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2012年9月 8日 (土)

「小知」解説ページ

12070210 画像は秋田の友人からのプレゼントです。

 さて、上司のTさんは
サプライヤーのKさんを評して、
「あいつは、小才がきくからのぉー…」
と私におっしゃる。

 そういえば、某メーカーのSさんも…。

 過日、そのSさんは、Kさんと私を前にして、
彼、Kさんの一部を物語る以下のようなエピソードを…。

「Kがな、ワシ宛に一所懸命、らぶれた~を書いて
送ってくるんや」。

「ワシはそれが彼(Kさん)の作文や!
ということは百も承知や」。

「それでも、彼(Kさん)が一所懸命、作文してくる。
そのゲーム代や思うて、ワシは彼の言う通り、
その申請書に判子を押すんや!」

と某メーカーのSさんは、Kさんの営業活動の舞台裏、
つまり、価格競争(値引き原資)の実態を暴露する。

 おぉ~、
Sさんは太っ腹!

 では、一方のKさんは…、
ということで、今日は「小才」、ならぬ「小知」についてのお話。

 早速、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選4 朝日文庫の「衛霊公えいれいこう第十五」 第34章からの引用を主に、始まり、はじまり~♪

 まずは、訓読です。

わく、
君子くんしは小知しょうちす可からず、
しこうして大受たいじゅす可き也なり
小人しょうじんは大受たいじゅす可からず、
しこうして小知しょうちす可き也なり

 次に、その現代訳です。

孔子が言った(先生のお言葉である)。
「君子は小事をさせてもわからない。
が、大きな仕事を任せるのには適している」。
「小人は大きな仕事を任せるのに向かない。
が、些細な仕事には適任である」。

 続いて、吉川博士の解説の一部です。

・君子は小さい範囲の観察では理解しにくいけれども、
大きな利益を、一般人が、かれから受けうる。
小人はその反対である。以上が古注の解釈である。

・朱子の新注の解釈は、「小知」については同じである
けれども、「大受」とは、その人自身が大きな任務を引き受けること、とする。

つまり、君子の人柄は、すぐにはわかりにくいけれども、大きなうつわであり、小人はその反対だとする。仁斎、徂徠、劉宝楠、みな新注に従う。

・私自身は、訓詁的にも、古注のほうに好意を感ずる。

 んんっ、
吉川博士は古注を支持すると…。

とはいえ、この吉川博士の解説は…。
私にとっては難解!

グリコ~。
つまり、お手上げ…(笑)。

 では、ではと『角川新字源』を検索してみることに。

【小知】しょうち ①ささいなことを知る。
〔論・衛霊公〕「君子不可小知」
②小さい知識。ちょっとした知恵。
〔荘・逍遥遊〕「小知不及大知」

【大受】たいじゅ 大きい任務を受ける。
〔論・衛霊公〕「小人不可大受、而可小知也」

 う~ん、
これ(この意味)も…。
私にはいまいち理解し辛い!

 そこで、平易な解説が特徴の
『論語』 金谷 治(訳注) 岩波文庫 を見ると次のように。

「小知」を小用の意味に解するのは徂徠の説。
新注では「小事では知りがたい。」と解する。

 あれっ、
この金谷博士の解説(訳注)と
吉川博士の解説とは異なる…。

 真偽のほどやいかに!?
と『論語新釈』 宇野哲人 講談社学術文庫を見てみることに…。

[解説] この章は人を観る法を言ったのである。
 
君子くんしは細事さいじにおいては未いまだ必ずしも観ることはできないが、その材徳ざいとくは天下てんかの重任を引き受けることができる。

小人しょうじんは器量きりょうが浅峡せんきょうであるけれども、未いまだ必ずしも一の取るべき長所がなくはない。
(朱子しゅしによる)

 おぉ~
スッキリ!

私自身は理解しやすさからも、また経験・体験的にも、
宇野哲人博士の解説の方に好意を感ずる(笑)。

 あれ、れっ、
ということは…。

冒頭のKさんは、「大受たいじゅす可からず」人!?
というお話は来週のお楽しみ!

 では、あなたにお伺いします。

 あなたは大受たいじゅ、すなわち大きな任務を受ける人、
それとも、小知しょうち、すなわち小事に向いている、
つまり、小才こさいのきく人…?

 ちなみに、「小知」と「小才」の違いを
『広辞苑』にて検索してみると以下のように。

しょうち【小智・小知】ちょっとした知識・才智。うわべだけの浅いちえ。↔大智

こさい【小才】ちょっとした才知。ちょっと気のきいたことのできる知恵。こざい。

 おぉ~、
『広辞苑』を見ると、一緒!

すなわち、「小知」=「小才」!
と私は思うのですが…。

あなたのご意見・お考えは?

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