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2013年12月 7日 (土)

「中人」解説ページ

1311091 画像は秋田の友人からのプレゼントです。

 「おまえ、それは無理、
いや、無駄や!

おまえの言うように、
何ぼ教育をしても無理やし、無駄や。

『上知と下愚は移らず』
というやろ!?

そりゃあ、教育の仕方によっては、
CがBになることはあるかも知れんぞ。

しかし、CがAになることは絶対ない!
 

だから、おまえが言うように、
全社員に対して一様に教育を行うというのは
無理やし、無駄や。やめとけ!」

と、上司のTさんはおっしゃる。

 果たして、「CがAになることは絶対ない!」
すなわち、「上知と下愚は移らず」なのでしょうか…?

 では、孔子の意見・考えは?
ということで…。

早速、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選3 朝日文庫の
中から、引用を主に始まる以下の「雍也ようや第六」 第21章を
とくとご覧あれ~♪

 先ずは、訓読(読下し文)から。

わく、
中人ちゅうじん以上いじょうには、
って上かみを語かたる可き也なり
中人ちゅうじん以下いかには、
って上かみを語かたる可からざる也なり

 次に、その現代訳(意訳)を。

孔子が言った(先生のお言葉である)。
普通以上の人には、
高尚な教育をすべきである。
普通以下の人には
高尚な教育をすべきではない。

 続いて、この一章の吉川博士による解説を。

・中人とは、中ほどの人間である。陽貨第十七の
「上知と下愚は移らず」と考えあわせて、孔子には、
人間を三種に分ける考えがあったとされる。

そうして「以って上を語るべき也」、「以って上を語る
べからざる也」、の「上」とは、上知にふさわしい
知識、と古注にいう。

つまりこの条全体の意味は、中ほど以上の人間
には、すぐれたことを語りうる、中ほど以下の人間
には、すぐれたことを語っても、しょうがない。

中人が二度出るのは、上にもつき、下にもつくから
である、とやはり古注にいう。

・人間の知的な、あるいは道徳的な、能力には、
系列がある、とする考えは、分からないではない。

ただし徂徠が、この条から出発して、何でもかんでも
と愚民に呼びかけるのは、ばかなことである、
というのは、いまの世にあまり適しない考え方となるであろう。

なお、班固はんごの「漢書かんじょ」の「古今人表」が、
人間を九段階に分けるのは、主としてこの条と、
陽貨篇の上知下愚の条に、もとづいてである。

 んんっ?
中人以上と中人以下とは…。

じゃあ、中人は高度な教育をすべき、
それとも、高度な教育をしてもしょうがない?

すなわち、「中人は上にもつき、下にもつくと古注にいう」
と、吉川博士の解説には記されてはいるのであるが…、
中人はどちらの範疇に入るの?

 ひょっとしてぇ…、
中人以上と中人未満の誤植!?

などという細かいことは、
とりあえず横に置いといてぇ…。

 陽貨第十七の「上知と下愚は移らず」!?

ならば、6年ほども前に、確か…、
「上知と下愚」というテーマにて記した記憶が…。
この記事(「上知と下愚」)にご興味がおありの方はこちら

 さては、冒頭のTさんが人間を三種に分けて、
「CがAになることは絶対ない!」と断言したのも、
この孔子の言葉が脳裏にあったから…?

 では、Tさんがおっしゃるように、
人間を「A・B・C」の三種に分けるその三種の基準とは…?

と『角川新字源』を検索してみると以下のように。

【中人】ちゅうじん ①普通の人。中流の家庭。
②宮中の人。宦官かんがんや女官など。
③西洋人を西人というに対して中国人。
④《俗》紹介者。仲介者

【上知】【上智】じゅうち 聖人。知恵の最もすぐれた者。

【下愚】かぐ 救いようのないおろか者。
きわめて愚かな人。
〔論・陽貨〕「唯上知与下愚不移」 対義語:上知

 あれっ、
この基準(『角川新字源』の意味)に従えば…、

うち(当時、筆者が勤めていた企業)には
「上知」も「下愚」も存在しない!

居るのは、中人、
すなわち、普通の人のみ!

その中人を、
三種に分けるとなれば…。

 では、あなたにお伺いします。
あなたが中人(普通の人)を三種に分ける基準は…?

□ 好悪(好き嫌い)
□ あなた独自のモノサシ
□ 資質(素直さ、真面目さなど)
□ 取り組み姿勢や態度
□ 知識や知恵の程度(その測定方法・基準は…?)
□ 貢献度(測定方法は明確で、公平・公正?)
□ コンピテンシー・シート(できる人の行動特性表)
   orスキルマップ・星取表
□ その他

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