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2017年9月24日 (日)

「不相為謀(あいためにはからず)」解説ページ

Dsc02098 画像は秋田の友人からの
プレゼントです。

 さて、昨日のこと。

とある地方紙を見ていると、
以下のような投稿記事が。

「花を植えてみようか」
と思う時もあるが、

「まあ、いいか。
無理をしなくても」と、

すぐに、楽な方に
気持ちを切り替える。

 この記事を見た私は
以下のように思った(考えた)。

この人(彼女)の記事は、
読者投稿欄によく掲載されているなぁ…。

ということは、彼女は記事を書いて
投稿することに、余念がない?

それで、彼女は、
「花を植える」時間が無い?

あるいは、「花を植える」のは
しんどい(楽しくない)けれども、

「記事を書いて投稿する」のは
苦にならない。楽しいし、時間もある?

 仮に、机に向かうのが好きな人と、
土いじりが好きな人の
2つの道があるとすれば、
彼女は前者の道を歩む人であろうか…?

 一方、愚妻はといえば!
という話は、後段のお楽しみ。

 先ずは、『論語』 吉川幸次郎(著) 中国古典選4 
朝日文庫からの引用を主に始まる、以下の一章、
衛霊公えいれいこう第十五 第40章を篤とくと、ご覧あれ~。

 最初に、訓読(読下し文)を。

わく、
みちおなじからざれば、
い為ために謀はからず。

 次に、現代訳を。

先生がおっしゃいました(孔子が言った)。
「進む道が同じでなければ、
お互いに相談し合わないものだよ」と。

 続いて、吉川博士の解説を。

・全ての人々と調和を保ちたい、というのが
孔子の理想であったであろう。

しかし現実は、それだけでは対処し得ない
面、あるいは賢明な対処となり得ない面、

それらがあることをも、孔子は知っていた。
そこから生まれた言葉であるに
ちがいない。

・「史記」の著者司馬遷は、
この言葉を二度引く。

「列伝」第一の「伯夷はくい列伝」では、
富貴を求めるものと、道徳を求めるもの
とは、別種の生活であるとし、

「道同じからざれば相い為ために謀はからず」
と孔子が言うのは、
「亦た各おの其の志に従う也」という。

また「老子韓非列伝」第三では、
世の老子を学ぶ者は儒学を絀しりぞけ、
儒者も亦た老子を絀しりぞけるが、

「道同じからざれば相い為に謀らず」とは、
こうした場合をいうのか、といっている。

 あれっ?
「老子ろうし韓非子かんびし列伝」ではなくて、
「老子ろうし韓非かんび列伝」?

じゃあ、
手元にある文庫本(朝日文庫)の
『史記』(全5巻)には、どのように?

と見てみるも、
残念!

手元の文庫本全5巻の中には、
「伯夷はくい列伝」、「老子ろうし韓非かんび列伝」ともに、
その記載も、掲載もない。

したがって、「道同じからざれば相い為に謀らず」という
語句が2度、『史記』に引用されているか、否か?
も確認できない。

 では、『角川新字源』には、
どのように?

と検索してみるものの…。
こちらも、残念!

「道同じからざれば相い為に謀らず」はもちろん、
「道不同みちおなじからず」にも、

また、「不相為謀あいためにはからず」にも
遭遇できず。

 じゃあ、
ここでいう、「道」とは?

と少しだけ視点を変え、『角川新字源』にて
】を見れば、次のような意味が記載されている。

専門。進路。方面。

同様に、【】について
検索してみれば、以下のような意味が。

①はかる.付・同訓意義。

同書(『角川新字源』)付録の「同訓意義」にて
はかる」を見よ、とあるので、
覗いてみた結果は次の通り。

【謀】ぼう 善悪に限らず何事でも、
あれこれと思案する。謀臣。
また、相談する。謀反。

 う~ん、
冒頭の彼女(記事の投稿者)には、

「相為謀あいためにはかる」人、
すなわち「相談する」人がいないのかなぁ…?

 一方、愚妻には、
「相為謀あいためにはかる」人が
居るにはいるが…。

愚妻曰く、
「あんたとは、話にならん」!

と言い、「道不同みちじからざれば
不相為謀あいためにはからず」!

と言わんばかり。

で、彼女(愚妻)は、
私には何の相談もなく、

草花を買って来ては植える始末で、
時には、樹木の苗までも!

それが愚妻の楽しみの1つではあるが、
剪定作業をする我が身にとっては、

それがまた、作業の妨げであり、
邪魔になって仕方がないのであるが…。

 では、あなたにお伺いします。

あなたは「相為謀あいためにはかる」人、
すなわち相談できる人が、
身近に何人いらっしゃいます?

<< 「不相為謀あいためにはからず」解説ページ 付録 >>

 よせばいいのに、
またまた、おまけを~。

 本文中の問題点、
すなわち、以下の2項目について、

Webにて検索した結果、
ビンゴ(ヒットした)!!

・「老子ろうし韓非子かんびし列伝」ではなくて、
「老子ろうし韓非かんび列伝」か、否か?

・「道同じからざれば相い為に謀らず」という語句が、
『史記』に2度(「伯夷列伝」&「老子韓非列伝」に)
引用されているか、否か?

すなわち、吉川博士の解説通りか、否かを
Webにて検索した結果、
その記載内容は、吉川博士の解説通り!

 やれ、やれ、
一件(2件?)落着!

上記2点の問題点については、
「読者の方々への宿題!」

すなわち、興味のある方には、
Webにてご覧頂こう!

と、決めつけてはいたものの、
コレクター(収集家)の血が騒ぎ、

その習癖、悪癖を抑えきれず、
またまた、紙幅を汚す結果に…(汗;)

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