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2023年6月25日 (日)

悪居下流(かりゅうにおることをにくむ)

Dsc05800  画像は秋田の友人からの
プレゼントです。

 さて、半世紀近くも
昔の話。

当時、私が勤めていた企業のオーナー社長は、
三十路前の私に、次のようなこと(忠告)を。

「お前、下の者とばかり、遊ばんと、
上の者と遊ばんかい!」と、おっしゃる。

その時、私は「どうしてですか?」と尋ねる
知識も勇気も持ち合わせていなかったが…。

 いま、ここで、「論語」を見れば、
次のような一条が。

「君子悪下流一 くんしはかりゅうにおることをにくむ
と子貢しこうは言い、その理由として、
「天下之悪皆帰焉 てんかのあくみなきす」と結んでいる。

すなわち、「世の中の悪は、全て、下流に集まる」。
それ故に、「君子は低い地位に居るのを嫌う」、
と子貢しこうは述べている。

私は、この子貢しこうの言葉を聞いて(見て)、
「人間には環境が大切だ!」と、気づいたが、
冒頭のオーナ社長は、それをおっしゃりたかった?

 そういえば、当時、私が勤めていた企業の、
低い地位にいた社員は、党を組んでいた。

そして、会社の批判や、
上層部の悪口をならべ立てていた。

それ故に、オーナー社長は私に次のように
おっしゃりたかった(のかも)!?

「お前、そんな仲間に入らず、
我々(上層部)の仲間に入れ!」と?

ちなみに、孔子は次のように述べている。

「悪下流而訕上者上 かりゅうにいて
かみをそしるものをにくむ」と。

下の者が、上の者の悪口・批判をするのは、
いつの世も同じ、常のようであり、
子貢の言う通り、

下流に居れば、人は次第に悪に染まる。
つまり、人間は環境によって、左右される生き物である。

それ故に「孟母三遷もうぼさんせん
の故事もあるし…。

「ゴルフが上手く成りたければ、上手い人とラウンドせよ!」
という教えや俗諺までも、よく耳にするし、実感・体感もする。

それ故に、君子のみならず、人間は
「悪下流一 かりゅうにおることをにくむ」!

 では、あなたにお伺いします。

いま、ここの、あなたは、どんな上司や先輩の影響を受けて
現在の地位にいらっしゃのです?

2023年6月18日 (日)

「悪居下流(かりゅうにおるをにくむ)」解説ページ

12111903  画像は秋田の友人からの
プレゼントです。

 さて、私が独身時代に勤めていた企業の
オーナー社長は、私に次のようなことを。

「お前、下の者と付き合うとっても、
何もええこと無いぞ。

上の者と付き合え。上の者と!」と、
おっしゃっておられたが…。

若かりし頃の私は、この言葉に反発してか?
年下の同僚と、よく遊び呆けていた。

その彼(同僚)は、私に次のようなことを。

「うちの社長は、
従業員をボロ雑巾のようにしか、思うない。

搾り取るだけ、搾り取って、
要らんようになったら、『ポイ』と捨てる。

あんたもその内、そんな目に遭うからな。
気を付けよや」と、言う。

 その彼は!
という話の続きは、後段にて。

 先ずは、『論語(吉川幸次郎 中国古典選5 朝日文庫)の中から
抽出した「子張しちょう第十九の第20章」をご覧に。

 最初に、読み下し文を。

子貢しこうわく、
ちゅうの不善ふぜん
くの如ごとく之れ甚はなはだしからさる也なり
ここを以って君子くんしは下流かりゅうに居ることを悪にくむ。
天下てんかの悪あくな帰す。

 次に、現代訳を。   

子貢しこうが次のように言った。
「(殷いんの)紂ちゅう王の行いが善くなかったことは、
世間で言われているほど、そんなにひどくはなかった。
この(紂王の)例からも、君子は低い地位に居るのを嫌う。
(その理由は)天下の悪事が全てここ(下流)に帰着するからだ」と。

 続いて、吉川博士の解説を。

・紂は殷王朝三十代目の、最後の天子であり、
その暴政によって、
殷の武王に亡ぼされる。

「史記」の「殷本紀」を読むと、
いろいろとその悪事が列挙されている。

<中略>
・司馬遷しばせんより四百年ばかり早い子貢のころにも、
そのおおむねはすでに伝説として、発生していたであろう。

・子貢はいう。
紂の不善も、あんなにひどくはなかったに違いない。
一般につたえられるごとく。ひどくはなかったに違いない。

それ故に、君子は道徳的に不利な地位にいるのをいやがる。
世界中の悪事のすべてが、かれに押しつけられることとなる。

・「文選もんぜん」に収められた晋の応璩おうきょ
「百一」の詩に、
「下流不可処、君子慎厥初」、

下流は処る可からず、君子は厥の初めを慎しむ、
というのは、
「論語」のこの章にもとづく措辞であるが、
同時にこの章の注釈となる。

マスコミの効果は、いつの世でもおそろしい。

・不如是之甚也、の「之」は、リズムを強め、
強調するための助字であり、

くの如く之れ甚だしからざる也、
と訓読する習わしである。

・「是以」は、「是ここを以って」と訓ずる。

・なお、「天下の悪皆な帰す焉」は、
天下の悪事がみな紂に
くっつけられることになった、
というのが、上述のごとく通説であるが、

「悪」を悪事でなく悪人とし、天下の悪人が、みな紂のもとへ
身を寄せた意であると、徂徠の「論語徴ろんごちょう」には説く。

<以下割愛>

 う~ん、
何故か、この一章については、
吉川博士の解説が長い。

そこで、『角川新字源』には、どのような熟語や故事成句が?
と思い、検索してみた結果は以下の通り。

【下流】かりゅう ④低い地位。
〔論・陽貨〕「悪下流而訕上者

あれっ、
この字書では、「下流」しか見当たらない。

そこで、『論語新釈(宇野哲人 講談社学術文庫)
語釈]を見たもののやはり、記されていたのは「下流」のみ。

ちなみに、『論語(金谷 治訳注 岩波文庫)の「※(注釈)」には、
以下のような記載が。

(紂ちゅう王は)その悪事によって下流に落ち込んだので、
後から事実以上の大悪人にしあげられたのだ。※

※『列子』楊朱篇=世界じゅうの善はみな舜と禹と
周公と孔子へ。
世界じゅうの悪はみな桀けつと紂へ。

 なるほど!
「紂(王)は悪事によって下流に落ち込んだので、
大悪人に仕上げられた」。

それで、「マスコミの効果は、いつの世でもおそろしい。」
と吉川博士は、おっしゃったのかぁー、

と、私なりに合点がいったところで、
冒頭の続きを。

 さて、当時、私が親しく付き合っていたのは、
私より年齢が1つ下のH君。

彼は、当該企業に勤めて3年目で、
そろそろ、企業の裏面が見えて、嫌気がさし、飽きが来る頃。

それに加えて、彼、H君は、その言動により、
上司はもちろん、同僚からも、あまり受けは良くなかった。

でも、その能力から、必要な人材として、重宝されてはいた。
それがかえって、H君のわがままな言動に結びついたのかも!?

しかし、人(社員)が増えるのに従って、
H君は疎んじられるようになり、
当該企業を去って行った(離職した)。

で、彼、H君は、「ボロ雑巾のように、捨てられた」?
否、「捨てられる前に、新天地を求め、
自主的に去って(離職して)行った」。

もし、オーナー社長が私におっしゃったように、
H君が、「上の者と付き合っていたならば、
その言動も変容し、重宝されていたのかも!?」

でも、彼、H君の眼鏡に適う理想の上司が、
当該企業には居なかった。

それが証拠に、彼、H君は、「Aさんも、Bさんも、みな同じ!
社長の顔色を窺い、社長の言いなりになっているだけの人間!」
と、手厳しい見方・言い方をしていたが…。

それで、彼、H君は、周りに流されず、下流でも上流でもない、
「孤高の道」を歩み続けていたのかも?

だとすれば、彼、H君は、現在の勤務先が、下流であり、
それを悪にくみ、離職して、上流(の企業)へと、流れて行った!?

 では、あなたにお伺いします。

あなたが、いま、いる所は、上流、下流?
その指標は、何です?

2023年6月11日 (日)

哀矜(あいきょう)

1406299  画像は秋田の友人からの
プレゼントです。

 さて、Cさんの哀かなしい話。

Cさんは、私が中途入社したとき、
工場長を務めていた。

その2年後、Cさんは常務取締役に昇進し、
工場長も兼務していた。

また、私が中途入社した時には、常務だったAさんは、
同時期に、専務取締役に就任した。

そのAさんから、私が直接聞いた話によれば、
創業間もない頃には、Aさんが営業活動をして受注した案件を

Cさんがその部材を某製作所に発注して、
それを引き取り、Cさんが自社で製缶していた」という。

 でも、私が中途入社した2年後には、社員も増えて、
部下も増えたので、Cさんが現場で製缶作業をしている姿を
見ることはなくなった。

それでも、専務取締役に就任したAさんは、
営業活動を継続して奔はしり回っていたが、

Cさんは、現場で作業をすることは皆無に近くなり、
発注と工程管理、それに製造現場の管理と、外注管理をしていた。

その頃、製造現場の社員から、次のような言葉が、
専務(Aさん)の耳に入った。

「常務(Cさん)に確認したいことが有って、
事務所に訪ねて行っても、不在で、連絡が取れずに、
作業が止まってしまう。」という苦情、チクリが。

その情報がAさんの口から、オーナー社長に伝わり、
以来、徐々に、Cさんに対する信用・信頼が薄れて行った。

それ故にか? それ以前からか? は、
私の知る所ではないが、

Cさんは個人の生活を優先して、社外活動に参加したり、
休暇を取って、見聞を広めることを優先した。

それが、またオーナー社長の逆鱗げきりんに触れた。
「常務ともあろう者が、仕事よりも、個人の楽しみ・生活を
優先している」と。

 オーナー社長の話によれば、「Cさんが結婚するとき、
首を縦に振らない新婦のご両親に対して、

三顧の礼を尽くして、わし(オーナー社長)が、
何とか、話をまとめ上げて結婚にこぎつけた」と
話しておられたので、社長はCさんを我が子のように
可愛がっていたのかも知れない。

それが、代替わりが近くなった、いま、ここで、
「離反する(苦楽を共にして育て上げた会社から
心が離れて行く)とは!」という苦々しい思いが
あったのかも知れない、

そこで、営業の統括責任者でもあったAさんが、
去って行った事実を口実にして、
製造一筋に歩んできたCさんを、営業職に配置転換した。

 それから半年後、Cさんはオーナー社長の思惑通り、
当該企業から、去って行った…。

こうなる運命、行きつく所をCさんは肌で感じていたのか?
とある日、私に次のような話を。

「わしも、定年になったら、工場の片隅にでも作業場を借りて、
下請けをしたいと思うとるんよ。」と語っていた。

このCさんの思い・言葉を私がオーナー社長に漏らした。
すると、言下に、オーナー社長は次のようなお言葉を。

「馬鹿を言うな!
うちで、常務まで務めた男が、
定年で辞めて、工場の片隅で、下請けがしたいと!?

そんなことはワシが許さん!

常務が下請けをしたいというのなら、
ちゃんとした(下請け専用の)工場を建てて、
そこで仕事をしてもらう」と言っておられたのであるが、

人の心と感情や言葉は、日々変わりゆくもの。

Cさんは、オーナー社長の心変わり1つで、
当該企業を去って行った…。

私は、この事実を見聞きして、「哀矜あいきょう」、
すなわち「哀あわれ・不憫ふびんに思った」のであるが、

オーナー社長の視点に立てば、「泣いて馬謖ばしょくを斬る」
思いであったのかも知れない。

でも、そのご家族やCさんに対する、手厚い保護や手当、
援助などが有ったか、否かは、私の知る所ではない。

 では、あなたにお伺いします。

あなたが「哀矜あいきょう」、
すなわち「哀あわれ・不憫ふびんに思った」事実を
見聞きして得た教訓はどんなことです?

2023年6月 3日 (土)

「哀矜(あいきょう)」解説ページ

1306071  画像は秋田の友人からの
プレゼントです。

 さて、AさんとBさんの話。

かなしくも遣る瀬無い思いのたけを
長々と述べ立てるAさんに対して、
Bさんは次のようなことを。

「Aさん、もう、ええかな?
みんな忙しいんやから、
これで失礼してもええかな?」
と言って、席を立った。

唯一無二の親友と思い込んでいたAさんにしてみれば、
このBさんの言葉に、茫然自失。返す言葉もなかったが…。

一方、Bさんにしてみれば、
長い間、権力の座に坐りつづけて、
いい思いをしてきたであろうAさんの哀あわれな姿や訴えを

「これ以上は聞きたくないし、喋り続けさせたくもない!」
という思いや心配りがあったのかも知れない。

 それが証拠に!
という話の続きは、後段にて。

 先ずは、『論語(吉川幸次郎 中国古典選5 朝日文庫)の中から
抽出した「子張しちょう第十九 第19章」)をご覧に。

 最初に、読み下し文を。

孟氏もうし
陽膚ようふをして士師ししたらしむ。

曽子そうじに問う。
曽子そうじわく、
かみの道みちを失うしない、
たみさんずること久ひさし。
し、其の情じょうを得れば、
すなわち哀矜あいきょうして喜よろこぶことなかれ。

次に、現代訳を。   

(魯の家老)孟孫氏もうそんしが、
(曾子そうじの弟子の)陽膚ようふを裁判官に任命した。
(陽膚ようふは)曾子そうじに(士師ししの要諦を)尋ねた。
曾子そうじは以下のように答えた。
「上(為政者)は正しい道を失い、
人民はほしいままにして久しい。
もし、(取り調べ中に)罪人の実情を知り得たならば、
不憫ふびんに思い、(「一件落着」等と)喜ばないことだよ」。

 続いて、吉川博士の解説を。

・「孟氏」とは、家老孟孫氏の当主であるにちがいなく、
劉宝楠の「正義」は、鄭玄注の断片により、
為政第二(第5章)で、
孔子に孝を問うた孟懿子もういしとする。

・古注の包咸に、陽膚は曽子の弟子。
士師は「典獄の官」、つまり司法の長官。

・孟氏の意思で司法長官の地位についた陽膚は、
この役目についての心得を、先生の曽子にたずねた。

曽子はいった。為政者たちが政治の道徳を見失ったため、
人民の心理も中心を失ってしまってから、ずいぶんになる。

・「散」の字は、そうした意味であろう。
つまり人民たちが、なかなか本音を吐かず、
取り調べに困難を感ずるのは、
為政者が其の道を失ったことに、
原因がある。

あるいは、犯罪そのものの発生も、
為政者の責任でないといえない。

・「如し其の情を得れば」、「情」は「実」と訓ずる。
もし取り調べの結果、真実がわかったならば、
まずかわいそうだと思って、同情しなければならない。

うまく事実がつかめたといって、
ゆめ得意になってはならぬ。

・司法に関する最古の古典は、「尚書しょうしょ」、
すなわち「書経」の
「呂刑りょけい」篇であるが、

それにも「庶もろもろの戮つみあるものの不幸を哀矜せよ」、
或いは「哀敬して獄を折さばけ」と、

裁判は、被告に対する愛情を第一とすべきことを説く。

・劉宝楠いう、「哀矜とは、その刑に致おちいるを哀しみ、
その無知、
あるいは已むを得ざる所有るを、哀あわれむ也」。

<以下割愛>

 おっ、
吉川博士は以下のようにおっしゃる。

・士師は「典獄の官」、つまり司法の長官。

・「散」の字は、心理の中心を失う

・「情」は「実」と訓ずる。情=真実(事実?)

・「哀矜とは、その刑に致おちいるを哀かなしみ、
その無知、あるいは已むを得ざる所有るを、哀あわれむ也」

 じゃあ、
角川新字源』にはどのように?
と思い、検索してみた結果は以下の通り。

・【士師】しし 官名。古代の裁判官。司法官。

・【散】サン/る・らす・らかす・らかる 意味⑩ほしいまま。
しまりがない。

・【情】ジョウ/さけ 意味③ありのままの事実。「事情」

・【哀矜】あいきょう 哀れむ。ふびんに思う。
〔論・子張〕「如得其情則哀矜而勿喜」 
同義語:哀憫

 あれっ、
この字書には、「司法官」と記載されてはいても、
「司法長官」とは記されていない。

そこで、『論語新釈(宇野哲人 講談社学術文庫)を見れば、
その[通釈]には、「士師しし(司法官の長)」と記されている。

また、『論語(金谷 治訳注 岩波文庫)を開いて見れば、
その現代語訳には、「士師しし(罪人を扱う官)」と、
記載されていた。

つまり、「司法長官」とするか、「司法官」とするかの解釈は、
半々であったが…。

 また、「散」の意味について、
論語新釈(宇野哲人講談社学術文庫)の[語釈]を見れば、
次のような記載が。

〇散さんず=上下の情義が離れて相あいつながれないこと。
民意が離散したのである。

ちなみに、『論語(金谷 治訳注 岩波文庫)を覗いて見れば、
「散ずる」=「ゆるんでいる」という現代訳が。

 蛇足ついでに、「散」の字の解釈について、
「人民の心理も中心を失って」とおっしゃる吉川博士の「中心」とは、
「忠信」の誤植かな? と、私は思って(疑って)みたが、
どこ(手元のどの書籍)にも、それらしき記載は見当たらなかった。

 次に、「情」の現代訳(解釈)については、
以下の通り。

・罪を犯した実情(『論語新釈宇野哲人 講談社学術文庫
・犯罪の実情(『論語』 金谷 治訳注 岩波文庫

 最後の「哀矜」については
「哀れむ」にて、(全員)一致。

めでたし、めでたし。やれ、やれ、ホッ!
と、肩の荷が下りたところで、冒頭の続きを。

 冒頭のBさんは、裁判官でもなく、
また、Aさんは被告でも、罪人でもなかった。

ましてや、同席していた数人の同僚は、陪審員でもなかったが、
一方的に恨みつらみを述べ立てるAさんを哀れに思ったBさんは、

「もう、いい加減にした方がええよ」という思いで、
「もう、ええかな。みんな、忙しいんやから、」と言って、
席を立った。

 ところが、それから1年も経つか、経たぬ間に、
Bさんが、「わし、辞めるけん」と言い残して、
当該企業を去って行った。

その後、Bさんは再就職に散々、駆けずり回った挙句の果てに、
先に、離職して起業したAさんを訪ねて行った。

そして藁をもすがる思いで、
「雇うてや」と頼み込んだ。

この時、Aさんは、「よう、雇わん。うちにはその余裕がない。」
と言って、Bさんの必死のお願い(申し出・頼み込み)を
一蹴した。

 かつて、数人の同僚を前にして、
オーナー社長と当該企業に対する恨みつらみを
一方的に述べ立てるAさんを「哀矜あいきょう」、
すなわち、「哀あわれ・不憫ふびんに思い」

「聞くに堪えない恨みつらみや経緯も、それ位にしたら」
という思いやりで、「もう、ええかな?」と言って、
一人、席を立ったBさんに対する意趣返し?

Aさんは、人としての情けや、「哀矜あいきょう」、
すなわち、Bさんを「哀あわれむ・不憫ふびんに思う」、
そんな気持ちや心を持ち合わせいなかったのであろうか…。

 では、あなたにお伺いします。

あなたの身の回りに起こった出来事で、「哀矜あいきょう」、
すなわち「哀かなしみ、哀あわれに思った」のは、
いつ、誰の、どんな出来事でした?

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