると次のように。

・はっぽうびじん【八方美人】②誰に対しても如才なくふるまう人を、軽んじていう語。

・かざみどり【風見鶏】②比喩的に、定見を持たず大勢の動向にすぐ順応する人。

 あれっ、
どちらも、企業やコミュニティにおいては、“有害”!
という文言が見当たらない…(笑)

ということで、本日は
「有害な人」についてのお話。

 早速、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選5 朝日文庫の「陽貨ようか第十七」 第13章からの引用を主に、始まり、はじまり~♪

 まずは、訓読です。

わく、
郷原きょうげんは徳とくの賊ぞくなり

 次に、その現代訳です。

孔子が言った(先生のお言葉である)。
「ニセ君子は徳を害する者である!」と。

 続いて、吉川博士の解説の一部です。

・えせ君子は、道徳のどろぼうである。
あるいは道徳の冒瀆である。

・「郷原」の語は、えせ君子を意味するにちがいないが、その語源的解釈は、古注と新注とでちがう。

‐古注は
①「原」の字を「ゆるす」と読んで、迎合的に人を寛恕することと解し、「郷」の字については、至る所の郷さとにおいてそうする、という説と、
②「郷」は同音の「向」の仮借であり、人に郷むかってそうするのだという説と、
二説をあげる。

‐新注は、「郷は鄙族の意」、いなか者的であること、「原」は「愿」と通じ、くそ正直の意とするが、結論にあまり差異はなく、要するに俗人の信用を得やすい地域的な偽君子であって、
さきの子路第十三に、「子貢問うて曰わく、郷人皆之れを好む、如何いかん。子曰わく、未まだ可ならざる也」という底の人物である。

 あれっ、
吉川博士の解説からは、八方美人という言葉も、
また風見鶏いう語句も見当たらない…。

 う~ん、
困ったぁ~…。

 では、ではと、『角川新字源』を開いて見ると次のように。

【郷原】【郷愿】きょうげん 村で君子らしくみせかける偽善者。〔論・陽貨〕「郷原、徳之賊也」

 おっ、
偽善者!

八方美人もまた風見鶏も、
いずれも偽善者!(と私は思う)

 おぉ~
よかったぁ…。
これでやっとつながったぁ~(^^♪

 では、あなたにお伺いします。

あなたの周りにはどんな偽善者がいらっしゃいます?

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