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2017年4月30日 (日)

「上達(じょうたつ)」解説ページ

17031803 画像は秋田の友人からの
プレゼントです。

 ある人曰いわく、
「生きがいと健康づくりに役立つ講座を
今春から2年間に亘り、受講する予定です」と。

で、その受講動機については、
次のようなな言葉が。

「決して高尚なものでは無く、 

・きょうよう(教養では無く今日の用事)と
・きょういく(教育では無く今日行くところ)を、
求めて」のこと、だとか。

 さすがぁ~
○○さん!!!

いくつになっても、衰えを知らぬ
気力と体力に、私は敬服!

 孔子は言う。
「下学而上達かがくしてじょうたつす」と。

で、余計な一言を。

 ○○さん!
まず、手近なところから学び始め、
上を目指して、高明の極に達せんことを、
私は希こいねがうばかり!

ということで、今日は
高尚こうしょうなお話?

 先ずは、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選4 
朝日文庫からの引用を主に始まる、以下の一章、
憲問けんもん第十四 第24章をご覧あれ~。

 最初に、訓読(読下し文)を。

わく、
君子くんしは上達じょうたつし、
小人しょうじんは下達かたつす。

 次に、現代訳を。

孔子が言った(先生はおっしゃいました)。
「学問を志す人は、道徳の本分に通じ、
つまらない人間は、下世話に通じる」と。

 続いて、吉川博士の解説を。

・意味をとりにくい章である。

・君子は本質的なことに通暁しようとし、
小人はつまらない末梢的な事柄に
通暁する、というのを、仮りの訳とする。

・古注に、「本を上と為し、末を下と為す」。

・上達の語は、数章あとにも、
「下学して上達す」と見える
詳しくはこちら「下学上達」解説ページ)。

 あれっ?
「上達」とは、
「上手になること」ではない!

では、『角川新字源』にはどのように?
と検索してみた結果は、次の通り。

【上達】じょうたつ ①根本的なもの、すなわち、徳義の点ですぐれている。〔論・憲問〕
「君子上達小人下達」 対義語:下達

②国(日本語としてのみ用いるもの) じょうずになること。

 んっ、
「徳義」とは、「徳」と「義」、
すなわち「道徳」と「正義」かな?

と、同書(『角川新字源』)にて検索してみた
結果は以下の通り。

【徳義】とくぎ 道徳にかなった本分。

次に、「本分」とは?
と、これまた、同書(『角川新字源』)にて検索すれば…。

【本分】ほんぶん ①上下貴賤きせんなどに基づき守るべきけじめ。
②人々のもちまえの運勢。

 では、「下達」とは?
と、さらに、同書(『角川新字源』)にて検索するも…。

残念!

この熟語の意味には遭遇できず。

 じゃあ、
『論語新釈』(講談社学術文庫)には、どのように?

と開いて見れば、以下のような記述が。

[通釈] 君子くんしは平生へいぜい正しい道に
したがうから、その徳が日に進んで、
高明こうめいの極きょくに達する。

小人しょうじんは平生私欲に循したがうから、
その徳が日に降くだって汙下おかの極きょく
達する。

[語釈] ○達す=次第に積んで極に到達する意。

[解説] 上達じょうたつ下達かたつの分かれる
所は、その始め理に循したがうか
よくに循したがうかにある。

 う~ん、
「高明」&「汙(=汚)下」とは
どんな意味?

と、またまた、『角川新字源』にて検索した
結果は以下の通り。

・【高明】こうめい ①高くて明るい場所、
また、たかどの。
②地位が高くて人目につくこと。富貴な人。
③人の品性や学識のすぐれていること。
④りっぱなかたという意味で、
相手に対する敬称。

・【汚下】おか 土地が低い。また、低い土地。低地。

 あれっ、
「高明」の意味については、

直接的な表現が記載されており、
そのイメージがわくものの…。

一方の「汚下」については、
「汚れた」「けがれた」という直接的な
表現が見当たらない。

で、再度、同書(『角川新字源』)にて、
「汚」の「なりたち」を見てみれば、
以下のような記載が。

形声。水と、音符于ウ→ヲ(くぼみの意)とから
成り、くぼみのたまり水、転じて「けがす」
意を表わす。

 やれ、やれぇ~。
ホッと、一安心。

「汚下=汚れた所=低地」
というイメージができあがった!

と、悦んだのも
束の間!

 次に、「理」とは?
と、同書(『角川新字源』)を見てみれば…。

「理」には、「すじ」、「ことわり」という意味があり、
以下のような熟語やその意味も。

・物事のすじみち=「条理」
・人のより行うべき道=「倫理」
・人の踏み行うべき正しい道=「道理」

 さて、上記の知識を得るために、
無駄な時間と労苦を費やした私は、

冒頭のある人(=○○さん)の
人となり(人柄)&(及び)その行く先を
推し量ってみよう!

と思ったその時、何気なく(何故か)、
我が身を翻ってみれば!

 あれっ、
オイラって、
「つまらない末梢的な事柄に通暁」、

すなわち、どうでもいいような物事、
「末梢的な事柄に通じ、明らかに」
なろう、しようとしている。

一方のある人、すなわち○○さんは
大学に入って2年間、学び続けて、

「本質的なことに通暁つうぎょうしよう」、
その入り口にしよう!

と、意気込んでいる。

 この差、違いこそが、
上達と下達の分かれ道!
かな?

と、私は感じたのであるが…。

 では、あなたにお伺いします。

あなたは何を「上手になろう!」、
すなわち「上達しよう」、「高みを目指そう」と
日々、努力を重ねているのでしょう?

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