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2013年6月22日 (土)

「温良恭倹譲(おんりょうきょうけんじょう)」解説ページ

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 画像は秋田の友人からのプレゼントです。

 「すべてのバイヤーが、
Nさんのような人だったらいいのですが…」
と、沈痛な面持ちで切り出したサプライヤー
のTさん。

 「えっ、『人生いろいろ』、
バイヤーもいろいろ!?」

と、冗談交じりに応える私に対して、
Tさんは次のように。

「はい、バイヤーとは、
我利我利、吾利吾利の象徴!」

と悪態をついた後で…、
Tさんは急に、悪びれた様子に変わり、

「あっ、すみません」
という言葉を挟んで、以下にように続けます。

「一般的な言い方をするとすれば、バイヤーとは、
サプライヤーに対して、人間性を惜しげもなく露出させる見本!
その代表例的な人ばかりで、
強力な個性の持ち主がほとんどですよ。

ですから、Nさんのように、
穏やかで、素直な人は、レア(希少価値)ものですよぉー」

などと、サプライヤーのTさんは、
急に冗舌になり、ほころび顔に変わる。

 一方、このTさんの言葉を聞いた私は!

「う~ん、私はバイヤー失格!?」
という言葉が頭をよぎり、
一瞬、顔が曇る…。

などという話は残念!
紙幅の都合で、後日に譲り…。

 まずは、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選3 朝日文庫からの引用を主に始まる以下の学而がくじ第一 第10章を篤とくと、ご覧あれぇ~♪

 最初に、読下し文(訓読)を。

子禽しきん、子貢しこうに問うて曰わく
夫子ふうしは是の邦くにに至いたるや、
かならず其の政まつりごとを聞く。
れを求もとめたる与
そもそも之れを与あたえたる与
子貢しこうわく、
夫子ふうしは温おんりょうきょうけんじょう
って之れを得たり。
夫子ふうしの之れを求もとむるや、
れ諸れ人ひとの之れを求もとむるに異ことなる与

 次は、その現代訳を。

弟子の子禽しきんが、孔子の弟子の子貢しこうに尋ねた。
「先生(孔子)は、どこの国に行かれても(着かれても)、
必ず政治に参与なさいました(相談ごとに加わる)。
それは先生の方から求められたのでしょうか。
それとも、向こうから持ちかけられたのでしょうか?」と。
子貢しこうが答えた。
「先生(孔子)は、穏やかで、素直で、恭しく、つつましやかで
控えめなお人柄である。
だから、この五徳(温・良・恭・倹・譲)によって、そういう結果を
得られたのだよ。
先生(孔子)の求め方は、
そう、他の人々の求め方とは、異なるようだね」と。

 続いて、吉川博士の解説の一部を。

・子禽しきん、子貢しこうに問うて曰わく。
問われた方の子貢は、言語には宰我さいがと子貢、
といわれる有力な弟子であり、「論語」の中にもしばしばあらわれる。

問うた方の子禽は、あまり顕著な人物ではなく、
やはり孔子の弟子であったという説と、
孔子のまた弟子であり、すなわち子貢の弟子であったとする説とがある。

・さて、子禽が、子貢にたずねるには、
夫子、すなわち先生、すなわち孔子は、
その半生涯の遊歴の旅の間に、ある国に着かれると、きっとその政治に参与された。

それは先生の方から、
要求されての結果だったのでしょうか。
それとも、向こうから、
相談をもちかけたのでしょうかと。

子貢はいった。先生は温おん、おだやかさ、
りょう、すなおさ、恭きょう、うやうやしさ、
けん、つつましやかさ、譲じょう、ひかえめ、

この五つの人柄から、そうした結果を得られたのである。

先生の要求の仕方は、そう、他人の要求の仕方とは、ちがっているようだ、ね。

・孔子がその政治的な理想の実現のために、
諸国を遊歴したことは、その伝記の、もっとも顕著な事実である。

そうした事実についての問答であり、子貢の答えは、たいへん含蓄がある。

・ところで、この章で、もう一つ注意すべきことは、
問答の言葉のありさまを、その口語のままに写そうとした努力が、顕著なことである。

それは、この書物に、時どきあらわれる現象であり、
この書物が、「論語」、すなわち、対話篇、
と呼ばれる理由も、そこにあるであろうが、
現象は、この章において、とくに顕著である。

<以下 割愛>

 う~ん、
冒頭のサプライヤーのTさんは、

バイヤーに対して、我利我利亡者の利己主義者!
というレッテルを貼った。

 そのTさんが返す刀で、私に対しては
「穏やかで、素直な人」という評価・判断を下した。

 サプライヤーのTさんから、
「穏やかで、素直な人」という評価を得た私はといえば…、

「要らんことは言うな!
黙って、相手の言うことを聴いておけ。

そしたら、値段は自然と下がる」
という教えを、上司から頂戴している。

 この「黙って、相手の言うことを聴く」
という教え(魔法の言葉?)に、

「温良恭倹譲」という五徳が加われば、
鬼に金棒!

 たとえ、「サプライヤー失格」であったとしても、
と考えた私は…。

などという話は後日のお楽しみ! 
でしたねっ。

 ちなみに、「温良」という語句を
角川新字源』にて検索すれば、以下のように。

【温良】おんりょう おだやかですなおなこと。

【温良恭倹譲】おんりょうきょうけんじょう 温和で、すなおで、
うやうやしく、節制を守り、へりくだった態度である。
子貢が孔子を批評したことば。〔論・学而〕

 では、あなたにお伺いします。

あなたはいつも穏やかで、素直に、相手の言葉を聴いています?

「しょうもない話をしやがってぇ…」とか、
「次に、何を言おうか…?」

などと、頭の中で考えていませんよねっ!?

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