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2023年10月21日 (土)

「欲而不貪(ほっしてむさぼらず)」解説ページ

1402014  画像は秋田の友人からの
プレゼントです。

 さて、先週のこと。

友人のAさんから、次のような
らぶれた~(メール)が。

先日のラウンド、終盤乱調となった要因は
全て本人のゴルフスキル全般の未熟さです。

この反省を忘れないようにしたいのですが、
コースに出ると我欲が優先し、元の木阿弥に…。
<中略>
明日のラウンドは、新調したドライバーを
初めて使うのですが、そのドライバーは、どうかな~?
練習場での感触は悪くないのですが、実戦では?

と、おっしゃるので、私は!
という話の続きは、後段にて。

 先ずは、『論語(吉川幸次郎 中国古典選5 朝日文庫)の中から
抽出した「堯曰ぎょうえつ第二十 第2章」をご覧に。

 最初に、読み下し文を。

子張しちょう孔子こうしに問いて曰いわく
如何いかなれば斯れ以もって政まつりごとに従したごうべき。
わく、
五美ごびを尊とうとび、四悪しあくを屛しりぞくれば、
れ以もって政まつりごとに従したごうべし。
子張しちょうわく、
なにをか五美ごびと謂う。
わく、
君子くんしは恵けいして費ついやさず。
ろうして怨うらまず。
ほっして貪むさぼらず。
たいにして驕おごらず。
あって猛たけからず。
子張しちょうわく、
なにをか恵けいして費ついやさずと謂う。
わく、
たみの利する所ところに因って之れを利す。
れ亦た恵けいして費ついやさざるにあらずや。
ろうす可きを択えらんで之れを労ろうす。
た誰たれをか怨うらまん。
じんを欲ほっして仁じんを得
た焉いずくんぞ貪むさぼらん。
君子くんしは衆寡しゅうかと無く、小大しょうだいと無く、
えて慢あなどる無し。
れ亦た泰たいにして驕おごらざるにあらずや。
君子くんしは其の衣冠いかんを正ただしくし、
の瞻視せんしを尊とうとくす。
儼然げんぜんとして人ひとのぞんで之れを畏おそる。
れ亦た威あって猛たけからざるにあらずや。

 次に、現代訳を。   

子張しちょうが、孔子に尋ねた。
「どのようにすれば、政治を行うことができますか」?
孔子は以下のように答えた。
「五つの美を尊び、四つの悪を退ければ、
政治を行うことができるであろう」。
子張しちょうは、さらに尋ねた。
「五つの美とは、どのようなものでしょうか」?
孔子は以下のように答えた。
「君子は恵んでも費用をかけない。
労役をさせても恨みを買わない。
欲望を欲しいままにしない。
どっしりと落ち着いていても、驕おごり高ぶらない。
威厳があっても荒々しくない」と。
子張しちょうは、みたび尋ねた。
「恵んでも、費用を掛けないとは、どういうことでしょうか」?
孔子は以下のように答える。
「人民が利益とする所にもとづいて、利益を得させる。
これは恵んでも費用をかけないことではないか。
労役に服する人民を選んで労働させる。
誰が怨むであろう。
仁道を欲ほっして仁道を得る。
どうして、貪むさぼるといえようか。
君子は相手の多寡・多少、大小に関係無なく、
決して慢あなどることは無い。
これは、どっしりと落ち着いて、驕り高ぶらないことではないか。
君子は衣服と冠かんむりを正して、
その見る目つきを重んじる。
いかめしく、おかし難く、周りの人々が畏敬(敬服)して望む。
これは、威厳があっても、荒々しくないことではないか」と。

 続いて、吉川博士の解説を。

・この章は、「五美」「四悪」という数え方が、
図式的であるばかりでなく、
これまでの諸篇に見えた言葉と
重複するものが多い。

最初の頃の「論語」のあちこちに見えた言葉を、
綴り合せ挿み込んで、無理に全篇の結語としたような
感じが強い。

中に書いてあることは、一一もっともであるが、
かくも完全な政治のもとにいる人間は、
かえって息苦しいであろう。

・子張問於孔子、日本の本は、
子張問政於孔子と、「政」の字が多い。

どうしたら政治をやれますか。
「従政」の二字は雍也第六(第8章)、
子路第十三(第13章)、
微子第十八(第5章)に見え、
それから帰納すれば、
政治の責任者となる意味である。

それに対し、孔子が「五つの美を尊び、
四つの悪を屛しりぞける」
と答えたの対し、
「五美」とは何かと、子張がさらに問い、

孔子はまず五つの教条を列挙すると、子張がさらに一一の
教条の内容を問い、孔子がくわしく説明するかたちである。

・五美の第一、恵して費やさず。
人民の利益とする所に因って
利益を与えてやる。
費用のかからぬ恩恵である。

ニ、労して怨まず。
労働させてもよい人間を選択して労働させる。

怨みはおこらない。

三、欲して貪らず。
欲望を仁の方向に向かってはたらかせ、
仁を獲得する。
ほかのことに対する欲望ならともかく、

人道に対する欲望ならば、どれほど欲張っても
貪欲にはならない。

四、泰にして驕らず。
貫禄はあるが傲慢でない。

相手の衆寡大小は無視して、どれに対しても、
あなどる気もちがない。
泰而不驕の四字は、子路第十三(第26章)に見えた
表現である。

五、威あって猛からず。
この表現も、述而第七(第37章)に、
孔子の性格として見えるが、
ここの説明では、
むしろ容貌姿態である。

「其の衣冠を正しくし、其の瞻視を尊くし」、
「瞻視」も、「見る」ことである。

「儼然人望んで之れを畏る」。
子張第十九(第9章)、「之れを望めば厳然」の
いいかえであろう。

<以下割愛>

 吉川博士は以下のようにおっしゃる。

・「従政」とは、政治の責任者になるという意味である。
「瞻視」も、「見る」ことである。

また、五美については以下のように。

1.恵して費やさず。人民の利益とする所に因って
利益を与えてやる。
費用のかからぬ恩恵である。

2.労して怨まず。労働させてもよい人間を選択して
労働させる。
怨みはおこらない。

3.欲して貪らず。欲望を仁の方向に向かってはたらかせ、
仁を獲得する。
人道に対する欲望ならば、
どれほど欲張っても貪欲にはならない。

4.泰にして驕らず。貫禄はあるが傲慢でない。
相手の衆寡大小は無視して、どれに対しても、
あなどる気もちがない。

5.威あって猛からず。この表現も、
述而第七(第37章)に、
孔子の性格として見えるが、
ここの説明では、むしろ容貌姿態である。

 じゃあ、
角川新字源』にはどのように?
と思い、検索してみた結果は以下の通り。

・【従政】じゅうせい 政務をとり行なう。
〔論・子路〕「於政乎何有」

・【四悪】しあく 君主が政治上してはならない
四つの悪い事がら。

 -虐(平素教化しておかないで
人民が罪を犯したからとて殺す)、

 -暴(あらかじめ人民をいましめておかないで
目前の成果を要求する)、

 -賊(いいかげんな命令をしておいて
期日がきたと責めたてる)、

 -有司(財物をあたえるべき場合に
出しおしみをする)〔論・堯曰〕

・【衆寡】しゅうか 多いとすくないと。多勢と無勢ぶぜい。
同義語:多寡・多少

・【泰而不驕】たいにしておごらず おもおもしくどっしりと
落ち着いているが、
おごりたかぶったところがない。
〔論・堯曰〕

・【威而不猛】いありてたけからず 威厳はあるが
あらあらしくはない。
〔論・述而〕「子温而厲、威而不猛」

・【衣冠】いかん ①衣服とかんむり。正しい装束。
〔論・堯曰〕「君子正其衣冠

・【瞻視】せんし 見る。また、その目つき。
〔論・堯曰〕「尊其瞻視

・【儼然】げんぜん おごそかで、おかしがたいさま。
いかめしいさま。

〔論・子張〕「君子有三変、望之儼然」同義語:厳然

 この字書(『角川新字源』に記載の意味と、
吉川博士の解説(解釈)との間に、異論を挟む必要はなさそう。

でも、この字書には、「四悪」は記載されていても、
「五美」の語句とその意味は記載されいないし、

「五美」の中の「二美」の語句と意味は記載されているが、
残りの「三美」についてはその語句も見当たらない。残念!

後ろ髪を引かれる思いで、
冒頭の続きを。

 友人のAさんが、「終盤乱調となった要因は
全て本人のゴルフスキル全般の未熟さ」だと、
おっしゃる

賢明なAさんは、「スキルの問題」だと、
一言で、幕引きを図るつもりかな? と私は感じた。

で、Aさんは、「マインド」と「フィジカル」の問題を
どこに、置き忘れたのかな? と、私は考えた。

その理由(根拠)の1つは、それぞれ以下の通り。

・「コースに出ると我欲が優先し」と、おっしゃるし、
過去には、「(加齢で)最近、飛距離が10ydほど落ちた」
と、Aさんはおっしゃる。

そこで、Aさんは、その飛距離不足を金で補おうと考えた。

そして後期高齢者の域に達したAさんは、
その選択肢を採用した。

これは「生涯ゴルフの楽しみを決して諦めない!」 という
Aさんの心・気持ちの現れかな? と考えた私は、
頭が下がる思い。

 でも、フィジカル面は?
と、考えてみれば、Aさんは毎日、素振りを欠かさないという
ご立派さ、見上げた習慣の持ち主にて、これもクリア。

ところが、「コースに出ると我欲が優先し」とおっしゃるし、
「左崖下注意」の一言で、「ボールが何故か、崖下に転がる」
と、Aさんはおっしゃるマインドの持ち主。

で、私は明日のラウンドの心がけの1つとして、
「欲而不ほっしてむさぼらず」という孔子の言葉を
送ったのであったが…。

賢明なAさんは、この言葉をどのように
解釈されたのであろうか?

「また、あの『論語読みの論語知らず』が、余計な一言を!」
と、読み飛ばして臨んだ翌日(のラウンド)は、以下の通り。

前回に引き続きグリーン上での集中力不足か?
100Y以内のアプローチがシャンク気味に右へ出ることが
数回有り「どうして~」とメンタル落ちたのが遠因かも?

と、Aさんはおっしゃる。

 あれっ?
このらぶれた~(メール)からは、
スキルとマインドの問題が!?

Aさんからのらぶれた~(メール)には、
「欲」の文字は、一言も記されてないが…。

シャンクの問題は「大事(慎重)に」行き過ぎた(当てに行った)
結果であろうし、「グリーン上での集中力不足」は、
「入れたい」欲が顔を覗かせたのかな?

それとも、人の良いAさんは、
同伴者を思いやり、わざと外した?

だとすれば、それは、「欲而不ほっしてむさぼらず」に
名を借りた偽善者の振る舞いであるが…、と私は思った次第。

 では、あなたにお伺いします。

あなたは、何に対して、貪欲になります?

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コメント

この様な書込大変失礼ながら、日本も当事国となる台湾有事を前に 日本の国防を妨げる国内の反日の危険性が共有される事願います

今や報道は無法国の代弁者となり、日本の国益は悪に印象操作し妨害、反日帰化の多い野党や中韓の悪事は報じない自由で日本人の知る権利を阻む異常な状態です。

世論誘導が生んだ民主党政権、中韓の為の超円高誘導で日本企業や経済は衰退する中、技術を韓国に渡さぬJAXAを恫喝し予算削減、3万もの機密漏洩など韓国への利益誘導の為に働きました。

メディアに踊らされあの反日政権を生み、当時の売国法や"身を切る改革"に未だ後遺症を残している事、今も隣国上げや文化破壊等、

日本弱体と侵略に励む勢力に二度と国を売らぬ様、各党の方向性を見極め、改憲始め国の成長と強化が重要で、しかし必要なのは、
日本人として誇りを取り戻し、世界一長く続く自国を守る意識だと多くの方に伝わる事を願います。

akiさん、コメントありがとうございます。
一一ごもっとも!
と私は頷きながら、拝見しました。
ご高説を拝見しながら、今、我々に求められているのは、知識・見識を深めて、胆識に至る必要性が問われている! と、私は感じましたが…。
ご見識、ありがとうございました。

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