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2015年10月17日 (土)

「窃位(せつい)」解説ページ

1508018 画像は秋田の友人からの
プレゼントです。

 さて、感情を丸出しにして、
険しい表情と声で私に迫るRさん。

その発言・主張はと言えば、
概略、次の通り。

「Yさんは給料泥棒よっ!

だって、Yさんは管理職としての
役割をちっとも果たしていないのに」と…。

 そのRさんはといえば、
知る人ぞ知る「壊し屋(潰し屋)」。

すなわち、有能な(期待の)新人の心をへし折り、
やる気をそいで、退職にまで追い込むことに
長けた人であり、

また、上司や先輩・同僚ついてのあることないこと、
つまり悪口を周りの人々に言いふらすことにかけては、
社内、否、全国区においてもナンバーワンのレベル。

 では、このRさんとYさんとでは、
果たして、どちらが給料泥棒なのでしょう!?

と、結論を急ぐその前に…。

 先ずは、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選4 
朝日文庫からの引用を主に始まる、以下の
「衛霊公えいれいこう第十五」 第14章を篤とくとご覧あれ~♪

 最初に、訓読(読下し文)を。

わく、
臧文仲そうぶんちゅう
れ位くらいを窃ぬすむ者もの
柳下恵りゅうかけいの賢けんを知りて、
しかも与ともに立たざる也なり

 次に、現代訳を。

孔子が言った(先生がおっしゃいました)。
魯の宰相、臧文仲そうぶんちゅう
職責を果たさなかった人であろうよ。
柳下恵りゅうかけいが賢人であることを知りながら、
共に、政治に参画させなかったのだから」と。

 続いて吉川博士の解説を。

・臧文仲すなわち臧孫辰そうそんしん
(?―BC617)は、孔子より二世紀前の
魯の名宰相であるとされた。

・この章は、公冶長第五の
「臧文仲、蔡さいを居けり、
せつを山にし、梲せつに藻えがけり、
如何いかんぞ其れ知ならんや」とともに、
かれに対する批評である。

・すなわちかれは、宰相の位をぬすんだ
もの、すなわち宰相としての職責を果たさ
なかったもの、といってよいのではないか。

なんとなれば、かれの時代には、
柳下恵のような賢人がおり、
またその賢人さを認識していたにも
かかわらず、しかも柳下恵を大臣に
抜擢し、ともに政府に立つということを
しなかったからである。

<以下割愛>

 さて、冒頭のYさんは
部下の能力や実力には
無関心・無頓着であったのだろうか…?

それともYさんは、部下の能力・実力を知りながら、
上司に部下の昇進・昇格を進言しなかった人
なのであろうか?

 う~ん、
そういえば…。

確かに、Yさんは他部署の管理職に比べて、
部下の昇進・昇格には慎重であった。

また、彼、Yさんのメガネに適う人はといえば、
自分の考えや思いと似通った人であり、

自らの意見や考えに相反する部下については
昇進・昇格を進言しなかった。

この1つの事柄を以て、
Rさんは、「Yさんは給料泥棒だ!」
と非難・批評したのであろうか?

 さらに、Rさんの考える
「管理職の職責」とは、
一体、何を指すのであろう…。

 既に、記したとおり、
Rさんは、人材の発掘や育成とは、
無縁の人であるのだから…。

 んんっ、
Rさんの周りには
賢人が居なかった!?

すなわち、Rさんにとっては、
自分以外は周りの人々すべてが
愚人ばかりだったのであろうか…?

 ちなみに、タイトルの語句を
角川新字源』にて検索した結果は次の通り。

【窃位】せつい/くらいをぬすむ 高い地位にありながら職責を果たさない。
〔論・衛霊公〕「臧文仲、其窃位者与」

 では、あなたにお伺いします。

あなたが考える「給料泥棒」の管理職とは、
一体、どんな人です?

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