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2015年2月22日 (日)

「四教(しきょう)」解説ページ

1412023 画像は秋田の友人からのプレゼントです。

 さて、私のかつての上司、Tさんの教え
といえば、概略、以下の通り。

・自分のモノサシで相手を測るな
・暇があったら本を読め
・借りたら返せ。遣られたらやり返せ
・相手の話を黙って聞け。余計な口を挟むな

Tさんは大凡そ、上記4つを以って、
部下を指導していた(と私は思う)。

では、これらTさんの教えは、

どこから導き出されたものであろうか?
などという詮索を開始するその前に…。

 先ずは、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選3 朝日文庫
からの引用を主に始まる、以下の「述而じゅつじ第七」 第24章を
とくとご覧あれ~♪

 最初に、訓読(読下し文)を。

は四つを以って教おしう。
ぶん、行こう、忠ちゅう、信しん

 次に、現代訳を。

先生(孔子)は以下の4つのことを中心に教えた。

・文(詩・書・礼・楽)を学ぶ(読む)こと。
・学んだことを実践すること、
・真心(誠心・誠意)を尽くすこと。
・嘘・偽りのない(正しい行いをする)こと。

 続いて吉川博士の解説を。

孔子の教育は、四つのことを重点とした。
学問、実践、誠実、信義。

 あれっ、
私は「篤とくとご覧あれ~♪」
といったのにー…。

この章の、吉川博士の解説は
あまりにも短い。

 そこで、『角川新字源』にはどのように?
と検索してみた結果が以下の通り。

【四教】しきょう ①孔子が門下に教えた四つの教え。文・行・忠・信。〔論・述而〕
②詩・書・礼・楽の四つの教え。〔礼・王制〕
③女の四つの教え。婦徳・婦言・婦容・婦功。〔礼・昏義〕

 う~ん、
この辞書には「文・行・忠・信」についての
詳細な記載が見当たらないし…。

吉川博士は、「文」とは「学問」、
だと、おっしゃる。

 ちなみに、「文武両道」といえば、
学芸と武道の、相対する2つの道である。
じゃあ、「文」とは、「武」の対義語なの?

また、「学問」とは、
「問うことを学ぶ」こと?

などと、どこかの誰かが言っていた文句、
つまり、言葉の解釈を思い出した私は、
では、『広辞苑』にはどのように? と。

がくもん【学問・学文】①勉学すること。武芸などに対して、学芸を修めること。「学門」とも書いた。

 おぉ~、
何のことはない!

「学問」とは、「学ぶ門」、
すなわち、学ぶ入り口である。

なるほど!

それで、学ぶ門の入り口に立った
幼児は、よく質問をする。

よって、「問う」とは、「学ぶ」ことであり、
学ぶとは、問うことである!?

という解釈について、
私は、肯定せざるを得なくなる。

 さて、そのように考えれば(解釈すれば)、
冒頭のTさんの教えも…。

まず、「自分のモノサシで相手を測定しない」ためには、
相手がどのような人なのかを知る必要がある。

したがって、「余計な口を挟まず、相手の話を黙って聞く」
ことが大切。

但し、「余計な口を挟まず、相手の話を黙って聞け」
という言葉には、以下の要素や内容が含まれる。

・相手が語った話の内容と、自分が聞いた話の内容(解釈)とが
一致しているか、否かを、ときどき相手に確認する。

すなわち、話の内容を確認する。
つまり、お互いの考えや「モノサシ」が一致しているかを
口できく(訊く。尋ねる)。

・相手の話を「聞いているよ」というサイン、
すなわち、目を輝かせ、頷きや相槌を入れながら
相手の話を聴く必要がある。

 また、「暇があったら本を読め」とは、
井の中の蛙や夜郎自大に陥るな!
という教えである。

そのためには、本を読んで見聞を広め、
自らの小さなモノサシを少しでも広く・大きくする
努力を怠るな。つまり、視野を拡げよ!
ということであろう。

 次に、「借りたら返せ。遣られたらやり返せ」
とは、相手の話を額面通り受け取るな。
相手の言葉の裏を読め!

つまり、言葉の裏に隠れた
相手の真意を見抜け!
ということなのであろう。

それが証拠に、Tさんは折に触れ、
次のようにおっしゃる。

「何も考えず、ボケッーとした顔で、
相手の話を聞くな!

相手の話には銭になるネタが
何ぼでも隠れとる。

だから、相手の話や言葉を、
一言一句、聞き漏らすな!

それにな、おまえが褒め言葉と
受け取ったものでも、よぉー、考えてみぃー。

ひょっとしたら、それは軽蔑や侮蔑、
蔑視の意図が、相手にはあったかもしれんぞ!?

相手に対する好悪や偏見、予断などの、
余計な先入観や思い込みをなくしてな、
空っぽの状態で相手の話をよぉー、聴いてみぃー。

聴くだけじゃのうて、よぉー、聴いて、
よぉー、考えてみぃ。

それでも、やっぱり、おまえが『借りたな』と思やぁー、
折をみて、相手に返そうし、『やられた!』と思えば、
遣り返さんかい!

それが男ぞよっ!!!

やられても、遣られっ放しで、
いつもニコニコ、ヘラヘラしとるような
意気地なしの人間じゃあ、つまらんぞっ!

とはいうてもな、瞬間湯沸器も
また困りもんよのぉー」と…。

 あれっ、
このTさんの教えは、図らずも、
孔子の「四教しきょう」と一致する!?

どのように?
といえば、以下のように。

・本を読め(文)
・自分のモノサシで相手を測るな(行)
・余計な口を挟まず、相手の話を黙って聞け(行・忠)
・借りたら返せ・遣られたら遣り返せ(行・忠・信)

 では、Tさんは「論語」を読んで(学んで)、
この章の「四教」を意識しながら、部下を教え、
指導・育成していたのであろうか…?

否、Tさんの教えは自らの経験則から生まれた知恵や
教訓から導き出されたもの、すなわち教えの発露だと、
私は思うのであるが…。

 ところが、ここに、同様の人!?
すなわち、自らの経験則から生まれた知恵や
教訓からの教えを、執拗に、相手に迫る困ったチャン、
教え魔が!

という話は、紙幅の都合で
次回のお楽しみ。

 では、あなたにお伺いします。

過去・現在を振り返り、「四教しきょう」、すなわち4つの教え!
かな? と、あなたが思う(考える・感じる)ものには、
誰のどんな話や、言葉・教えがあります?

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