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2015年6月13日 (土)

「以忠(ちゅうをもってす)」解説ページ

1506061 画像は秋田の友人からの
プレゼントです。

 「この活動を成功させるために
必要なモノが3つある。

それが、今から言う3Aだ」
と、Kさんはおっしゃる。

そしてKさんは、次に「トリプルA」、
すなわち、この「3A」の内容について
以下のように説明する。

・焦らず
・慌てず
・諦めず

すなわち、結果を急がず、
コツコツ努力せよ。

つまり、倦むことなく、
続けることが大切だと説く。

 ところが!
という話は後段に譲り…。

 先ずは、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選4 
朝日文庫からの引用を主に始まる、以下の
「顔淵がんえん第十二」 第14章を篤とくとご覧あれ~♪

 最初に、訓読(読下し文)を。

子張しちょうまつりごとを問う。
わく、
れに居りて倦む無く、
れを行おこのうに忠ちゅうを以ってす。

 次に、現代訳を。

弟子の子張しちょうが政治について尋ねた。
孔子が答えた(先生がおっしゃいました)。
「その地位に居て、飽きることなく、
実行する場合には真心をもってすることだよ」と。

 続いて吉川博士の解説を。

政治の要諦は、倦怠なき持続、
また実行にあたっては人人への忠実。

無倦の二字は、次の子路篇で、
子路に答えた言葉にも見える。
(詳しくはこちら「無倦」解説ページ)。

 あれっ、
私は篤とくとご覧あれ~♪
といったのに…。

この一章の、
吉川博士の解説があまりにも短い。

 さて、どうしたものか…?

と、首を捻った私は、『角川新字源』にて、
この章の熟語を検索するも見当たらず。

う~ん、残念!

 そこで、手元にある他の本にはどのように?
と『論語』(金谷 治訳注 岩波文庫)見れば…。

これに居りて――「これを居きて」と
読んで、「心にとどめる。」の意味にとる
のがふつう。

と、訳注者は言いながら、
「位に居て」という現代訳を記している。

 また、私はといえば、『角川新字源』にて
「居」の字を検索して、そこで得た以下の言葉、

【居移気(氣)】きょはきをうつす 地位や境遇は人の気持ちを変える。〔孟・尽心〕

に遭遇して、『孟子(岩波文庫)を見た。

そして、そこに記されていた「居」の現代訳を
採択して記したのである…。

「居は居るところの位」(『孟子』岩波文庫)

 次に、『論語新釈』(宇野哲人(著)講談社学術文庫)には
どのように? と見た結果は以下の通り。

[語釈] ○之これを居きて=政を心に存すること。
○倦むことなく=三日坊主にならないで
始めから終わりまで怠らないこと。
○之れを行おこなふ=政まつりごとを民に行う
こと。

[解説] この章は政を行うには忠義を貴ぶことを述べたのである。
程子ていしが曰うには、「子張は仁心じんしんが足りない。民を愛する誠心せいしんがなければ、必ず倦怠して心を尽くさないから、
このように告げたのである。」

 んっ?
程子ていしは「民を愛する誠心せいしんがなければ、
必ず倦怠して心を尽くさない」と言うが…。

安岡正篤翁は『論語の活学』(プレジデント社)の中で、
次のように述べておられる。

人間というものは、自分の思うようにならぬと、つい嫌になりがちです。
これは政治家に限らず、およそ人に長たる者の常に注意しなければならぬことであります。

 さて、以上を踏まえて、
冒頭の続きを。

 結論から言えば、
「焦らず。慌てず。諦めず」のトリプルA(あ)は、
ボランティア活動を継続するための必要条件であって、
必ずしも、十分条件ではなかった。

ボランティア活動を継続するためには、
冒頭のトリプルAに加えて、
この論語の一章の「無倦」と「以忠」が
欠かせない条件であった。

すなわち、ボランティアメンバーに必要なものは、
他のメンバーや参加者を始めとした周りの人々を
「愛する誠心(=誠意・まごころ)」、

つまり、「忠」がなければ、必ず倦む!
という現実に、私は遭遇した。

 ところが、Kさんは
予めそれを知っていた!?

でも、Kさんはその一言を、
あえて、付け加えなかった…?

その訳は、
「以忠(忠ちゅうを以ってす)」という言葉は、
Kさんにとっては、至極、当たり前のことであり、

ましてや、ボランティアを志す人々には
予め備わっている!?

つまり、Kさんの心の中には、
ボランティア精神のある人には、
人間を「愛する誠心」、すなわち忠がある!
と考えて(信じ込んで?)いたのかもしれない…。

あるいは、Kさんの心の奥の方には、
活動の体験を通して、その事実や現実に気づき、
遭遇する障害を乗り越え、成長して欲しいという
親心、思いがあったのかも!?

 そこで、あなたにお伺いします。

あなたの活動に必要不可欠なワードを3つ挙げる
とすれば、それぞれどんな言葉になります?

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