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2012年10月 4日 (木)

逆詐(げきさ)

1208012 画像は秋田の友人からのプレゼントです。

 さて、周囲の人々から、
「何か不正な行いをしているのではないか?」
と訝った見方、すなわち猜疑心と羨望の眼差しで
見られることになった私。

 その訳は、新車を下したことや
身なりを整え始めたことなどなど…?

 否、私の職制上の立場と
私の不徳の致すところが、その最大の要因!
だったのでしょうか…?

すなわち、周囲からの猜疑心や羨望の眼差しに対して

私のとった態度や姿勢などが、周囲の人々の恨みと
猜疑心を余計に掻き立てた…?

 具体的には、当時の私の心の奥の方では、
「燕雀えんじゃくいずくんぞ鴻鵠こうこくの志を知らんや」
という言葉が深く刻み込まれていた…。

すなわち、ツバメやスズメなどの小鳥に
大きな鳥の気持ちなど分からない!

つまり、「人を見たら泥棒と思え!」
「バイヤーを見たら、不正をしていると思え!」

また、「隙あらば!」とばかりに、人の一挙手一投足に
右往左往している、そんなこまごました人たちに、

「滅私奉公」、すなわち、「会社のために!」
という錦の御旗を立てて行動したがために、

サプライヤーからは蛇蝎のごとく、
恐れ嫌われ者を演じざるを得ない立場に置かれた者の
気持ちなどは分かるはずもない!

などという信念(思い込み)を
私は心の奥の方に刻み込んでいただのから…。

 それに加えて、私は全ての人に好かれる必要はない!
6割の人々に信じられればいい。好かれればよい!

という思いや意識も、
私の小さなハートには刷り込まれていたのだから…。

 それ故に、私に反感や妬み、猜疑心を持つ人々の言動を
私は柳に風と受け流した…。

 そんな私の態度や取り組み姿勢が
周りの人々には羨ましかったのかもしれない…?

 事実、私が知る企業のバイヤーたちは、
サプライヤーにおねだりしたり、購入品、
すなわち仕入れた商品を転売などして
私腹を肥やしていた。

そして、彼らは新車を下して
乗り回してもいた。

 また、私の聞き知るところによれば、
とあるバイヤーなどは、不正で貯めた金で
自宅を一軒、新築したとか…。

 だから、私の同僚をはじめ、周りの人々が
私が何か不正をしているのではないか?
と疑ったとしても不思議ではない…?

 そんな彼らに対して、コミュニケーションは質より量、
つまり、私は周りの人々とのコミュニケーションの量を
増やせばよかったのかもしれないのであるが…。

如何せん、前述のごとく、当時の私には
固く信じたもの(思い込み)が邪魔をして
それを許さなかった。

 ちなみに、かつて私が属していた業界の人々は
当時の私の立場と役割について以下のようにのたまう。

「お前(筆者)のような存在は珍しい!」

「中小企業のバイヤーの責任者は、
大概、オーナー一族が独占するものなのに…」と。

 そんなポストに私がおさまった理由を
私なりに考えたとき、「逆詐げきさ」、すなわち、
「人が欺いていないのに、欺くであろうと先に疑う」

つまり、人間には、否、ペシミスト(悲観論者)には、
「だまされはしないかと予断を以て警戒する」
そんなDNAが深く刻み込まれている。

そして、そのDNA、思いが、
人を疑う心、すなわち猜疑心へとつながる。

 ところが、オプティミスト(楽観論者)は、
「だまされはしないかと、先に疑わず、
また、疑われはしないかと、先に気を回すこともしない」。

 んんっ?
ということは…。

 ちなみに私は、かつて勤めていた企業の
オーナー社長とは、何らの縁戚関係もない。

そんな私をバイヤーの責任者に祭り上げたのは、
当時の私の上司、つまりオーナー社長が、
私をオプティミスト(楽観論者)と判断したから…?(笑)

 では、あなたにお伺いします。

 今のあなたのポジションは、どのようにして
(誰が何をもとにして)決まったのですか?

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