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2012年9月20日 (木)

「逆詐」解説ページ

1208011  画像は秋田の友人からのプレゼントです。

 「おまえ、ええ車買うて!」
と、何か一言いいたそうな表情で
私に近寄るKさん。

 また、同僚のYさんは、
「最近、羽振りがよさそうですねぇー」
などと意味深な笑みを浮かべて私に語りかける。

 んんっ?
彼らの中にあるのは,
私に対する猜疑心!?

ということで本日は、
「逆詐げきさ」について。

早速、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選4 朝日文庫の「憲問けんもん第十四」 第33章からの引用を主に、始まり、はじまり~♪

 まずは、訓読です。

わく、
いつわりを逆むかえず、
不信ふしんを憶おもんぱからずして、
そもそも亦た先さきに覚さとる者ものは、
れ賢けんなる乎

 次に、その現代訳です。

孔子が言った(先生のお言葉である)。
「だまされはしないかと、先に疑わず(10/4 誤植により修正)
疑われはしないかと、先に気をまわさず、
人より早く、事前に気づく人は、
賢い人だろうね。賢い人だよ」と。

 続いて、吉川博士の解説です。

・たいへん読みにくい章である。

・だまされはしないかとあらかじめ警戒したりせず、
うそをいっているのではないかとあらかじめ気をまわしたりせず、
つまりそうしたせせこましい態度をとらずに、しかも事がらが先にわかるものは、賢人であろうか。賢人だ。

以上は新注の解釈である。
上記の訓読はそれによる。

・憶を億に作る本もあるが、両字は通用する。

・古注は、まえの七字(不逆詐、不憶不信)についての注を欠くので、意をつまびらかにしにくいが、
あとの方(抑亦先覚者、是賢乎)は、あたまの回転がはやすぎて、人よりも先に気がつくものは、是れ賢ならん乎、賢者ではない、
そうした人間は、あべこべに人から怨まれる、
と注している。

・徂徠は、上の二句七字(不逆詐、不憶不信)は、既存のことわざであり、「抑も亦た」以下は、ことわざに対する孔子の感想であるとする。

徂徠もことわざの意味は新注のように、人の悪意を、先回りして臆測してはいけないと見、それに対し、孔子は、なるほど、いったい頭のよいだけが賢者の資格かね、といったとする。

 う~ん、
この章も、また奇説のコンクールかぁ…。

私はこの吉川博士の解説の中から、
一体、どの解説(解釈)を採用したらいいものだろうか…?

と、悩んだ末に、先ず、『角川新字源』を検索してみることに。

【逆詐】げきさ 人があざむいていないのに、あざむくであろうとさきに疑う。〔論・憲問〕「不逆詐」

【先覚(覺)】せんかく ①事の起こらぬうちに、さきにさとる。〔論・憲問〕「抑亦先覚者是賢乎」

 う~ん、
これだけでは、まだまだ足りない…。

私の悩み(惑い)は、
解消しない!

 では、ではと、次に平易な解説が特徴の
『論語』 金谷治(訳注) 岩波文庫 を見てみることに…。

 おぉ~、
吉川博士の解説(新注)と、一緒!

もちろん、新注、すなわち朱子の解釈を基にしたといわれる
『論語新釈』 宇野哲人 講談社学術文庫を見ても同様の解釈。

 やれ、やれ、
ホッ。

 あれっ!?
ひょっとして私は…。

そう!
私は「だまされはしないか!」
と、吉川博士の解説を先に疑っている!?(笑)

ということは…。

冒頭のKさんにしても、また同僚のYさんにしても
私が何か、立場や役割を利用して“よからぬこと”

「不正や不義を行なっているのではないか!?」

などと疑ったとしても、それは当然のこと(むくい)…?

 では、あなたにお伺いします。

あなたの「逆詐げきさ」体験、すなわち、「人があざむいていないのに、
あざむくであろうと、あなたが先に疑った」体験談、あるいは、

あなたの心に猜疑心が芽生えたときのこと、
その体験談をお聞かせください。

 ちなみに、手元の国語辞典(『新明解国語辞典』)にて
「猜疑」を検索してみると次のように。

さいぎ【猜疑】〔「猜」も「疑」も、うたがう意〕相手を信用する気になれず、何かしら自分に不利な事をするのではないかと疑うこと。「猜疑心」

 んんっ!
では、「逆詐げきさ」≒「猜疑さいぎ」…?

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