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2014年4月19日 (土)

「古者(こしゃ)」解説ページ

1402106  画像は秋田の友人からのプレゼントです。

 「もの言えば、唇寒し」
なんて言葉を耳にした記憶が
あなたにはおありですよねっ。

 えっ、
ない!?

 では、「もの言う花」と
「もの言わぬ花」の違いは…?

ちなみに、『広辞苑』を見れば、
以下のような記載が。

ものいう【物言う】:何か物事を言う。口をきく。

物言う花:美女。解語かいごの花

物言えば唇寒し秋の風:(芭蕉の句)人の短所を
 言ったあとには、淋しい気持ちがする。
 なまじ物を言えば禍を招くという意に転用する。

物言わぬ花:「物言う花」に対し、自然の草木の花の称。

 さて、私(筆者)が
何を言いたいかといえば…。

 「あっ、また言ってしまった。」
「これっ、言ってはいけないことやったのに…」
などと、冗談交じりに言いながら、相手の顔を見て、
反省(内省?) する悪友が、私の周りには居る。

 その悪友の名を、
仮にNさんとすれば…。

Nさんは、何かものを言うたびに、
「もの言えば、唇寒し」状態、
すなわち、後悔の念にさいなまれるのあろうか…?

などいう詮索は後段に譲り、先ずは、

『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選3 朝日文庫からの
引用を主に始まる、以下の「里仁りじん第四」 第22章を
とくとご覧あれ~♪

 最初に、訓読(読下し文)を。

わく、
古者こしゃ、言げんを出ださざるは、
の逮およばざるを恥ずる也なり

 次に、現代訳を。

孔子が言った(先生がおっしゃいました)
「昔の人々が軽々しく発言しなかったのは、
行動が伴わないことを恥じとしたからだよ」と。

 続いて吉川博士の解説を。

・古者は、二字で古い時間、古代。
 実際の意味としては、古代の人である。

・古代の人たちは、言葉を軽率に発表しなかった。
 実際がそれに追っつかないことを恥としたからである。今の人人はそうでない。

・古い時代に対する尊敬は、中国の思想家に
 普遍な感情であるが、「論語」にもそれはときどき
 あらわれる。

・不言実行の教訓としては、以下の2章の語と
 同趣旨である(前出の『論語』に加筆)。

‐子曰、君子欲訥於言、而敏於行、
 (里仁りじん第四 第24章)
 子わく、君子くんしは言げんに訥とつにして、
 行こうに敏びんならんことを欲っす。

‐子貢問君子、子曰、先行其言、而後従之、
 (為政いせい第二 第13章)
 子貢しこう、君子くんしを問う。
 子わく、先ず其の言げんを行おこのうて、
 而しこうして後のちに之れに従したごう。

 ちなみに、「あっ、また言ってはいけないことを言ってしまった」
と言いながら、悪戯っ子のように笑う冒頭のNさんは、
不言実行の人!

それゆえに、余計な一言をいわぬよう
肝に銘じているのであろうか…?

あるいは、心を許せる悪友のみに胸襟を開き、
さらけ出していることを示そうとしているのであろうか。

それとも…、
賢明なNさんは、独り言のように、さりげなく
相手にFB(フィードバック)を送っているのであろうか。

 「Speech is silver, silence is golden」
すなわち、「雄弁は銀、沈黙は金」
という諺を知るNさんは、まさしく古者こしゃ

それ故に、「口は禍の門、舌は身を斬る刀」
などといいながら、その舌の根の乾かぬうちに

「あっ、また言ってしまった」
「これっ、言ってはいけないことでした」

などと言いながら、悪戯っぽく笑うNさんは、
「解語かいごの花」ならぬ、「解語かいごの風」!?

すなわち、「言葉の意味を解する風」。

 ちなみに、風は相手の心にも、また顧客の心の奥底や、
上司や同僚・部下など、周りの人々の心の深奥にも入り込む!

 また、「君子の徳は風、小人の徳は草。
草、之これに風を上くわうれば、必ず偃す」。
(顔淵がんえん第十二 第19章)

 もし、Nさんが「草上之風そうじょうのかぜ」や
「解語かいごの風」でなかったとしたならば…。

「あっ、また言ってはいけないことを言ってしまった」
とおっしゃるNさんの一言や笑、胸のうちは…

悔悟かいご(過ちを悔いる)の笑
改悟かいご(過ちを改める)の情

 さて、その真偽の程や如何に!?

などという大仰な文言や詮索(気づき?)は、
とりあえず横に置いて…、タイトルの熟語を
角川新字源』にて検索すれば以下のように。

【古者】こしゃ/いにしえ むかし。〔論・里仁〕
「子曰、古者言之不出、恥躬之不逮也」
同義語:昔者

 では、あなたにお伺いします。

「古者こしゃ」、すなわち昔の人の残した言葉や格言の中で、
あなたの心の奥底に刷り込まれた一言には、
どんなものがあります?

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