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2014年6月 3日 (火)

「免而無恥(まぬがれてはじなし)」解説ページ

1403176 画像は秋田の友人からのプレゼントです。

 さて、道路交通法の改正を知った、
某企業の支店長、Tさんは
以下のようにおっしゃる。

「わし、ゴルフはやめたけん。

そうやろう!?

ハーフあがってきて、
休憩時間にビールが飲めんというのは
つまらんし、ゴルフをする意味がない!

それに…、退職後の年金生活で、

ゴルフというのも、わしには想像できんし、
面白うもないしなぁー…。」

などと、T支店長が私に語って(愚痴をこぼして?)、
ゴルフとの縁を切ったのは12年前。

 一方、そのT支店長の
元部下であったKさんはといえば、

「大丈夫。大丈夫」と言いながら、
ハーフあがってきてのゴルフ場で飲む
一杯の焼酎が楽しみの1つ。

 では、Kさんは
何が大丈夫なのでしょう!?

という話は後段に譲り、
しばらくお預け。

 先ずは、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選3 朝日文庫
からの引用を主に始まる、以下の「為政いせい第二」第3章を
とくとご覧あれ~♪

 最初に、訓読(読下し文)を。

、曰わく、
れを道みちびくに政まつりごとを以ってし、
れを斉ととのうるに刑けいを以ってすれば、
たみまぬがれて恥じ無し。
れを道みちびくに徳とくを以ってし、
れを斉ととのうるに礼れいを以ってすれば、
じ有りて且つ格いたる。

 次に、現代訳を。

孔子が言った(先生がおっしゃいました)
「法令や政令によって規制したり、
違反者に対しては刑罰で取り締まるという政治を行えば、
人民は法の網をすり抜けることを考えて、恥じる心を無くす。
一方、道徳によって導き、
礼によって規制する政治を実践すれば、
人民は恥を知って、正しい行動をするようになる。」

 続いて吉川博士の解説を。

・この条も道徳による政治を称揚する。

・これを道びくに政を以ってすの、政を、古注には
法教を謂う、また新注には法制禁令を謂う、と注し、
法律による規制を意味するとする。

またかく法律によって規制した上、規制にはずれる
ものが出た場合、刑罰で整頓するのが、
之れを斉ととのうるに刑を以ってす、であるとする。

ところでもしそうした政治ならば、民免れて恥じ無し、
人民たちは何とか抜け穴をつくることばかり考えて、
恥じらいの心を失のうであろう。
 

それよりもさらにすぐれたものは、
道徳による政治である。

道徳によって人民を導き、礼、すなわち文化的な
生活の法則で、整頓すれば、恥ずべきことを恥じる
心がおこり、且つ格ただしくなるであろう。

あるいは、新注のごとく、格を、いたる、と読めば、
人民たちは、正しき道に格いたる、であろう。

 さて、酒気帯び運転の厳罰化を知った
冒頭のTさんは、在職中にゴルフをやめて、
退職後は悠々自適の生活?

と、思いきや、
Tさんは好きなアルコールの誘惑に勝てず、
毎日、自宅にて朝からひとり酒の習慣が…。

 一方、元部下のKさんはといえば、
退職後はゴルフ三昧の日々。

 そのKさんの至福のひと時は、
ハーフあがって飲む、一杯の焼酎。

 飲んだ勢いで、残りのハーフをラウンドした
Kさんは、風呂に入った後、家路を急ぎ、
再び、至福のひと時を自宅にて…。

 退職後のKさんは、
そんなゴルフ人生を楽しんでいるのであるが…。

Kさんがラウンド中に、ゴルフ場で撒き散らす
この臭気に、尋常ならざるものを感じた私は、

「Kさん、エライ臭うけど、大丈夫?」
と尋ねる。

すると、Kさんは涼しい顔で
「そうかいな?」と応える。

 そのKさんが、ミスショットをすると、すかさず、
私は次のような一言を、Kさんに浴びせる。

「やっぱり!?
昼の焼酎がねぇー」。

すると、Kさんは殊勝な顔で、
「そうかいなぁ…」と、
自問自答するかのように、小さな声でつぶやく。

 さて、ラウンドを楽しんだ(ストレスをため込んだ?)後、
ゴルフ場の風呂場で、汗と疲れを流し去ったKさんが、
車を発進させる、その前に、

「Kさん、大丈夫?」
と私は尋ねる。

すると、ハンドルを握ったKさんは
次のように答える。

「大丈夫、大丈夫!
一杯ぐらいは、いつもの事やから」と、
すっかり、アルコールが抜け切ったかのような
平常時の息で、答えるのであるが…。

 果たして、Kさんの大丈夫は、
アルコールが完全に抜け切ったという意味?

それとも、「免而無恥まぬがれてはじなし」、すなわち、
たとえ、酒気帯び状態での運転であったとしても
捕まらなければ、大丈夫!

という、恥じる心が無い状態なのであろうか…。

 ちなみに、「免而無恥」という語句を
角川新字源』にて検索した結果は、以下のとおり。

【免而無恥】まぬかれてはじなし 悪いことをしても刑罰を
のがれさえすればよいとしてはじる心がない。
〔論・為政〕「道之以政、齋之以刑、民免而無恥」 

 では、あなたにお伺いします。

「捕まらなければ、大丈夫!」、
すなわち「免而無恥まぬがれてはじなし」という人、

つまり、道徳心の薄い(無い?)人、あるいは、
自分を過信した(「大丈夫だ」という思い込みの強い)人、

これらの人々を見かけた場合、
あなたはどんな言葉をかけます?

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